高級リゾートとして知られる星野リゾート。
旅行好きなら「一度は泊まってみたい」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
私もその1人でした。
ただ、星野リゾートと聞くとどうしても「いい宿=お値段もなかなか立派」というイメージがあり、長いこと憧れのまま。
そんなある日、青森旅行を計画しているときに見つけたのが、青森県大鰐温泉にある「界 津軽」でした。
調べてみると、宿泊日によっては私が想像していた「星野リゾート価格」よりも手が届きやすいプランもある。
しかも客室は津軽の伝統工芸「こぎん刺し」をモチーフにしたご当地部屋。
これは気になる。
部屋に空きがあることを確認し、勢いそのままに予約しました。
ということで今回は、私にとって人生初の星野リゾート宿泊となった「界 津軽」の体験記を紹介します。
なお、私が宿泊したのは2017年11月です。
その後、界 津軽は2019年4月にリニューアルし、現在は私が泊まった当時から館内や温泉の一部が変わっています。
特に大きいのが、四季の景色を楽しめる「津軽四季の水庭」と、水庭を望む「かまくら露天風呂」の登場です。
そこでこの記事では、2017年に実際に宿泊した写真と体験をそのまま残しつつ、リニューアル後の2026年現在の界 津軽との違いも分かるように補足していきます。
昔の写真を見ながら「今はここがこう変わったのか」と楽しんでいただければと思います。
星野リゾート「界 津軽」とは?|2019年にリニューアル
2026年現在、青森県内には星野リゾートの宿泊施設が3か所あります。
- 青森屋(三沢市)
- 奥入瀬渓流ホテル(十和田市)
- 界 津軽(大鰐町)
今回宿泊したのは、青森県南津軽郡大鰐町にある「界 津軽」。
私の宿泊は2017年でしたが、その約1年半後となる2019年4月にリニューアルしています。
現在は、津軽こぎん刺しや弘前ねぷたをモチーフにした灯籠が水面に映る「津軽四季の水庭」が設けられ、温泉には「かまくら露天風呂」も加わりました。
つまり、この記事の前半に登場する客室や館内写真はリニューアル前の貴重な記録でもあります。
2026年現在の基本情報は、総客室数40室、チェックイン14:30、チェックアウト11:00。無料駐車場も用意されています。
JR大鰐温泉駅からは車で約5分で、宿泊者向けの無料送迎バスも運行されています。送迎は事前予約制なので、電車利用の方は宿泊予約後に時間を確認しておきましょう。
- 住所:青森県南津軽郡大鰐町大鰐字上牡丹森36-1
- チェックイン:14:30
- チェックアウト:11:00
- 客室数:40室
- 駐車場:無料・20台
- 最寄駅:JR大鰐温泉駅
- 大鰐温泉駅から無料送迎あり(要予約)
界 津軽の魅力は「津軽文化を宿の中で楽しめること」
界 津軽で印象的だったのが、館内の至るところに津軽らしさが散りばめられていることです。
代表的なのが津軽こぎん刺し。
こぎん刺しは、津軽地方に伝わる伝統的な刺し子技法。布目を数えながら幾何学模様を刺していく手仕事です。
義理の母がこぎん刺しを趣味にしていたこともあり、私も以前から少し興味がありました。
「泊まるだけではなく、青森らしい文化にも触れられそうだな」
これが界 津軽を選んだ大きな理由です。
広々としたロビーでチェックイン
それでは館内へ。
入口を入ると、まず広々としたロビーが現れました。
落ち着いた雰囲気で、到着した瞬間から「いつものビジネスホテルとは違うぞ」という空気があります。
チェックイン後はこちらのソファーへ。
訪問時はウェルカムドリンクをいただきながら宿帳を記入しました。
スタッフの方の対応も丁寧で、人生初の星野リゾートに少々緊張していた私も、早々に肩の力が抜けました。
宿泊した「かちゃらずの間」へ
私たちが宿泊した部屋は「かちゃらずの間」。
「かちゃらず」は、こぎん刺しの模様のひとつです。
訪問当時は客室にこぎん模様の名前が付けられていました。
リニューアル後の2026年現在は、全室がご当地部屋「津軽こぎんの間」として案内されています。
現在の客室は、津軽こぎん刺しの幾何学模様をシンメトリーに取り入れた、より洗練された和の空間になっています。
