横浜発!マイカーで四国4県を巡り、徳島からフェリーで帰る4泊5日の旅
横浜からマイカーで四国へ向かい、香川・愛媛・高知・徳島の4県を巡ったあと、フェリーで東京へ帰る弾丸旅行をしたことがあります。
そのときの旅を振り返りつつ、長距離ドライブのルートや立ち寄った観光スポットを、備忘録も兼ねてまとめました。
この旅行へ出かけたのは、2008年のゴールデンウィーク。
世界各地の麺料理が集まった「世界麺フェスタ2008inさぬき」の開催初日に、偶然立ち寄った旅でもあります。
記事内の写真や体験談は当時のものですが、2026年現在の施設情報や注意点も補足しながらご紹介します。
突然、本場の讃岐うどんが食べたくなった
旅の始まりは、非常に単純な思いつきでした。
「本場の讃岐うどんが食べたい」
一度そう思い始めると、頭の中が完全にうどんモード。
近所のうどん店へ行くという選択肢もありましたが、なぜか向かった先は香川県です。
数週間後に迫っていたゴールデンウィークへ照準を定め、四国旅行を計画することにしました。
交通手段はマイカー。
横浜から香川県までなら、飛行機や新幹線を利用したほうが圧倒的に早く、体も楽です。
それでも、車以外の交通手段はほとんど考えませんでした。
なぜなら、私はマイカーで遠くへ出かけることが大好きだからです。
目的地へ到着することだけでなく、知らない道路を走り、サービスエリアへ立ち寄り、車窓の景色が少しずつ変わっていく過程も旅の一部。
横浜から四国までの距離を考えると、気軽なドライブとは言いにくいのですが、この時点では楽しみのほうが勝っていました。
愛車はシビックの5速MT車
当時乗っていた車は、5速マニュアルトランスミッションのホンダ・シビック1,300cc。
今ではMT車そのものが珍しくなりましたが、当時の私はこの車で各地へ出かけていました。
問題は、同行する友人たちがMT車を運転したがらないこと。
つまり、横浜から四国までの運転担当は、最初から最後まで私一人です。
一般的には、かなり無謀に聞こえる計画かもしれません。
ただ、私は運転が好きなので、それでも構いませんでした。
むしろ、誰にもハンドルを渡さず、すべて自分で運転できることを少し喜んでいた気さえします。
とはいえ、長距離運転では「運転が好き」と「疲れない」は別問題です。
現在、同じような四国ドライブを計画するなら、可能な限り運転を交代できる同行者を確保し、眠気や疲労を感じる前にサービスエリアで休憩しましょう。
特にゴールデンウィークは渋滞によって予定より移動時間が長くなるため、到着時刻を厳密に決めすぎないほうが安全です。
友人3人を誘い、4人で四国一周ドライブへ
一人旅には、一人旅ならではの自由さがあります。
好きな時間に出発し、気になった場所へ立ち寄り、眠くなれば予定を変更して休む。
しかし、せっかくの四国旅行なら、仲間が何人かいたほうが楽しいかもしれません。
友人たちへ声をかけてみると、3人が参加することになりました。
こうして、私を含めた4人での「マイカーで巡る四国4県の旅」が決定。
主な予定は、香川県で讃岐うどんを食べ、愛媛県の道後温泉へ入り、高知県側の四国カルストを走り、徳島県からフェリーで東京へ帰るというものです。
こうして文章にすると、なかなか欲張りな旅程ですね。
しかも、計画の発端は「うどんが食べたい」の一言。
うどん一杯に対する行動力としては、少々規模が大きすぎる気もします。
5月2日、横浜から香川県高松市へ出発
5月2日の昼過ぎ。
友人3人が横浜へ集まり、荷物をシビックへ積み込みました。
いよいよ四国へ向けて出発です。
当時走ったルートは、東名高速道路から伊勢湾岸自動車道へ入り、東名阪自動車道、新名神高速道路、名神高速道路などを経由して、神戸淡路鳴門自動車道から四国へ渡るコースでした。
高速道路の開通状況や接続は当時から変わっているため、2026年に同じ方面へ向かう場合は、カーナビや道路交通情報で最新ルートを確認してください。
現在は新東名高速道路や新名神高速道路を案内されるケースもあり、事故、工事、渋滞状況によって最適なルートは変わります。
さて、出発日はゴールデンウィーク真っただ中。
