長野県安曇野市にある、日本最大級のわさび園「大王わさび農場」へ行ってきました。
北アルプスから湧き出す豊かな水を利用し、広大な敷地で本わさびを栽培している安曇野の人気観光スポットです。
わさび田の風景を眺めるだけでも十分楽しめますが、今回の目的は観光だけではありません。
採れたての本わさびを自分ですりおろして食べる、名物の本わさび丼です。
さらに、見た目のインパクト抜群なわさびビールも飲んできました。
わさびを見て、すって、食べて、最後には飲む。
今回は、わさび尽くしの1日です(笑)
大王わさび農場の場所とアクセス
【大王わさび農場】長野県安曇野市穂高3640
車の場合は、長野自動車道の安曇野ICから約10分。
公共交通機関を利用する場合は、JR大糸線の穂高駅から約2.3kmです。
穂高駅からはタクシーで約10分、徒歩では約30分かかります。
のんびり安曇野の景色を楽しみながら歩くのもよいですが、真夏や荷物の多い日はタクシーのほうが無難でしょう。
2026年の営業時間・入場料・駐車場
2026年8月時点の基本情報は、次のとおりです。
3月~11月:8:00~17:00
12月~2月:9:00~16:00
定休日:12月31日
入場料:無料
駐車場:無料
普通車:約350台
大型車:25台
園内の見学だけでなく、これだけ大きな駐車場まで無料なのはうれしいですね。
ただし、営業時間外は入場できず、駐車場も閉鎖されます。
飲食店や売店は、農場全体の営業時間と異なる場合があります。
本わさび飯を目当てに訪れる場合は、飲食店のラストオーダーにも注意してください。
東京ドーム約11個分の広大なわさび農場
大王わさび農場の敷地は、東京ドーム約11個分ともいわれています。
かなり広いですね。
観光農園と聞くと、畑を少し見学して売店へ寄る程度の施設を想像するかもしれません。
しかし、大王わさび農場は1つの観光地として成立するほど大規模です。
園内には、わさび田、水車小屋、親水広場、散策路、飲食店、カフェ、土産店などがあります。
軽く見るつもりでも、歩き始めると意外と時間がかかります。
食事と買い物まで楽しむなら、少なくとも1~2時間ほど余裕を持っておくとよいでしょう。
水車小屋の風景も見どころ
園内には、安曇野らしい水車小屋があります。
水が流れ、木々が揺れ、その向こうに北アルプスの山々が広がる風景は実に風情があります。
大王わさび農場は、黒澤明監督の映画「夢」のロケ地としても知られています。
わさびを食べることだけに集中していると見逃してしまいそうですが、水車小屋周辺もぜひ歩いてみてください。
食後の散歩にもぴったりです。
北アルプスの湧水で育つ本わさび
大王わさび農場のわさびは、北アルプスの山々から流れ出る豊富な湧水を利用して育てられています。
水温が安定し、清らかな水が絶えず流れる環境は、わさびの栽培に適しているそうです。
「北アルプスの湧水で育ったわさび」
そう聞くだけで、スーパーで売られているチューブわさびとは別世界の食べ物に感じます(笑)
本わさびは辛いだけではありません。
すりたては爽やかな香り、ほのかな甘み、奥行きのある旨味も楽しめます。
その風味を最もシンプルに味わえる料理が、今回のお目当てである本わさび飯です。
現在は「本わさび飯」として提供
訪問当時は本わさび丼と呼ばれていましたが、現在は「本わさび飯」として案内されています。
園内の和食処「湧水飯釜 大王庵」の看板メニューです。
熱々のご飯に、わさびの茎、鰹節、ネギ、海苔などを載せ、自分ですりおろした本わさびと醤油を加えて食べます。
料理そのものは非常にシンプル。
しかし、シンプルだからこそ、わさびの味をごまかすことができません。
まさに、本わさびが主役の料理です。
まずは券売機で食券を購入
訪問時は、券売機で食券を購入するスタイルでした。
本わさび丼を食べる前に、少々気になる飲み物を注文します。
その名も、わさびビール。
緑色の「わさびビール」を飲んでみた
見事な緑色です。
ビールというより、青汁や抹茶ドリンクのように見えますね(笑)
それでは、飲んでみます。
……。
なんとなく、舌や鼻にピリッとした刺激を感じます。
ただし、
「うわっ、わさびだ!」
と驚くほど強烈ではありません。
よく味わうと、わずかにツンとするような気がする。
