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なぜ、あなたはもっとお金が欲しいのか?
「お金」って皆さん関心ありますよね。
書店では「お金」を扱った本が山積みになっています。
ウェブでもお金のトピックにアクセスが集中し、新聞や雑誌もお金の記事であふれています。
やっぱり皆さん「お金の話」にとても興味があるんだと思います。
お金があれば好きなものが買える。
好きな場所にも行ける。
いろいろなことができる。
お金があれば、幸せになれるような気もする。
でも、本当にそうなんでしょうか。
この本では、お金について僕が日頃考えていることをお話ししていこうと思います。
もともと僕は、お金をほとんど使わない生活をしていました。
家が貧乏だと思っていたので、お金を使うという習慣がありませんでした。
学生時代は一か月5万円で過ごしていました。
その後、2ちゃんねるを開設してから広告収入などで、たくさんのお金が入ってきました。
お金のない状態からお金持ちになった状態まで経験して、お金ってなんだろう?と考えるようになりました。
お金ってそもそもなんなのか、なぜ皆さんお金を欲しがっているのか。
皆さん、お金が欲しいですよね?
でも、なぜ自分はお金が欲しいのか、考えたことありますか?
欲しいものを買いたいから?
では、なぜそれが欲しいと思うのでしょうか?
それを手に入れたとき、うれしい気持ちになるから?
では、なぜうれしい気持ちになるのでしょうか?
お金が欲しい理由は人それぞれですが、ひとつはっきりしているのは、お金がなくなったら怖いから、です。
「老後のための蓄え」って言いますが、それは働けなくなって引退した後にお金がないと困る・・・家賃が払えないし、ご飯も食べられなくなる・・・そう思うから、蓄えたいわけですよね。
では、もし仮に「一生お金はもらえますよ」ってなったら、どうでしょうか?
東京の、たとえば六本木や恵比寿といった家賃の高いところじゃなければ、普通に家を借りてご飯を食べられるくらいのお金は永遠にもらえますよ。となったときに、そこまで貯金する必要があると思いますか?
そこまでお金が欲しくなると思いますか?
つまり、皆さんが本当に欲しいのは、「お金」じゃなくて「安心」なんじゃないでしょうか。
安心・・・つまり「不安を感じない状態」が欲しいんです。
であれば、「不安を感じない状態」が実現すれば、お金は欲しくなくなるのではないでしょうか?
あるいは、こうとも言えます。
お金がなくても不安を感じない状態にすればいい。
皆さんは今、とりあえず銀行に貯金したりしていますよね。それはつまり、将来に不安があるからです。
給料は増えるかどうかわからない。仕事も首になるかもしれない。年金ももらえないかもしれない。
お金がなくなることへの不安がたくさんあるわけです。収入が途切れたら、生きていけないじゃないか。
それで、お金を貯めることに四苦八苦するわけですが、でも「とりあえず生活に困りませんよ」ってなったら、そういう不安から解放されると思いませんか?
そもそもお金を稼ぐには、自分の時間をかなり使わなくてはなりません。
そして、大きな金額を稼げる仕事ほど、プレッシャーやストレスが伴ってきますよね。
外資系企業に勤めていたり年棒制だったりすると、来年も大きな金額を稼げるかどうかわからない。
お金はたくさんあるけれども不安だらけ。という人もたくさんいるわけです。
お金がたくさんあると、今度はそれを失うことが怖くなってきます。
それって本当に幸せなんでしょうか。
どうしたら幸せになれるのか?
どうしたら不安から解放されるのか?
そのために、お金とどう付き合っていけばいいのか?
お金は生きていく上で必要です。
ご飯を食べていかなきゃいけないし、寝る部屋も必要です。
ただし、お金があるからといって幸せになれるわけではありません。
では、お金っていったいなんなのか?
お金はこれからの世の中でどう変わっていくのか?
お金で買えるものと買えないものってなんなのか?
これからの時代、どんなことをすればお金を稼げるのか?
お金って、本当に必要なのはどのくらいなのか?
お金の不安から解放されて、毎日楽しく生きるためには何が必要なのか?