私が泊まった「かちゃらずの間」と現在の客室は完全に同じではありませんが、「津軽こぎん刺しを客室全体で楽しむ」というコンセプトは、リニューアル後さらに強くなったと感じます。
部屋の鍵にもこぎん模様。
こういう細かいところまでテーマが統一されていると、ちょっと嬉しくなります。
客室のいたるところに「こぎん刺し」
こちらが宿泊した「かちゃらずの間」です。
和の落ち着いた客室ですが、よく見るとあちこちにこぎん模様があります。
ただ「青森っぽい飾りを置きました」という感じではなく、客室全体のデザインとしてこぎん刺しが溶け込んでいます。
電気を消すと障子に模様が浮かび上がる
特に面白かったのが障子。
一見すると普通の障子ですが、電気を消してみると……。
かちゃらず模様が浮かび上がりました。
これはなかなか凝った演出。
宿泊者が照明を消した瞬間まで計算されているとは。
私は普段、部屋の電気を消す目的といえば「寝る」くらいですが、この日はちゃんと障子を眺めました。
館内にはこぎん刺しの展示やショップも
館内には、こぎん刺しについての説明もありました。
さらに、客室だけでなく館内のさまざまな場所でこぎん模様を見ることができます。
こぎん刺し関連の雑貨やアクセサリーなども販売されていました。
見て回るだけでも結構楽しい。
2026年現在は、こぎん刺しを実際に体験できるプログラムも用意されています。旅先で「見る」だけでなく、自分で一針刺してみたい方には面白い体験になりそうです。
界 津軽名物「りんご風呂」|現在は「かまくら露天風呂」も
界 津軽でもうひとつ強烈に印象に残ったのが、りんご風呂です。
大きな青森ヒバの湯殿に、りんごが浮かぶ温泉。
浴室は撮影できないため写真はありませんが、青森へ来た実感が一気に高まるお風呂でした。
2026年現在もりんご風呂は健在です。
ただし、年間を通して生のりんごが浮いているわけではありません。公式案内では、9月初旬頃~5月初旬頃はりんご、5月中旬~8月末頃は青森ヒバで作った「ヒバりんご」が浮かびます。
季節によって「本物のりんご」と「木のりんご」が交代するわけですね。
夏に行って「りんごが木製じゃないか!」と驚かないようにしておきましょう。
泉質は大鰐温泉のナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。とろりとやわらかな湯ざわりが特徴です。
そして、ここがリニューアル後の大きな変化です。
2019年のリニューアルで「津軽四季の水庭」が誕生し、その水庭を眺めながら入れる「かまくら露天風呂」が現在の界 津軽を象徴する温泉のひとつになっています。
かまくらのような形をした露天風呂から、水庭に浮かぶ津軽こぎん刺しや弘前ねぷたをモチーフにした灯籠を眺める造り。
特に冬は雪景色と相まって、本当にかまくらの中で雪見風呂をしているような雰囲気になるそうです。
これは私が泊まった2017年にはなかった景色。
当時のりんご風呂だけでも十分満足していましたが、今の写真を見ると「これはもう一度行かないと比較できないじゃないか」という、非常に困った状況になっています。
訪問時は湯上がりサービスも充実
私が宿泊した当時は、りんご風呂の近くに冷酒が用意されていました。
温泉も日本酒も好きな私にとって、これは夢のような組み合わせ。
ただし、こうした館内サービスは時期によって内容が変わるため、現在も同じ内容とは限りません。
湯上がりにはラムネの無料サービスもありました。
さらに、りんご酢も。
有料・無料にこだわると何だか卑しげに聞こえるかもしれませんが、こうした小さなサービスの積み重ねが「泊まってよかった」という印象につながるんですよね。
館内を歩いていると、美味しそうなりんごも発見。
こちらは訪問時、有料で販売されていました。
ツヤツヤしていて、周囲には甘い香り。
青森に来て「りんごを見るだけ」で終わるのは、なかなか難しいです。
夕食は食事処で|現在は「北のまほろば鍋会席」も
さて、お楽しみの夕食です。
界 津軽の夕食は、客室ではなく食事処でいただきます。
私が宿泊した当時は17:45と19:30から選ぶスタイルでした。
2026年現在は17:30または19:30が基本として案内されています。