昼過ぎの高速道路が空いているはずもなく、各地で渋滞に巻き込まれました。
ただし、今回は到着を急ぐ旅ではありません。
車内では会話を楽しんだり、携帯型ゲームをしたり、眠くなった人は寝たり。
シビックの車内は4人で乗ると決して広くありませんが、それぞれが自由にくつろいでいました。
運転席にいる私だけは、眠くなっても自由に寝られません。
これがMT車を一人しか運転できない旅の、最大の弱点です。
途中で何度もサービスエリアへ立ち寄り、食事や休憩を取りながら西へ進みました。
高速道路の深夜走行は交通量が減る反面、単調な道と景色で眠気が強くなりがち。
眠気を感じたら「もう少しだけ」と我慢せず、安全な場所へ車を止めて休むことが大切です。
深夜2時、香川県高松市へ到着
長いドライブの末、5月3日の深夜2時ごろ、香川県高松市に入りました。
渋滞していたわりには、予定より早い香川入りです。
しかし、深夜2時に到着しても、早朝営業のうどん店が開くまでには時間があります。
そこで、朝まで車内で仮眠を取ることにしました。
若かったからできた行程ですが、長時間運転した直後に車内で短時間眠るだけでは、疲労が十分に抜けないこともあります。
現在同じ旅を計画するなら、途中の宿泊施設やサービスエリアでしっかり休む日程にしたほうが安心です。
早朝から本場の讃岐うどんを食べる
朝になり、早朝から営業している有名なうどん店へ向かいました。
念願だった、本場香川の讃岐うどんです。
讃岐うどんは安くて、早くて、おいしい。
しかし、香川県のセルフ式うどん店は、初めて利用すると少し戸惑います。
店によって違いはありますが、うどんの種類と量を注文し、自分で天ぷらや薬味を取り、つゆを注いで会計するという流れが一般的です。
当時の私たちは、トッピングを自分たちで取るのか?つゆは自分で入れるのか?お金はどのタイミングで払うのか?といった作法が分かりません。
店内をキョロキョロしながら、前の人の行動を観察。
地元の常連客から見れば、かなり不審な4人組だったかもしれません。
それでも、ようやく本場の讃岐うどんへありつくことができました。
この旅では最終的に4杯のうどんを食べることになります。
まだ一杯目なので、この時点では全員に十分な余裕がありました。
高松クレーターの湯「天然温泉きらら」へ
うどんを食べたあとは、長距離ドライブと車中泊の疲れを流すため、温泉へ向かいました。
訪れたのは、高松市一宮町にある「天然温泉きらら」です。
施設では、高松クレーターの西端にあたる地下約300メートルから湧き出す温泉を「高松クレーターの湯」と呼んでいます。
当時は「隕石の落下によってできたクレーターから湧く温泉」と聞き、その壮大な由来に驚いたものです。
2026年現在も天然温泉きららは営業しており、日帰り入浴のほか、食事や宿泊にも対応しています。
営業時間や入浴料金は変更される可能性があるため、利用前に公式サイトで最新情報を確認してください。
深夜まで運転し、車内で仮眠を取ったあとの温泉。
湯船へ入ると、体の疲れが一気にほどけていきました。
まだ旅は始まったばかりですが、すでに一日分以上動いたような気分です。
世界麺フェスタ2008inさぬきへ
温泉を出たあと、「世界麺フェスタ」というイベントが開催されているという情報を入手しました。
うどんを食べるために香川県まで来た私たちの前に、世界の麺料理を集めたイベントが現れる。
これは立ち寄らないわけにはいきません。
正式名称は「世界麺フェスタ2008inさぬき」。
「シルクロードは麺ロード」をテーマに、2008年5月3日から6月15日まで、高松市と善通寺市を中心に開催された期間限定イベントです。
私たちが訪れた5月3日は、なんと開催初日でした。
5月としては気温が高く、会場は大勢の来場者でかなりの熱気に包まれていました。
会場では、讃岐うどんをはじめ、日本各地や海外のさまざまな麺料理を味わえます。
ただし、どのブースにも長い行列。
一杯の麺を買うだけでも、かなりの時間がかかりました。
早朝に讃岐うどんを食べたばかりですが、イベント会場でも再び麺。
この旅の開始半日で、すでに麺の密度が高すぎます。