僕がお金について考えていることを、これからお話ししていこうと思います。
時給100円を奪い合う高齢者と若者
引退した高齢者が働き始めたら、悲惨な状況になることが予想されます。
その人たちは年金で生活できるので、それほど稼がなくてもいいわけです。
極端にいうと、時給100円でも働いてくれるんです。
「暇つぶしでボランティア感覚で何かやればいいや」っていう高齢者が、時給100円で働き始めた場合、現役世代はその時給100円の人たちと戦わなければならなくなります。
それで時給100円の仕事を勝ち取ったとしても、1日働いて800円。という時代が、このまま行くと確実に訪れます。
そうなったとき、その若者は何をすると思いますか?
たぶん泥棒しますよね。
お金を持っていそうな家をガンガン襲うんじゃないでしょうか。
今の盗難の逮捕率って20%くらいなので、5回に1回しか捕まらない。
1日働いても800円しかもらえないけど、お金持ちの家にうまく入って300万円手に入れたら、ほぼ10年分の年収ですよね。
今のすでに高齢者を狙ったオレオレ詐欺などがありますが、お金持ちの高齢者はこれからますます狙われていくと思います。
社員やアルバイトなど、会社に直接雇われている人は最低賃金で守られていますが、そうじゃない人は、時給に換算したら200円とか300円というのはすでに現実に起きていることです。
クラウドワークスなどで仕事を受注しているライターは1記事300円で執筆したりしています。
また、たとえ社員であったとしても、サービス残業をしている人や自宅に仕事を持ち帰っている人の時給はかなり低くなっているはずです。
最低賃金というルールも、今後もしかしたら撤廃されるかもしれない。
日本は高齢者のほうが多いですから、高齢者が選挙に行く限り、どうしても高齢者に有利な政策になっていくんです。
そういうわけで、高齢者は今までどおり年金をもらいながら、時給100円のちょっとしたお小遣いももらって幸せ。
一方若者は、時給100円で段ボールハウスで暮らすことになる。
こんな世の中になることが現実味を帯びてきています。
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あなたが払ったお金はどこに消えたのか?
勘違いしている人もいると思いますが、日本の政府は「若い人たちが幸せになれる社会」を作ってはくれません。
読者のなかには、「もしかして自分が投票したら、若者向けの政策が通る」と思っている人もいるんじゃないでしょうか。
そんなことはありません。
なぜなら、高齢者のほうが多いので、今の選挙制度を維持し続ける限り、高齢者に有利な政策は変えられません。
50歳以上の人たち(日本人の有権者の平均年齢は53歳と言われています)が、「投票に行かない」という選択をしない限り、若者がそれを上回る数の投票をすることは原理的に不可能なんです。
これはもう人口統計上の事実です。
「若者は2票にする」みたいな構造にしない限り、どうしようもないんです。
なので僕は、選挙自体に期待していません。好き嫌いの問題ではなくて、現行法を維持する限り、選挙で物事を変えられない。
今の若い人たちが働いて納めた税金は、ほとんど高齢者の医療費に使われています。
1960年代や70年代であれば、働いて払った税金が、高速道路になったり、新幹線になったり、空港になったり、どんどん社会が豊かになる方向に使われていったわけです。
だから、普通に生きているだけで、どんどん豊かな世の中になっていきました。
でも、今の若者たちが20年間働いて納めた税金のほとんどは、社会のインフラではなく、老人たちの医療費に消えました。
インフラはほとんど変わりませんでした。っていうのが、今起きている現実です。
お金持ちになってわかったこと
僕は、子供の頃からほとんどお金を使いませんでした。
友達と駄菓子屋に行ったとしても、「お金がないので買わない」ということを当然のように言っていました。
「周りは皆さんお金を持っている」という状況で生活するのが普通でした。
缶ジュースもこれまでの人生で2、3本買ったぐらいです。
その後、「2ちゃんねる」を開設して、広告費などでたくさんのお金が入ってきましたが、僕の生活はそれまでとはほとんど変わっていません。
今もお金をほとんど使いません。
自分がお金持ちになって確認できたことは、「お金を持っても大して人生変わらない」ということです。
実は昔から僕は「お金持ちって、たぶんこういう感じなんだろうな」って想像して知ってはいたんです。
世の中のいろんな商品に値段がついているわけですが、お金があればそれらを買う事ができます。
でも、当然ながら、値段のついていないものは買えません。
