焼き鳥の「かわ」と聞いて、どのような串を思い浮かべますか?
おそらく、多くの方がイメージするのはこちらではないでしょうか。
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鶏皮を折り畳むように串へ刺し、表面をカリッと焼いた一般的な皮串。
外側は香ばしくても、内側にはプルプル、あるいは少しブヨッとした食感が残り、噛むと脂がジュワッと出てきます。
これはこれで、お酒に合っておいしいですよね。
しかし、福岡で「とりかわ」と呼ばれている焼き鳥は、見た目も食感もまったく違います。
鶏皮を串へ何重にも巻き付け、焼いては寝かせる工程を繰り返した、手間のかかる福岡名物です。
今回は、福岡を代表する人気店の1つ「とりかわ粋恭」で、本場のぐるぐる巻きとりかわを食べてきました。
福岡の「とりかわ」は一般的な皮串と何が違う?
福岡名物のとりかわは、鶏の首周辺にある皮を使う店が多いといわれています。
首の皮は薄いため、串へ何重にも巻き付けて形を整えます。
その後、焼く、寝かせる、再び焼くという工程を繰り返し、余分な脂を落としながら味を染み込ませていきます。
一般的な皮串のように、注文が入ってから一度焼いて完成という料理ではありません。
何日もかけて仕込み、ようやくお客さんへ提供できる状態になります。
その結果、表面はカリッと香ばしく、内側には適度な弾力が残る独特の食感に。
脂っこさが抑えられているため、見た目以上に何本も食べられるのが特徴です。
福岡では、最初から5本、10本とまとめて注文する人も珍しくありません。
焼き鳥を「1本ずつ慎重に選ぶ料理」から、「本数で攻める料理」へ変えてしまう食べ物です(笑)
薬院の人気店「とりかわ粋恭」へ
福岡には、とりかわを看板メニューにする有名店がいくつもあります。
その中から今回訪れたのは、薬院にある「とりかわ粋恭(すいきょう)」さん。
長年人気を集めている焼き鳥店で、混雑時には店の外で待つこともあります。
【とりかわ粋恭薬院店】福岡市中央区薬院1-11-15
最寄り駅は福岡市地下鉄七隈線の薬院大通駅。
駅から徒歩約3~5分で、薬院六つ角の近くにあります。
西鉄・地下鉄の薬院駅からも徒歩約10分なので、天神方面からも比較的行きやすい場所です。
2026年現在の営業時間と定休日
2026年8月時点で案内されている基本情報は、次のとおりです。
営業時間:17:00~23:00
ラストオーダー:22:00~22:30頃
定休日:年末年始、不定休
電話番号:092-731-1766
予算の目安:1人3,000~4,000円程度
月に4~5回ほど不定休となる場合があります。
せっかく薬院まで行ったのに、入口で無念の3カウントを取られないよう、訪問前に公式Instagramや電話で営業状況を確認しておくと安心です。
予約できるのは3人以上
現在、予約できるのは3人以上で2階の掘りごたつ席を利用する場合です。
カウンター席は予約できません。
予約や問い合わせは電話で受け付けており、InstagramのDMでは対応していないと案内されています。
2人で訪れる場合は、基本的に直接店へ行き、空席を待つことになります。
混雑しやすい金曜・土曜や連休中は、開店時間に合わせて訪れるのがよさそうです。
とりかわを食べる前に、行列で体力を使い切ってはいけません(笑)
これが福岡名物のぐるぐる巻きとりかわ
それでは、問題の「とりかわ」をご覧ください。
一般的な皮串とは、明らかに姿が違います。
細い串の周囲へ、鶏皮が筒状にぐるぐる巻き付けられています。
表面はこんがり焼かれていますが、焦げて硬くなっているわけではありません。
何度も焼いて余分な脂を落とし、外側はカリッと、中には適度な弾力を残してあります。
初めて見ると、かわというよりボンジリのようですね(笑)