海城として知られる高松城跡・玉藻公園へ
世界麺フェスタを楽しんだあと、次に立ち寄ったのは高松城です。
高松城は、現在では「史跡高松城跡・玉藻公園」として整備されています。
かつての天守は残っていないため、一般的に想像する大きな城郭と比べると、少しこぢんまりした印象でした。
しかし、高松城は瀬戸内海の海水を堀へ引き込んだ、日本でも珍しい海城です。
堀には現在も海水が入り、タイなどの海水魚が泳いでいます。
城跡のすぐ近くに高松港があり、海と城が一体になった立地は、高松城ならではの特徴です。
私が訪れた当時の入園料は、確か300円でした。
2026年現在も、玉藻公園の一般入園料は大人1人300円です。
18歳未満の方など、条件に該当する場合は無料となります。
開園時間は季節や利用する門によって異なるため、早朝や夕方に訪れる場合は事前に確認しておきましょう。
12月29日から31日までは休園です。
今回のように四国4県を短期間で巡る旅では、一つひとつの観光地に長時間滞在できません。
高松城も駆け足での見学となりましたが、高松市中心部にあり、旅行中に立ち寄りやすい観光スポットでした。
巨大な寛永通宝「銭形砂絵」を展望台から眺める
高松城を見学したあとは、香川県観音寺市にある銭形砂絵(ぜにがたすなえ)へ向かいました。
有明浜の砂を盛り上げて造られた、巨大な「寛永通宝」です。
琴弾公園内にある山上の展望台から見下ろすと、砂浜に大きな古銭が浮かび上がっているように見えます。
写真では平面的に見えるかもしれませんが、実際には砂を盛って立体的に造られています。
その大きさは、東西約122メートル、南北約90メートル、周囲約345メートル。
正面から見るときれいな円形に見えるよう、実際には東西に長い楕円形で造られているそうです。
遠近法まで計算されているとは、なかなか手が込んでいます。
展望台から眺める巨大な寛永通宝は、予想以上の迫力でした。
この銭形を見た人は、健康で長生きし、お金に不自由しないという言い伝えもあります。
そんなありがたいご利益があるなら、もっと長時間じっくり眺めておけばよかった。
なお、琴弾山の展望台へ向かう道路は幅が狭く、連休中は車が集中することがあります。
対向車や歩行者に注意し、混雑時は案内に従って通行しましょう。
香川県から愛媛県へ一気に移動
銭形砂絵を見たあとは、香川県から西へ一気に進みます。
瀬戸内海沿いを走り、四国2県目となる愛媛県へ突入しました。
この日の最終目的地は松山市。
深夜に高松へ到着してから、讃岐うどん、温泉、世界麺フェスタ、高松城、銭形砂絵と巡っています。
自分で計画しておいて何ですが、かなりの詰め込み旅程です。
車内の友人たちも、疲労が溜まってきたのか次第に口数が少なくなっていたような気がします。
それでも、愛媛県まで来たなら、あの有名な温泉へ行かないわけにはいきません。
日本最古級の温泉・道後温泉本館へ
松山市に到着し、向かったのは道後温泉です。
道後温泉は、約3千年の歴史を持つともいわれる、日本最古級の温泉です。
その象徴となっているのが、明治時代に建てられた道後温泉本館。
木造の歴史的な建物でありながら、現在も実際に入浴できる公衆浴場です。
私たちが訪れたのは、ゴールデンウィークの真っただ中。
道後温泉本館の周囲には大勢の観光客が集まり、入浴するための長い列ができていました。
写真の下側に人の頭がたくさん写っていますが、その多くが入浴待ちの人々です。
あまりの混雑に入湯規制も行われていました。
温泉へ入るために列へ並んだのは、これが人生で初めてだったかもしれません。
温泉といえば、静かに体を休める場所。
その温泉へ入る前に行列で体力を消耗するという、ゴールデンウィークらしい展開です。
ようやく順番が来て、道後温泉本館の浴室へ入りました。
私が利用した当時は、石けんやタオルなどが別売りでした。
利用するコースや備品の扱いは変更されることがあるため、必要なものを持参するか、受付で確認しておきましょう。
正直な感想をいえば、大混雑の中で入ったこともあり、ゆっくり温泉を味わう余裕はありませんでした。
「一度体験できれば十分かな」