そのくらいの刺激です。
泡の中に細い筋のような物が見えます。
これが、わさびの成分なのでしょうか。
炭酸の刺激があるため、わさびの辛味を判別しにくいのかもしれません。
炭酸が抜ければ、もう少しわさびの風味が分かりやすくなりそうです。
しかし、ビールの炭酸を抜いてまで確認したいかというと、それは少々迷います(笑)
見た目ほど奇抜な味ではない
訪問時の価格は、確か520円ほどでした。
一般的な中ジョッキと同じくらいの価格ですね。
現在の価格は変更されている可能性があります。
色はかなり奇抜ですが、味は普通のビールに近く、ほんの少しわさびの風味が加わった印象でした。
わさびが苦手な方でも、比較的飲みやすいのではないでしょうか。
2026年現在も、わさびビールは園内のフードコートで提供されています。
もちろんアルコール飲料なので、車を運転する方は飲めません。
ドライバーは、わさびソフトやわさびコロッケで我慢しましょう。
いよいよ本わさび丼を実食
それでは、いよいよ本わさび丼をいただきます。
最初に目を引くのが、立派な本わさびです。
普段、自宅でこれほど立派な本わさびを丸ごと使う機会はありません。
見るからに新鮮で、すりおろす前から爽やかな香りがします。
まずは、この本わさびを自分ですりおろします。
本わさびは自分ですりおろす
おろし器へ本わさびを当て、円を描くようにゆっくりすりおろしていきます。
力任せにガシガシ動かすより、細かく丁寧にすったほうが、滑らかで香りの良いわさびになるそうです。
もっとも、このときの私は、かなり力強くガシガシすっています(笑)
すりおろしている間にも、爽やかな香りが広がってきました。
チューブわさびの刺激的な香りとは少し違い、青々しく新鮮な香りです。
わさびは全部入れず少しずつ
ひとまず、このくらいすりおろしました。
これに醤油を加えます。
ただし、すりおろしたわさびを最初から全部入れてはいけません。
一度入れすぎると、取り出すことができないからです。
少しずつ足しながら、自分好みの辛さに調整しましょう。
せっかくの本わさびだからと欲張ると、鼻の奥まで強烈な刺激が駆け抜けます。
究極のわさび料理が、涙の修行料理へ変わってしまいます(笑)
鰹節とわさび茎を載せた熱々ご飯
こちらが、本わさび丼のご飯です。
熱々のご飯の上には、鰹節とわさびの茎が載っています。
現在の本わさび飯では、刻みネギや海苔なども使われています。
ここへ、すりおろした本わさびと醤油を加え、全体をしっかり混ぜていただきます。
湯気の立つご飯。
鰹節の香り。
醤油の香ばしさ。
そして、すりたての本わさび。
食べる前から、おいしいことがほぼ確定しています。
本わさび飯の味は?
それでは、ひと口いただきます。
想像どおりの味ではありますが、非常においしい。
鰹節と醤油の旨味に、わさびの爽やかな辛味が加わります。
分かりやすく表現すると、
「少し鼻へツンとくる、上品なねこまんま」
でしょうか。
ねこまんまと呼ぶには少々高級ですが、味の方向性は近いと思います。
シンプルな料理だからこそ、すりたての本わさびの香りや甘みがよく分かります。
チューブわさびとは辛さが違う
本わさびをたっぷり入れると、激辛になると思っていました。
ところが、すりたての本わさびは、辛いだけではありません。
口に入れた直後は爽やかな香りが広がり、その後にツンとした刺激が鼻へ抜けます。
刺激は残り続けず、比較的すっと消えていきます。
チューブわさびのような単純で強い辛さとは、少し性質が違いました。
わさびが主役の料理が成立する理由が、食べてみるとよく分かります。
ご飯は農場の湧水で炊かれている
現在の本わさび飯に使われるご飯は、農場内へ湧き出す北アルプスの伏流水で炊かれています。
主役は本わさびですが、ご飯がおいしくなければ、この料理は成立しません。
炊きたてのご飯、鰹節、醤油、薬味、本わさび。
材料はシンプルでも、それぞれの品質が高いからこそ満足できるのでしょう。
本わさび飯は大王庵で提供
2026年現在、本わさび飯を食べられるのは、園内の「湧水飯釜 大王庵」です。
大王庵のラストオーダーは、基本的に14:30。
農場自体は夕方まで開いていますが、遅い時間に到着すると食事が終わっている可能性があります。