値段がついているものだけが買える。
お金のできることってそれだけなんです。
この当たり前の事実を、僕は昔から知っていました。
でも、自分がお金持ちにならない限り、他の人にそれを言っても説得力がないんです。
お金のないやつがひがんでそういうふうに思っているんだろうね。みたいに言われるわけじゃないですか。
でも今は、まあまあお金があるので、堂々と言えます。
お金で買えるものでは、大して人生変えられない。
「お金を持っている」と世間的に思われている人でも、生活に不安を抱いていたりするんですよね。
「90歳の人が老後を心配している」って麻生大臣も言ってましたが、そういう意味で、お金があることで不安が解消できるかというと、実はできていない人が多い。
お金のない人は、「お金があったら、きっとこうなんだろうな」と思って、「そうなったら、不安がなくなるだろう」って思っていると思うんですが、じゃあお金持ちに聞いてみると、それなりに皆さん将来に不安を感じていたりします。
なので、お金によって不安を取り除けるものではないんじゃないかなあ。と思います。
資産を作る確実な方法
お金を貯めるにはどうすればいいのか。
資産を作るには、お金を使わないで貯めることが一番大切です。
金融資産が少ない人は、運用に頭と時間を使うだけ損だと思います。
仮に資産100万円の人が利回り1%の運用をしたとしても、1年間でたった1万円増えるだけです。
100万円を1%増やして1万円を得るよりも、1万円使わないほうが楽だと思うんですよね。
なので、資産を増やしたいのであれば使わない。って方向にシフトしたほうがよっぽど貯まるんじゃないかと思うんですけど。
1億円の資産の人が1%増えたら100万円なので、それだったら時間を費やしても意味があると思います。
生活保護を滑り止めにする
ふつうに働いて仕事が楽しい。という人だったらいいと思いますが、そうじゃなくて、いやいや我慢して仕事をしているんだったら、自分が楽しいと思える仕事をやるだけやってみて、それでもしダメだったら生活保護を取ればいい。そう思えれば、不安を感じる条件ってなくなるはずです。
得てして人間って、特に日本人はそうなんですけど、不安というストレスに対して弱い生き物なので。
なので、滑り止めとして「生活保護」という制度の意識していれば、何をやっても大丈夫!って思えて、割と面白いことをする人が増えるんじゃないかなと思います。
ただ、生活保護って、もらっちゃうと働けなくなるので、そういう意味では「ベーシックインカム」に移行したほうがいいと思います。
ベーシックインカムは現実になる!
僕は、日本はベーシックインカムが現実になる可能性があると思っています。
反対にヨーロッパや中国、アメリカといった「大陸」は厳しいと思います。
やっぱり大陸は、他の国の人たちが入り放題なので、ベーシックインカムをやった国に皆さん集まっちゃって、お金とられ放題になって国が回らなくなる可能性が高い。
日本の場合は島国で、移民に対して極端に厳しい、難民認めないみたいな特殊な国なので、日本だったら実現可能なんじゃないでしょうか。かなりレアな条件が揃っているんですよね。
ただベーシックインカムの場合は、ふつうに自民党が法案を通して成立する、という話ではないと思うので、正攻法でいくのはたぶん無理でしょう。
だから、過渡期として生活保護の人が増えまくった方が、ベーシックインカムに変更するきっかけになりやすいのかなと思うんです。
ソシャゲに10万円使う人もバカ
ソシャゲ(オンライン上のソーシャル・ゲーム)のガチャをする人もバカだと思っています。
たとえば、ふつうにゲームしましたとか、アニメ観ましたとか、アイドルのコンサート行きましたとか、それらの娯楽のおかげで、「また月曜から頑張れます!」っていうのは全然いいと思いますよ。娯楽全般を否定するわけではもちろんないです。
でも、「デジタルのガチャで10万円使いました」とか、「CDを100万円分買っちゃいました」って、ちょっとどうかと思いますよ。
数千円だったら娯楽の範囲でいいと思いますが。
ただ、これもお金持ちならなんの問題もありません。
金融資産が1億円以上あるみたいな人がいくら使おうが構わないと思います。
お金に困っていない人が無駄使いする分には全然いい。
どんなアホなことにお金を使っても許されます。むしろ使ってくれて経済を回してくれたほうがいい。
でも、将来お金に困るかもしれない人がソシャゲに10万円使うって「大丈夫?」って思います。
そもそも、若い時のお金って。年を取ってからのお金よりも、はるかに価値があるんです。
20歳のときの10万円は、単なる10万円じゃないんですよ。