当時は、そんな少々冷めた感想を持ったのを覚えています。
ただ、道後温泉本館は単に泉質を楽しむだけの施設ではありません。
長い歴史を持つ建物の中で入浴すること自体に、大きな価値があります。
混雑の少ない時間帯に改めて訪れれば、また違った印象になったでしょう。
道後温泉本館は保存修理工事を終えて全館営業
道後温泉本館では、2019年1月から長期間にわたって保存修理工事が行われていました。
工事中も一部で営業を続けていましたが、2024年7月に全館営業を再開。
保存修理工事そのものも、2024年12月に完了しています。
2026年現在は、神の湯の入浴だけでなく、2階席や個室なども利用できます。
神の湯階下の営業時間は6時から23時までで、札止めは22時30分です。
館内の混雑状況によっては、整理券が配布されることがあります。
公式サイトでは現在の待ち時間を確認できるため、ゴールデンウィークや連休中は、現地へ向かう前に確認すると便利です。
当時の私たちのように、何も確認せずに行って長い行列へ突入するより、かなり計画を立てやすくなっています。
道後温泉周辺を散策
入浴を終えたあと、道後温泉周辺を少し歩いてみました。
近くの水辺には、たくさんの亀が泳いでいます。
有名な歴史的温泉のすぐ近くで、亀たちがのんびり泳いでいる。
観光客の多さとは対照的に、亀たちは非常に落ち着いていました。
さらに、道後温泉駅の近くでは坊っちゃん列車も見ることができました。
坊っちゃん列車は、明治時代に松山市内を走っていた蒸気機関車をモデルにした観光列車です。
夏目漱石の小説『坊っちゃん』にも登場したことから、この名前で親しまれています。
道後温泉駅や駅前広場のレトロな雰囲気ともよく合っていました。
松山市内で宿泊
この日は、松山市内の宿で一泊します。
横浜を出発してから高松へ到着し、早朝から香川県内をほぼ一日中移動。
最後は道後温泉の入浴待ちまで経験しました。
なかなかのハードスケジュールです。
宿へ到着すると、友人たちはほとんどすぐに眠ってしまったようです。
もちろん、運転を続けていた私も限界。
翌日は、愛媛県と高知県の県境に広がる大自然「四国カルスト」へ向かいます。
5月4日、松山から四国カルストへ
5月4日。
松山市内の宿をチェックアウトし、次の目的地へ向かいます。
この日のテーマは、「四国の大自然を体感する」です。
そこで訪れたのが、愛媛県と高知県の県境に広がる四国カルスト。
香川県、愛媛県に続いて、これで四国3県目となる高知県へ入ります。
四国カルストは、山口県の秋吉台、福岡県の平尾台と並び、日本三大カルストの一つとして知られる場所です。
標高1,000メートルを超える高原に、白い石灰岩が点在しています。
山道を登っていくと、周囲の景色が少しずつ開けてきました。
そして目の前に現れたのが、広大な草原と青空です。
どこまでも続くような草原。
その中に白い石灰岩が顔を出し、風車や放牧された牛の姿がよく映えています。
瀬戸内海沿いの街を走ってきた前日とは、まるで別世界です。
同じ四国の中でも、少し移動するだけでこれほど景色が変わることに驚きました。
標高が高いため、平地よりも空が近く感じられます。
風も気持ちよく、長時間のドライブで固まった体を伸ばすには最高の場所でした。
四国カルストで牛がすぐ近くまで接近
高原では、牛がのんびりと放牧されています。
遠くから眺めていた牛が、こちらへ少しずつ近づいてきました。
思っていたよりも、かなり近い。
動物園の柵越しではなく、高原で放牧されている牛が目の前にいると迫力があります。
牛のほうは観光客に慣れているのか、特に慌てる様子もありません。
こちらを気にしながらも、のんびり草を食べていました。
ただし、牛は大きく力の強い動物です。
近くまで来ても不用意に触ったり、食べ物を与えたりせず、一定の距離を保って観察しましょう。
愛媛県と高知県の県境をまたぐ
四国カルストは、愛媛県と高知県の県境にまたがっています。
道路を移動していると、いつの間にか県境を越えている場所もあります。
せっかくなので、県境付近に立って記念撮影。
「二つの県を股にかける男」