まずは津軽の地ビールで乾杯。
では、訪問時の料理を写真で振り返ります。
魚介のお刺身は5種。
大間のまぐろまで登場しました。
青森まで来て大間のまぐろを食べられる。
これはテンションが上がります。
小鍋も火にかけて調理。
中を見てみると……。
大根おろしかと思ったら、りんごのみぞれ鍋でした。
温泉にもりんご、料理にもりんご。
青森のりんご攻勢は思った以上に隙がありません。
釜炊きごはんも美味しい。
そして訪問時には、いぶりがっこも。
ご飯によく合います。
量もちょうどよく、落ち着いた半個室のような空間でゆっくり味わえました。
なお、料理内容は現在とは異なります。
2026年現在の通常会席では、青森の食材を味わう「北のまほろば鍋会席」が通年で案内されています。また、追加料金で「大間のまぐろづくし会席」を選べるプランもあります。
この記事の料理写真は私が宿泊した当時のものとしてご覧ください。
夜は津軽三味線の生演奏
夕食のあとは、ロビーの大広間で津軽三味線の生演奏を鑑賞しました。
ソファーに座り、コーヒーを飲みながら津軽三味線に耳を澄ませます。
津軽三味線は、繊細に弾くというより、撥で力強く叩きつけるような演奏が特徴。
生で聴くと想像以上の迫力でした。
訪問時は演奏後に希望者が三味線に触れられる体験もありました。
2026年現在も界 津軽では津軽三味線をはじめ、地域文化に触れるプログラムを展開しています。内容や開催時間は時期によって変わるので、宿泊前に最新のアクティビティを確認しておくといいでしょう。
夜の館内は幻想的な雰囲気
夜も更けてきたころ、館内から窓の外を見ると……。
灯ろうのような明かりが水辺に浮かび、とても幻想的でした。
昼とはまた違う雰囲気です。
翌朝は景色を眺めながら朝食
そして翌朝。
生憎の雨でしたが、窓から見える景色はそれでもきれい。
朝食も食事処でいただきます。
朝食も大満足でした。
2026年現在、界 津軽では地域色を取り入れた「ご当地朝食」として、ホタテを味噌で味付けして卵でとじる青森の郷土料理「貝焼き味噌」を中心とした和食膳が案内されています。
2017年に泊まった私が、2026年の界 津軽を見て感じること
人生初の星野リゾートとして泊まった界 津軽。
私が体験したのはリニューアル前の2017年ですが、2026年現在の公式情報を見ても、こぎん刺し、りんご風呂、津軽三味線、大間のまぐろなど、「津軽らしさを宿の中で味わう」という核の部分はしっかり受け継がれています。
一方で、「津軽四季の水庭」や「かまくら露天風呂」など、私が知らない新しい魅力も加わりました。
私が特に印象に残ったのは、豪華さそのものよりも、宿に滞在しながら津軽文化を次々と体験できることでした。
- こぎん刺しを取り入れた客室
- りんご風呂と大鰐温泉
- 青森の食材を使った料理
- 津軽三味線
- 館内に散りばめられた青森らしい意匠
観光地を駆け足で回らなくても、宿の中にいるだけで「青森へ来たな」と感じられます。
そしてスタッフの丁寧な対応も含め、とても気持ちよく過ごせた宿でした。
また行きたい。
宿泊から年月が経った今でも、そう思える宿です。
なお、客室・料理・アクティビティ・料金などは私が宿泊した当時から変更されています。2026年に宿泊を検討する場合は、予約画面で最新のプラン内容と料金をご確認ください。
















































星野リゾート界津軽、とても素敵なお宿ですね!
お部屋にあしらわれているこぎん模様もこだわりを感じますし、
お食事もとても美味しそうですし、お風呂のあとのラムネ等の
サービスも嬉しいですね(o^―^o)
PONTANさま
ありがとうございます(^^
はい、こぎん刺し・料理・サービス全てに満足でき、とても気持ちの良い宿でした。
ラムネ等は何気ないサービスですが、こういうのって嬉しいですよね(笑
リンゴ風呂、絶対いい香りに包まれそう!
料理もこう言うの好きです、美味しいものが少しずつ、味わって食べたい私の気持ち😄!
坂田さま
リンゴ風呂はほのかに香るリンゴとヒノキ。何度入っても飽きません(^^
料理も豪華でとても贅沢な気分になりました。