「複利」という考え方があって、要は毎年元本に対して利子が加わるわけですが、その元本自体、毎年利子が加わって増えていくので、何十年という時間で見ると、かなり増えていくんですよね。
100,000円で1%の年利だと、年間の利子は1,000円ですが、翌年は101,000円に対して1%増えるわけなので、1,010円増えるわけです。
一見大して増えないように思えますが、何十年というスパンで考えると、かなり違ってきます。
たとえば、年間1%の利子だとしましょう。元本が10万円で、20歳から60歳までだとして40年。計算するといくらになるでしょう。
100,000円が40年後に148,800円になるので、だいたい50%増えるわけです。
仮に年利2%だとすると、10万円が22万円になります。
ですから、若いうちのお金というのは老人のお金よりも大事なんです。
ソシャゲでガンガン使っている場合ではないと思いますよ。
年金は本当にもらえるのか?
ちなみに、僕は年金は払っています。
将来もらえるかどうかはわかりません。
たぶん、しれっとなくなる気がします。
じゃあなぜ払っているかというと、何か大きな怪我をした場合、払っていなければ障害年金がもらえなくなるからです。
たとえば、事故にあって親指を失うとします。
そうすると、障害者5級になって、月に10万円くらいもらえます。
さらに、すべての医療費が、そのあとは無料になります。
でも年金を払っていないと、この「月10万円もらえて、すべての医療費がタダになる」という権利を失ってしまうんです。
親指がなくなったり、足がなくなったりしたら、生活がすごく困りますよね。
そういうときに、お金がもらえなくなると困ると思います。
だから、年金は払っておいたほうがいいと思います。
生命保険に入ってはいけない理由
逆に僕は生命保険には入っていません。
なぜなら、生命保険会社を信用していないから。
生命保険に加入している人は、「病気になりました」とか「事故にあいました」という場合、生命保険会社にお金を請求しますよね。
でも「請求しても支払われない」場合があって、それでよく揉めて裁判をやっているんです。
「請求しても支払われない」という揉め事が起きたことのない生命保険会社って、僕が知る限りないです。
どんな生命保険会社も揉めています。
たとえば、がん保険に入っていて、「がんになりました」って申告したら、生命保険会社はその診断書をよく見て、「これは悪性新腫瘍であって、がんではありません」って言ったりするんです。
悪性新腫瘍もがんもほとんど変わらないんですよ。
でも、加入者が裁判をやっても、まず勝ち目はありません。
生命保険会社は法務部にめちゃくちゃお金をかけているので、向こうはいろんな資料を集めてきます。
裁判の費用だけで年間一千万円くらいかかって、それが4年5年って続くと、もうがんの人は死んでますよね。
そうすると、その裁判は無効になるんです。
だってもう死んでるんですから、保険金を支払いようがない。ということで生命保険会社の勝ちなんです。
生命保険会社も利益を出すためにやっているわけだから、それは営利企業としては正しい。
いかにお金を集めて、そこからいかにお金を払わずにいられるか。というのが生命保険会社の本質です。
生命保険会社が破綻する場合は、だいたい投資に失敗したというパターンです。
バブルの時代に、よくわからない土地などに投資して損しましたとか、焦げ付きましたとか。
「加入者にいっぱいお金を支払ったから、うちの経営回らなくなりました」って言って潰れた生命保険会社は、僕が知る限り1社もありません。
そんな生命保険会社があったら、「僕もそこに入っておけば良かったな」って思うと思います。
生命保険に入るくらいなら、自分で貯金していたほうがマシだと思います。
宝くじはバカが払う罰金
原理的には、宝くじと一緒です。
宝くじって、控除率が50%なんです。
宝くじで当選した人に支払われる金額は、売り上げの半分です。
つまり、宝くじを買えば買うほど、半分損するようになっています。
たまたま1枚だけ買ったら1億円当たった。みたいな運のいい人のパターンもありますが、でもそれはめちゃくちゃ低い確率です。
基本的には、買い続けた人は、必ずお金は半分になっていきます。
僕の好きな言葉で、「税金は儲けた人に対する罰金、宝くじはバカに対する罰金」っていうのがあります。
世の中ではあまり言われないと思うんですけど、宝くじを買う人って、総じてバカです。
競馬もそうですね。賭け事は、基本的に胴元が儲かるようになっています。
ギャンブルって、バカからお金を巻き上げるための仕組みなんですね。
お金の不安がなくなったら幸せなのか?