などと言いながら、愛媛県と高知県をまたいでいました。
やっていることは単に県境へ立っているだけですが、旅先ではこういう小さなことでも妙に盛り上がります。
周囲には広い草原と山並みが広がり、どこを向いても絵になる景色です。
四国カルストを車で走るルートは、高原らしい絶景を楽しめる一方、道幅が狭い区間や見通しの悪いカーブもあります。
景色に見とれすぎず、対向車や歩行者、放牧されている動物へ注意しながら運転しましょう。
また、標高が高い場所では、春や秋でも平地より気温が低くなります。
天候が変わりやすいため、羽織れる上着を用意しておくと安心です。
四国カルストで昼食を済ませて徳島県へ
高原の景色を楽しんだあと、周辺で昼食を取りました。
本当なら、高知県内のほかの観光地にも立ち寄りたいところです。
しかし、今回の旅は短期間で四国4県を巡る駆け足日程。
帰りのフェリーへ乗るため、徳島県方面へ移動しなければなりません。
四国カルストを出発し、山道を下りながら東へ進みます。
これで香川、愛媛、高知を巡り、残るは徳島県だけです。
四国4県と聞くと簡単に回れそうな気もしますが、四国は思っている以上に広い。
山間部の一般道では移動に時間がかかり、地図上の距離だけでは所要時間を判断できません。
短期間で四国一周を計画する場合は、観光地を詰め込みすぎず、移動時間に余裕を持たせたほうがよいでしょう。
四国4県目となる徳島県へ
長い移動を経て、四国4県目となる徳島県へ入りました。
これで、香川・愛媛・高知・徳島の4県をすべて訪れたことになります。
ただし、徳島県では時間の都合により、本格的な観光はできませんでした。
翌日の昼前に出港する東京行きフェリーへ乗るため、港の近くに予約していた宿へ向かいます。
せっかく徳島県に来たのに、観光せず宿泊と乗船だけ。
四国4県を巡ったと言いつつ、徳島県だけ少々扱いが軽くなってしまいました。
次に訪れる機会があれば、鳴門の渦潮や祖谷渓、大塚国際美術館などもゆっくり巡りたいところです。
四国最後の夜は温泉と酒盛り
宿へ到着したあと、近くの温泉へ出かけました。
横浜を出発してから、長距離運転と観光を繰り返しています。
温泉へ入ると、四国カルストの山道を走った疲れも少し和らぎました。
宿へ戻ったあとは、四国最後の夜ということで酒盛りを開始。
さらに、部屋でトランプやUNOを楽しみました。
連日の疲れはたまっているはずですが、お酒の力も手伝って、全員のテンションは高めです。
普通にカードゲームをするだけでは物足りなくなり、いつの間にか独自ルールが追加されました。
1.ゲーム中に英単語を発したらペナルティ。
2.カードを出すとき、その数字が3の倍数ならアホにならなければペナルティ。
なぜこのようなルールが生まれたのか、今となってはよく覚えていません。
おそらく、当時流行していたネタと酔った勢いが混ざった結果でしょう。
UNOという名前自体が英単語なのか、そもそも英語なのかという議論まで始まりそうですが、誰も細かいことは気にしません。
ルールを守ることより、誰かが失敗するのを待つゲームになっていました。
こうして、四国最後の夜は大盛り上がり。
翌日は徳島港からフェリーへ乗り、東京へ帰ります。
5月5日、徳島港からフェリーで東京へ
5月5日。
四国旅行の観光日程は、これですべて終了です。
あとは徳島港からフェリーへ乗り、東京へ帰るだけ。
昼前に徳島を出港し、翌5月6日の早朝に東京へ到着する予定です。
フェリーへ乗っている時間は、約18時間。
そのまま高速道路を走って横浜へ帰ったほうが、到着自体は早かったかもしれません。
しかし、ここまで横浜から四国までを一人で運転し、香川、愛媛、高知、徳島と走り続けています。
さすがに帰りまで運転するのは疲れます。
マイカーごとフェリーへ乗せれば、船内で休んでいる間に東京まで運んでもらえる。
長距離ドライブの帰路としては、非常にありがたい選択肢です。
当時利用したのは、徳島と東京を結ぶオーシャン東九フェリーです。
2026年現在も、徳島の沖洲港と東京の有明港を結ぶ航路が運航されています。
運航日や出発時刻は月によって異なり、休航日もあります。