何日もかけて仕込まれる手間のかかった1本
訪問当時に聞いた話では、粋恭のとりかわは3日ほどかけ、合計7回ほど焼いて仕上げるとのことでした。
何度も焼くことで、鶏皮から余分な脂が落ちます。
さらに、寝かせる工程を挟むことで、たれの味が中までなじんでいくのでしょう。
焼いて終わりではなく、焼く前の巻き付け作業も必要です。
1本の串に見えて、実際にはかなりの手間が詰まっています。
単純に「鶏皮なのに高い」と考えるより、数日かけて完成する料理と考えたほうがよさそうです。
福岡では10本単位の注文も珍しくない
福岡のとりかわ専門店では、複数人で訪れて大量に注文する光景を見かけます。
「とりあえず、とりかわ30本!」
そんな注文も、特別なものではないようです。
1人が30本食べるわけではなく、数人で分けるのでしょう。
とはいえ、初めて聞くと驚きますよね。
普通の焼き鳥店なら、
「かわ2本、ねぎま2本、レバー1本……」
と注文するところ。
福岡では、最初の注文から単位が違います(笑)
訪問当時は1本150円
訪問時のとりかわは、1本150円でした。
30本注文すると4,500円。
計算すると、なかなかの金額です。
最初は、まとめて大量に注文するくらいだから、1本あたりはもっと安いのかと思いました。
しかし、何日もかけて巻き、焼き、寝かせる工程を考えれば、決して高すぎるとは感じません。
原材料の鶏皮だけではなく、仕込みにかかる時間と技術を含めた価格です。
なお、現在の価格は訪問当時から変更されている可能性があります。
最新価格は、店頭メニューでご確認ください。
2人で「とりあえず20本」を注文
私たち2人は、最初にとりかわを20本注文しました。
10本ずつ食べる計算です。
あくまで「とりあえず」なので、足りなければ追加注文するつもりでした。
福岡のとりかわは脂が落ちていて軽いため、10本くらいなら簡単に食べられるだろう。
そう考えていたのです。
しかし、テーブルへ届いた20本を見ると、なかなかの迫力。
串が重なり、ちょっとしたとりかわの薪束のようになっています(笑)
外はカリッ、中はモチッとした独特の食感
ひと口食べると、表面はカリッと香ばしい。
一般的な皮串のような、ブヨブヨした脂の塊という印象はありません。
中には適度なモチッとした弾力が残り、噛むほどに旨味が出てきます。
余分な脂は落ちていますが、完全にパサパサでもない。
皮のおいしさだけが凝縮されたような食感です。
たれの味も濃すぎず、次の1本へ自然に手が伸びます。
確かに、これなら5本、10本とまとめて注文したくなるのも分かります。
10本食べると意外に満腹
最初は追加注文を予定していた私たち。
ところが、20本を食べ終える頃には、かなり満腹になっていました。
脂が控えめとはいえ、鶏皮を10本ずつ食べています。
しかも、ビールやハイボールも一緒です。
炭酸でお腹が膨らみ、追加注文どころではありません。
「福岡のとりかわは何本でも食べられる」
とはいっても、胃袋の容量が無限になるわけではありませんでした(笑)
少食の方は、最初から勢いだけで大量注文せず、5本程度から様子を見てもよいでしょう。
福岡・久留米名物の「ダルム」も注文
とりかわ以外の串も食べてみました。
こちらは「ダルム」です。
ダルムとは、豚の腸を使った串焼き。
福岡県の久留米周辺でよく使われる呼び名です。
ドイツ語で腸を意味する「Darm」が語源といわれています。
表面は香ばしく、噛むと脂の旨味が広がります。
とりかわとは違う、ホルモンらしい歯応えと濃厚さがありますね。
内臓系が好きな方なら、ぜひ試してみてください。
ささみシギ焼きはワサビの刺激がアクセント
こちらは「ささみシギ焼き」。
柔らかく焼いた鶏ささみに、ワサビを合わせた串です。
とりかわやダルムの脂を楽しんだあとに食べると、さっぱり感じられます。
