スノボデビューしたいけど、どんな道具を揃えれば良いの?
スノボ歴10年以上の経験から感じる「必要なモノ」「あると便利なモノ」をお教えします。
ぜひ参考にしていただければと思います。
目次
最低限コレがないと話にならないモノ
それは以下の4点です。
・板(ボード)
・ビンディング(バインディング)
・ブーツ
・グローブ
板(ボード)
板はスタイルや滑り方によって様々な種類があります。
初めての場合にはそれぞれの違いもわからないので、こだわる必要はありません。
まずはスキー場でレンタルしましょう。オーソドックスな板が借りられます。
いきなり板を買ってしまう人もいますが、板はメンテナンスが必要です。
メンテナンスをするには知識と手間と費用がかかります。
その点、レンタル品ならとりあえず滑れるようにはメンテされているので、まずはレンタル品で滑ることをおすすめします。
板の長さは、自分の身長マイナス15cm程度。又は、自分の前に板を立てて高さが口と鼻の間くらいのモノが良いでしょう。
ブーツ
ブーツは紐を手で結ぶタイプのものと、BOAシステムというワイヤーで絞めるタイプがあります。
コレがBOAシステムのブーツです ↓
丸いダイヤルがありますよね ↓
このダイヤルを・・・ ↓
押し込みます ↓
そして、時計回りにダイヤルを回すとワイヤーが絞まっていきます ↓
手で回すより早く絞められる便利なグッズもありますよ ↓
これをダイヤルにかぶせ・・・ ↓
取っ手をグイーっと引くと、ダイヤルが回ってワイヤーが絞まる仕組みです ↓
反対に、ブーツを脱ぐときはダイヤルを引っ張り出すとブーツが緩みます ↓
紐を結ぶタイプのブーツは、部分的に結ぶ強さの調整ができる反面、手間がかかります。
BOAシステムは、簡単に絞めることができるけど、全体が均一に絞まってしまいます。
最近では「クイックレースシステム」というブーツもあり、これは紐タイプとBOAシステムの良いとこ取りなブーツだそうですよ。
ビンディング
バインディングとも言います。
これは、板とブーツを固定する器具です。
板にくっついているコレのことですね ↓
これも色々な種類があり、ブーツとの固定の仕方も様々です。
この、板・ブーツ・ビンディングがあれば、とりあえず滑る事はできます。
スキー場に行くと、大抵はこの3点はセットでレンタルできますよ。
体験で一度だけ滑るのであれば、レンタルで十分ですね。
何度か滑る予定があるのであれば、3点セットを購入するのもいいかもしれません。
本来、板は定期的にメンテナンス・チューンナップしないとパフォーマンスが発揮できないものですが、3点セットの板であれば、それはあまり気にしなくても良いでしょう。
滑りに行く前に、板の裏側にワックスを塗るだけでも大丈夫。
ワックスを塗らないとどうなるか?
全然滑らなくなります(笑
雪の上だから滑るだろうと思いますよね?でも、本当に滑りません。
斜度がそれなりにある場所なら鈍いながらも滑りますが、微妙な斜面で滑るかどうかはワックスをしているかどうかで決まります。
ですので、簡易的なものでも良いから滑走前にはワックスを塗らないといけません。
さらに、3点セットを購入するなら「リーシュコード(流れ止め)」も一緒に買ってください。
これは、ゲレンデで板から両足を外した時に、板が勝手に滑っていかないようにビンディングと足とを繋いでおくコードです。
最初に滑るときは山の下のほうで練習するでしょうから必要性は感じませんが、リーシュコードを付けるのはマナーなので一応揃えておきましょう。
ちなみに、レンタルの板にはリーシュコードは付いています。
グローブ
グローブがなくても滑れますが、手が冷たくて冷たくて全然楽しめないと思います。
ゲレンデの上は氷点下なので、ヘタしたら手が凍傷になってしまうかもしれません。
初心者は雪面に手をつく回数が多いので尚更ですね。
一度しか滑らないのであれば、ゴム手袋をした上に軍手でも構いません。
あった方が良いモノ
一番最初に滑る時は、上記4点のアイテムは最低限必要だと思って下さい。
その他、予算や滑る時の状況で下記のアイテムも揃えましょう。
帽子
防寒対策もありますが、転倒して頭を打った時に、帽子があるかないかでダメージが全然違ってきます。
耳も隠せるニット帽がベストですが、一度しか滑らないのであれば野球帽のような手ごろなものでもOKです。
ウェア
スキー場に行くとみんなカラフルなウェアを着ていますが、別にウェアを着ないといけないわけではありません。
ウェアもレンタルできますが、衛生的な問題でレンタルしたくないという方も多いですね。
最初は、ある程度の防水機能のあるジャンバーとズボンでも十分です。
一番最初は「横滑り」の練習からしますが、これで何十回も尻餅をつくので、特に下半身に防水性があるといいでしょう。
そして、この横滑り練習でかなり汗だくになるので、よほど気温が低くないのであれば、上半身は逆に薄着でも良いと思います。
きちんとしたウェアは、ある程度滑れるようになってから準備をすれば良いでしょう。
ウェアは高価ですが、ファッション性があり、それなりの防寒・防水性も備えています。
何度も滑るようなら、思い切ってお気に入りの一着を購入しましょう。
上着だけ、ズボンだけ、または上下セットで販売しています。
ゴーグル
ゴーグルは目を保護するものですが、主な役割は4点あると考えます。
・転倒時の保護
これは説明不要ですね。
・紫外線からの保護
晴天時は上からも下からも紫外線を浴びることになります。
スキー全盛期の時代には「ゴーグル焼け」している人をよく見かけました。
ゴーグルの形がくっきり残った日焼け跡ですね。
日焼けするくらいですから紫外線量は相当なものです。
実際に、ゴーグルをせずに晴れたゲレンデで長時間滑った後に建物内に入ると、視界が緑色になることがあります。
冬とはいえ、雪上の紫外線は侮れません。
・吹雪からの保護
吹雪の中をそれなりの速度で滑走すると、風雪が顔面に当たって痛いです。
ろくに目を開けていられない状態になるので、ゴーグルがあるととても助かります。
・視界確保
雪山の上の方に行くと、天候不良で霧がかったように視界が真っ白になることがあります。
「ガスる」とか「ガスってる」などと言うのですが、視界不良がひどい時には雪面と空中の境目がわからなくなります。
こうなると、雪面の凹凸が全く見えずに板がひっかかって転倒の原因になります。
ゴーグルを装着することで、真っ白にしか見えなかった雪面がある程度は見えるようになります。
ゴーグルって何でもいいの?