最新の運航スケジュールは、乗船予定月の公式案内で確認してください。
また、マイカーと一緒に乗船する場合は、通常は出航1時間前までの到着が案内されています。
ゴールデンウィークなどの繁忙期は、出航90分前を目安に港へ到着したほうが安心です。
フェリーの2等客室は大部屋で雑魚寝
私たちが利用した客室は2等。
他の乗客と同じ広い空間で寝る、いわゆる雑魚寝タイプでした。
個室ではないため料金は抑えられますが、周囲の音や人の動きが気になることがあります。
夜になると、とんでもない爆音のいびきをかく乗客が現れました。
かなり離れた場所にいても聞こえるほどの大音量です。
同行していた方も、ほかの乗客へ迷惑がかかっていると感じたのでしょう。
慌てて、いびきをかいている本人を起こしていました。
しかし、本人が再び眠れば、いびきも再開。
いびきというものは、本人に悪気がないだけに難しい問題です。
大部屋を利用する場合は、耳栓を用意しておいたほうがよいでしょう。
なお、2026年現在のオーシャン東九フェリーの相部屋は、床へ全員で寝る昔ながらの雑魚寝ではありません。
プライバシーへ配慮された階段式の2段ベッドが採用され、女性専用の相部屋も用意されています。
さらに、2名用や4名用の個室もあります。
音や周囲の視線が気になる方、船内でしっかり眠りたい方は、予算に余裕があれば個室を選ぶと快適でしょう。
予想以上に揺れる船内で船酔い
フェリーへ乗って予想外だったのは、船が意外と揺れたことです。
物が倒れるほど激しく揺れるわけではありません。
しかし、船内全体がゆっくり、ゆらゆらと動き続けています。
私の場合、じっと座っていると、この緩やかな揺れでも確実に酔ってしまいました。
車で峠道を走ってもほとんど酔わないのですが、船の揺れは別物です。
「フェリーなら横になっているだけで東京へ着く」
乗船前はそんな気楽なことを考えていましたが、横になると揺れをより強く感じます。
船酔いが心配な方は、乗船前に酔い止め薬を準備しておきましょう。
睡眠不足や空腹、食べすぎ、飲酒も船酔いを悪化させることがあります。
乗船前日は十分に睡眠を取り、食事やお酒はほどほどにしておくのがおすすめです。
船内では例のトランプも盛り上がらない
前日の夜、宿で大盛り上がりだった「英単語を発してはいけないトランプ」。
フェリーでも、同じルールで遊んでみることにしました。
ところが、船内ではまったく盛り上がりません。
誰も英単語を言わないのではなく、そもそも誰も話さない。
連日の疲れに加えて、船の揺れで全員が無口になっていたからです。
ゲーム中に英単語を発したらペナルティというルールですが、会話そのものが発生しなければ最強。
誰もルール違反をしない代わりに、ゲームとしても成立しませんでした。
宿では、数字が3の倍数になるたびに大騒ぎしていた人たちが、船内ではカードを持ったまま沈黙。
船酔いには、人を静かにさせる強大な力があるようです。
のんびり休むはずが、ほとんど眠れない
帰りのフェリーを選んだ理由は、長距離運転で疲れた体をのんびり休めるためでした。
しかし、実際には船の揺れと大部屋の環境が気になり、まともに眠ることができません。
運転しなくてよいのは楽ですが、体が十分に休まったかと聞かれると微妙なところです。
それでも、船内には気分転換できる設備が用意されていました。
当時の船内には食事コーナー、展望風呂、ゲームコーナーなどがありました。
友人たちも、読書をしたり、アイスを食べたり、外の風に当たったりしながら、それぞれ船酔いを紛らわせています。
ずっと大部屋で横になっているより、船内を少し歩いたり、遠くの水平線を眺めたりするほうが楽に感じました。
2026年現在の船内にも、お風呂、リラクゼーションスペース、キッズルーム、コインロッカー、洗濯乾燥機などが用意されています。
ただし、船や運航状況によって利用できる設備やサービスが変わる可能性があります。
乗船前に、使用する船の客室と設備を確認しておきましょう。
長いと思っていた約18時間の船旅ですが、過ぎてしまえば意外とあっという間でした。
旅で食べた4杯のうどん、なぜかフェリーが一番
