伊豆半島の西側を「西伊豆」といいますが、この辺り一帯には海賊焼きという食べ物があるそうです。
「海賊」という響きがなんだか物騒ですね。
この「海賊焼き」というメニュー名には由来があり、それは記事の後半で述べることにします。
いずれにしても、気になるので食べに行ってみました。
これは町おこしのご当地グルメのようですね。
海賊焼きが食べられるお店として有名な、「喜久屋」さんです。
【喜久屋】静岡県賀茂郡西伊豆町仁科803-2
この喜久屋さん、外観はいかにも地元客が多そうな老舗店という雰囲気。
店に入るなり、女将と思しきおばちゃんから「B級グルメ(を食べに来たの)?」と聞かれました。
どうやら、この海賊焼きを食べに遠方から訪れる客も多いのでしょうね。
それなら話が早いです(笑
では、その「海賊焼き」を注文します。
しかし、注文していないオニオンスライス、ポテトサラダ、ひじき煮が出てきました。
お通しでしょうか?
これは嬉しいサービスです!
どれも素朴で美味しい家庭の味といった感じでした。
そして、海賊焼きが登場。
真っ黒麺の焼きそばです。
岩のりどっさりなので、磯の香りがプーンと漂ってきます。
麺の色はやはりイカ墨。
麺にイカ墨を練り込んであるので、お歯黒になる心配はなさそうです。
そして、具にもイカがたくさん使われています。
カイワレとタケノコ(たぶん)入りとは珍しいですが、シャキシャキした食感が面白いですね。
これは焼きそばのジャンルでいうと、塩焼きそばになるのでしょうか?
いずれにしても、あまり食べた事のない味です。
「ブラック焼きそば」なら何となくイメージがわきますが、知らない人が「海賊焼き」と聞いてもどんな料理かピンとこないでしょうね。
なぜ「海賊焼き」なのかというと、その昔、西伊豆一帯は海賊に苦しめられていた歴史があり、それと深い関係があるのだそうです。
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