ワサビのツンとした刺激が、淡泊なささみとよく合います。
とりかわばかりを食べ続けるのも幸せですが、途中で違う串を挟むと、再びとりかわへ戻りやすくなります。
焼き鳥版の箸休めですね。
キャベツにも料金がかかる
現在は、お通しとして提供されるキャベツに料金がかかると案内されています。
掲載情報では、キャベツ代は1人200円程度です。
焼き鳥店では無料でキャベツが出る店もあるため、会計時に驚かないよう覚えておきましょう。
とりかわの間にキャベツを食べると、口の中がさっぱりします。
大量注文をする場合は、かなり重要な援護役です。
支払いは現金を用意したほうが安心
2026年時点の掲載情報では、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済には対応していないと案内されています。
基本的には現金払いを想定しておくのが安心です。
とりかわを何十本も注文したあとで、財布に千円札が1枚しかないことへ気付いたら大変です。
注文本数だけでなく、手持ちの現金も事前に数えておきましょう(笑)
売り切れや本数制限の可能性もある
とりかわは仕込みに時間がかかり、1日に用意できる本数にも限りがあります。
混雑日には、売り切れや1人あたりの注文本数に制限が設けられる場合があります。
必ず好きなだけ注文できるとは限りません。
遅い時間に訪れると、目当てのとりかわが終了している可能性もあります。
確実に食べたいなら、開店に近い時間帯を狙うのがおすすめです。
行列を避けるなら開店直後を狙う
とりかわ粋恭は、以前から行列のできる人気店として知られています。
特に金曜・土曜の夜や、観光客が増える連休中は混雑しやすくなります。
3人以上なら電話予約を利用し、2人以下なら開店直後を狙うのが現実的でしょう。
並ばずに入れたらラッキー。
ただし、すぐ入れたからといって、とりかわを焦って30本注文する必要はありません(笑)
2026年版・とりかわ粋恭の店舗情報
店舗名:とりかわ粋恭 薬院本店
住所:福岡県福岡市中央区薬院1-11-15
電話番号:092-731-1766
営業時間:17:00~23:00
ラストオーダー:22:00~22:30頃
定休日:年末年始、不定休(月4~5回程度)
アクセス:地下鉄薬院大通駅から徒歩約3~5分、薬院駅から徒歩約10分
予約:3人以上で2階の掘りごたつ席を利用する場合に電話予約可能
カウンター予約:不可
予約受付:電話のみ。公式InstagramのDMでは受付不可
駐車場:専用駐車場なし
支払い:現金を用意するのが安心
予算:1人3,000~4,000円程度
お通し:キャベツ代あり
営業時間、定休日、価格、予約条件、支払い方法は変更される場合があります。
訪問前に店舗へ電話するか、公式Instagramで最新情報をご確認ください。
まとめ|福岡で普通の皮串とは違う「とりかわ」を体験
福岡・薬院の人気店、とりかわ粋恭で食べた名物のとりかわ。
一般的な皮串とは見た目も作り方も異なり、何日もかけて仕込まれた手間のかかる料理でした。
外側はカリッと香ばしく、中にはモチッとした食感。
余分な脂が落ちているため、1本食べると自然に次の串へ手が伸びます。
福岡で10本、20本とまとめて注文される理由も、食べてみると納得です。
ただし、私たちは2人で20本を注文し、追加する前に満腹となりました。
「とりあえず20本」は、少食の2人にとっては十分に本気の注文だったようです(笑)
福岡旅行で焼き鳥店を探している方は、ラーメンや明太子だけでなく、本場のぐるぐる巻きとりかわも味わってみてください。
普通の皮串との違いが、ひと口目から分かるはずです。













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