今回の四国旅行では、合計4杯のうどんを食べました。
本場の讃岐うどんを食べるために始まった旅ですから、当然ながら香川県でも複数のうどんを味わっています。
ところが、最もおいしかったような気がするのは、なぜかフェリー内で食べたうどんでした。
これは、フェリーのうどんが本場の有名店を上回っていたという意味ではありません。
連日の移動で疲れ、船酔いで食欲も落ちていたところへ、温かいうどんのつゆが染み渡ったのでしょう。
料理のおいしさは、味だけでなく、食べた場所や体調、旅の状況にも大きく左右されます。
讃岐うどんを目当てに四国へ渡った旅の締めが、フェリーのうどん。
何とも不思議な結末です。
5月6日、早朝の東京へ到着
5月6日。
フェリーは、早朝に東京へ到着しました。
当時は「竹芝へ到着した」と認識していましたが、2026年現在の公式案内では東京の乗り場は有明港となっています。
車両甲板へ下り、久しぶりにシビックの運転席へ戻ります。
船を下りて地上へ上陸すると、海の上で感じていた落ち着かない気分が一気に消えました。
地面が揺れていない。
ただそれだけのことが、妙にありがたく感じられます。
自分の足で地上に立てる幸せを、これほど強く実感したのは初めてかもしれません。
フェリーから下りたあと、友人たちを一人ずつ自宅まで送りました。
最後の友人を送り届け、横浜の自宅へ帰るまでが今回の旅です。
こうして、マイカーで四国4県を巡った旅は幕を閉じました。
横浜からマイカーで四国4県を巡った感想
今回の旅では、横浜から香川県までシビックを運転し、本場の讃岐うどんを味わいました。
香川県では、世界麺フェスタ、高松城、銭形砂絵を見学。
愛媛県では、道後温泉へ入り、坊っちゃん列車を眺めました。
高知県では、四国カルストの広大な草原と放牧された牛を見学。
徳島県からは、マイカーごとフェリーへ乗り、東京へ帰ってきました。
短い日程に予定を詰め込みすぎたため、各観光地の滞在時間は短く、移動ばかりしていた印象もあります。
それでも、4人で長時間同じ車に乗り、各地の景色を眺め、宿で意味不明なルールのカードゲームをした時間は、今でもよい思い出です。
四国は、県ごとに景色や食文化が大きく異なります。
今回の旅で候補に挙がりながら、時間の都合で行けなかった場所もたくさんありました。
特に徳島県は、宿泊してフェリーへ乗っただけ。
4県を巡ったとはいえ、徳島観光については、ほぼ何もしていません。
次に四国を旅行するなら、一周することだけを目的にせず、一つか二つの県へ絞ってゆっくり巡りたいと思います。
香川県では、讃岐うどん以外の料理も食べたい。
愛媛県では、混雑していない道後温泉を体験したい。
高知県では、四万十川や桂浜も訪れたい。
徳島県では、鳴門の渦潮や祖谷渓を観光したい。
一度訪れると、次に行きたい場所がさらに増える。
四国は、そんな魅力のある場所でした。
マイカーで四国一周を計画するときの注意点
横浜や東京方面からマイカーで四国を巡る場合、走行距離も運転時間も長くなります。
運転できる同行者を複数人確保し、無理のない宿泊日程を組みましょう。
フェリーを利用すれば、帰路の高速道路を長時間運転せず、マイカーと一緒に東京まで移動できます。
一方で、船酔いや相部屋の音、運航スケジュールの制約もあります。
酔い止め薬、耳栓、羽織れる服、船内で使う小さなバッグなどを用意しておくと便利です。
車両甲板は出航後に立ち入れない場合があるため、薬、財布、充電器、着替えなど、船内で必要なものは乗船前に取り出しておきましょう。
ゴールデンウィークやお盆などは、フェリーの車両枠や個室が早く埋まることがあります。
運航日と空席を確認し、旅程が決まったら早めに予約するのがおすすめです。
2026年現在の運航時刻、運賃、車両料金、客室、乗船手続きは、旅行当時とは異なります。
同じような四国ドライブを計画する際は、高速道路とフェリーの最新情報を確認し、安全第一で旅を楽しんでください。

















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