ただし、ゴーグルの種類も色々あり、それぞれの目的に特化したものを選ぶ必要があります。
また、ディスカウントショップで売っているような2,000円くらいのものは買わない方が良いです。
いちいちレンズが曇り、滑るどころではなくなります。
もし購入するのであれば、最低でも10,000円程度の予算はみておきたいですね。
一度購入すれば長く使えますよ。
いずれにしても、初体験時は「吹雪からの保護」と「視界確保」は必要ありませんし、激しい動きもしないでしょうから「転倒時の保護」も不要です。
「紫外線からの保護」はあるに越したことはないですが、これはサングラスで代用できます。曇り空ならなくてもOKです。
あると便利なモノ
ネックウォーマーorフェイスマスク
顔面下部~首を温めてくれ、吹雪の時も非常に重宝します。
パスケース
スキー場でリフトに乗るときは、その都度係員にリフト券を見せる必要があります。
いちいちポケットからリフト券を出し入れするのは手間なので、パスケースに入れて腰のベルト穴にでも吊るしておくと便利です。
リフト券入れがついているウェアもあります。
時計
時を忘れてスノボを楽しみ、「あれ?今何時?」という事は多いです。
また、スキー場で友人たちと別行動をして、「○○時にどこどこで待ち合わせよう」という事もあるでしょう。
時刻を確認するために、ポケットからスマホを取り出してグローブを外して操作する・・・というのは非常に手間ですし、リフト上でそれをやってスマホを下に落としてしまった人もいます。
ですから、時計はスマホとは別に単独で持っていたほうがいいです。
私のオススメは、防水性のあるシリコンウォッチです。
シリコンなので、落としてもぶつけても大丈夫。なにより安価です。
タイツ
タイツをズボンの下に履くだけで温かさが全然違ってきます。
氷点下10度を下回るようならズボンの下に履いておきたいですね。
タイツはユニクロやドン・キホーテなどで買える安いやつで十分です。
貼るカイロ
これも寒い日には重宝します。
背中から心臓付近の部分にシャツの上から貼ってください。(直貼りはNG)
血流が良くなってポカポカしてきます。
「よし!スノボ頑張ろう!」と決意したら
スノボ体験し、以後続ける気になったら、上記で紹介したグッズは一通り揃えると思います。
さらに、これ以外にあると便利なモノをご紹介します。
ヒッププロテクター(お尻ガード)
滑りが上手になってくると、滑る速度も速くなってきます。
すると、転倒したときのダメージも大きくなります。
ゲレンデはフカフカの雪ばかりではなく、ときには氷の時もあります。
そのような場で滑っていて板が引っ掛かり、勢いのままに尻餅をつくと、お尻から脳天にまで響くようなズキーン!という痛みに襲われるのです。
人によっては、この痛みで心が折れてしまうのです。。
そんなとき、このヒッププロテクターがあれば痛みはかなり軽減されますよ。
私も初心者のころはお世話になりました。
ただし、このヒッププロテクターの難点は、トイレで用を足す時に手間がかかるということですね。
防水ビデオカメラ
スノボの動画撮影も楽しみの一つになってきます。
SNSにアップしたり、仲間と撮りあいっこして自分のフォームをチェックしたりで役立ちます。
しかし、スマホで撮影するのはなるべく避けた方が良いです。
まず、いちいちグローブを外して素手で操作しないといけません。
「スマホ対応グローブ」もありますが、これは使ったことのある方ならおわかりと思いますが、まともに反応しないことがほとんどです。
そして、どうしても動画がボケたりブレてしまいます。
ビデオカメラは「動画を撮る」ことに特化した商品なので、使いやすさが追求されているのです。
そこで、私がオススメする防水カメラは、オリンパスの「STYLUS TG-Tracker」。
水中撮影もOKの防水性能30mなので、どんなに雪まみれになっても大丈夫。
さらに、防塵設計で衝撃や寒さにも強いです。
もちろんグローブをしたまま録画ボタンを押せますよ。
以上、「スノボデビューするには何を揃えたらいいの?」にお答えしました。
念願のスノボデビューが成功するといいですね。
そして、末永くスノボライフを楽しまれることを願っております。
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