本わさび飯を最優先にするなら、午前中から昼過ぎまでに到着するのがおすすめです。
混雑状況や季節によって営業時間が変更される場合があるため、訪問前に公式サイトで確認してください。
わさびビールはフードコートで購入
わさびビールは、園内のフードコートで販売されています。
フードコートでは、ほかにも次のようなわさびグルメを楽しめます。
・わさびコロッケ
・わさびフランクフルト
・本わさびソフトクリーム
・わさびビール
わさび飯を食べたあとに、わさびソフトで締める。
さらに、わさびコロッケを土産代わりに食べる。
ここまで来たら、中途半端に遠慮する必要はありません(笑)
本わさびソフトは初心者にもおすすめ
本わさびを使った食べ物の中でも、比較的挑戦しやすいのがソフトクリームです。
甘いソフトクリームへ、わさびの爽やかな香りが加わった味。
強烈な辛さではないため、わさびビールに抵抗がある方や、車を運転する方にも向いています。
ただし、わさびが入っているからといって、カロリーまで爽やかになるわけではありません(笑)
お土産処「和さび堂」も充実
園内のお土産処では、生の本わさびをはじめ、わさび漬け、調味料、菓子、そばなど、さまざまな商品を販売しています。
家庭ですぐ使える商品なら、わさびドレッシングやわさびマヨネーズなども便利です。
本わさびを買って帰る場合は、保存方法やすりおろし方も確認しておきましょう。
せっかく立派な本わさびを買っても、冷蔵庫の奥で干からびさせてしまってはもったいありません。
夏のわさび田には黒い寒冷紗
大王わさび農場の写真を見ると、時期によってわさび田の上へ黒い布が張られています。
これは寒冷紗と呼ばれる物で、強い日差しや高温からわさびを守るための設備です。
わさびは冷涼な環境を好むため、夏は日差しを遮る必要があります。
農場らしい緑一面の風景を見たい場合は、季節も意識したほうがよいでしょう。
とはいえ、寒冷紗が並ぶ景色も、わさび栽培の現場ならではです。
ペット同伴時の注意点
大王わさび農場では、リードを着ければペットと一緒に散策できます。
飲食店では、テラス席でペット同伴が可能です。
一方、お土産処「和さび堂」の店内にはペットを連れて入れません。
また、園内への弁当の持ち込みは禁止されています。
ペットと訪れる方は、事前に利用できるエリアを確認しておきましょう。
2026年版・大王わさび農場の基本情報
施設名:大王わさび農場
住所:長野県安曇野市穂高3640
電話番号:0263-82-2118
3月~11月:8:00~17:00
12月~2月:9:00~16:00
定休日:12月31日
入場料:無料
駐車場:無料
駐車台数:普通車約350台、大型車25台
車でのアクセス:長野自動車道・安曇野ICから約10分
電車でのアクセス:JR大糸線・穂高駅からタクシー約10分、徒歩約30分
本わさび飯:湧水飯釜 大王庵で提供
大王庵ラストオーダー:基本14:30
わさびビール:フードコートで提供
支払い方法:店舗によりクレジットカード・電子マネー・コード決済に対応
営業時間、飲食店の営業日、メニュー、価格は変更される場合があります。
訪問前に大王わさび農場の公式サイトで最新情報をご確認ください。
まとめ|本わさびを主役として味わえる究極の一杯
大王わさび農場でいただいた、本わさび丼。
現在は「本わさび飯」として提供されていますが、自分ですりおろした本わさびを熱々のご飯へ載せて食べる楽しさは変わりません。
鰹節。
醤油。
わさびの茎。
炊きたてのご飯。
そして、すりたての本わさび。
非常にシンプルな料理ですが、わさびの香り、甘み、辛味を存分に味わえます。
緑色のわさびビールも、見た目ほど奇抜な味ではなく、旅行の話題作りにはぴったりでした。
大王わさび農場は入場料も駐車場も無料。
安曇野観光で気軽に立ち寄れるうえ、散策、食事、お土産探しまで楽しめます。
ただし、本わさび飯へ最初から大量のわさびを投入するのは禁物です。
究極のわさび料理をゆっくり味わうためにも、わさびは少量ずつ。
涙が出たあとでは、北アルプスの美しい景色も少々かすんで見えますからね(笑)












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