お金があれば幸せになれるわけではありませんが、少なくとも不幸の多くは避けられます。
そもそも、人が幸せで居続けることって根本的に無理なんです。
人間は構造上、楽しいとか面白いと思うものには必ず飽きるようにできています。
初めてやった、すごく楽しい、でも2回目はそんなに面白くない・・・感動はどんどん目減りしていきます。
なので、「楽しい」の最大化を目指すより、不安や不幸をどれだけ減らすか、という方向で考えたほうが、たぶん人間としては比較的幸せでいられるんじゃないかと思います。
不安やストレスが大量にあったほうが幸せ、という人もたまにいますので、一概には言えませんが。
なぜ、一生結婚できない人が増えているのか?
今はお金を持っている人しか結婚できない状況です。
年収500万円あります。20代です。って人だったら、もう引く手数多だから、さっさと結婚して子供を作るかもしれませんが、平均収入の人は、子供と奥さんを養えるお金がない。
そうやって働き続けて40歳になったら、少しは給料が増えているかもしれませんが、今度は40歳のおっさんと結婚したくない、40歳のおばさんと結婚したくないって状況になるわけです。
そういうわけで、おっさんとおばさんは、そのまま独身として60歳、70歳になって、がんになったりするわけです。
がんを治す薬オプジーボは、年間1,500万円くらいかかるんですが、高額療養費制度の対象になるので、そのお金は国から出るんです。
でも、その1,500万円を20代のうちにもらうことができたら・・・男性と女性で合わせて3,000万円になるわけで、それだったら20代か30代で結婚できて、子供を作って、家庭を持てたかもしれない。そのほうが幸せだったんじゃないでしょうか?
幸せかどうかはその人たちの問題ですが、少なくとも出生率を上げることには繋がります。
これが、僕がベーシックインカムを進めたい理由です。
20代で1,000万円あったら、子供を育てるために数年働かないで、子供を育てるのに特化した生活を夫婦でやって、それで子供が小学校に入ってから、「じゃあ働こうか」ってことができるわけじゃないですか。
60代の1,500万円より、20代の1,500万円
「安定した生活」というのは、国が用意することは可能なんじゃないでしょうか。
だって国は、がんになった人に1,500万円払ってくれるわけです。
その1,500万円を60歳に過ぎて払うんじゃなくて、20代のうちに払ってあげれば、その人は子供を育てられ、その子供が成長して働くようになったら、また税金を納めてくれる・・・そのほうが絶対いいですよね。
日本が今良くないのは、出生率が低いからです。
出生率は2を切っているんです。
出生率が2だった場合、夫婦がそれぞれ一人ずつ子孫を残したことになるので、人口は一緒のままなんですが、2を切った場合、当然ながらどんどん減っていきます。
日本は2を切ってからが長いので、子供はどんどん減り続けていて、その結果、子供が少なく老人が多い社会になってしまった。
子供をどうにかして増やして出生率が2を超えない限り、人口がどんどん減っていきます。
日本がかつて、なぜ景気が良かったかといえば、人口が伸び続けていたからという部分が相当大きいわけです。
※本書の内容から一部を抜粋してお伝えしました
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