有馬温泉、草津温泉と並び、日本三名泉の1つに数えられる「下呂温泉」。
ところが、有馬や草津と比べると、少し知名度が低い印象があります。
「名前は聞いたことがあるけれど、何県にあるの?」
という方もいるのではないでしょうか。
下呂温泉があるのは、岐阜県下呂市です。
地名をそのまま口にすると少々インパクトがありますが、れっきとした名湯。
名前だけで判断すると、温泉側も少し不本意でしょう。
そんな下呂温泉には、温泉地ならではの名物スイーツがあります。
なんと、温泉卵が入ったソフトクリーム。
ソフトクリームの上に卵。
初めて聞くと、デザートなのか朝食なのか、少し判断に迷う組み合わせです。
果たして本当においしいのでしょうか。
実際に食べに行ってみました。
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下呂温泉は岐阜県を代表する名湯
下呂温泉は、岐阜県のほぼ中央部に位置する温泉地です。
飛騨川沿いに旅館や飲食店、土産物店が並び、温泉街を歩きながら足湯や食べ歩きを楽しめます。
名古屋駅からJRの特急を利用すれば、乗り換えなしで下呂駅まで移動可能。
飛騨高山と名古屋の間にあるため、岐阜県観光の途中で立ち寄る方も多い温泉地です。
初めて訪れた当時の下呂温泉街には、少し懐かしい雰囲気が残っていました。
巨大な観光施設が次々に並ぶ派手な温泉地ではありません。
昔ながらの旅館や商店が点在し、のんびり歩ける落ち着いた町です。
人によっては、少し寂れた印象を受けるかもしれません。
しかし、私はその雰囲気が気に入りました。
観光地として完璧に磨かれすぎていないからこそ、昔ながらの温泉街らしさを感じられます。
少し古い看板や建物まで、町の味として楽しめる場所です。
下呂温泉のお湯は滑らかなアルカリ性
下呂温泉の魅力は、もちろん温泉そのもの。
お湯はアルカリ性で、肌に触れると滑らかな感触があります。
草津温泉のように、ピリッと刺激を感じる強い酸性泉も魅力的です。
一方、下呂温泉は肌を包むような柔らかい浴感。
入浴中に腕をなでると、石けんが残っているのではないかと思うほどツルツルします。
温泉に入っただけなのに、肌が急に仕事のできる人物になったようです。
酸性の温泉も、ぬるぬるしたアルカリ性の温泉も、私はどちらも大好き。
刺激を楽しむなら草津。
滑らかさを楽しむなら下呂。
同じ温泉でも、入浴したときの感覚は大きく異なります。
温玉ソフトが人気の「ゆあみ屋」へ
名物の温玉ソフトを販売しているのは、下呂温泉街にある「足湯の里 ゆあみ屋」。
温泉街の中心部にあり、下呂駅から徒歩でアクセスできます。
【ゆあみ屋】岐阜県下呂市湯之島801番地2
ゆあみ屋は、温泉スイーツや下呂土産、温泉コスメなどを扱う店です。
店頭には無料の足湯があり、下呂温泉に足を浸しながらスイーツを食べられます。
足は温かく、口の中は冷たい。
体の上下で季節が分かれる、温泉地ならではの体験です。
店内は若い女性やカップルが多め
店内へ入ると、若い女性やカップルが多く訪れていました。
温泉卵を載せたソフトクリームという珍しさに加え、写真にも撮りたくなる見た目です。
いかにも温泉街の食べ歩きスイーツといった雰囲気。
私は男2人で訪れたため、少々場違いな感じもありました。
周囲はカップルや女性グループ。
こちらは男性2人で、無言のまま温泉卵を混ぜる準備をしています。
しかし、おいしい物を食べるのに性別も人数も関係ありません。
ソフトクリームは、こちらの事情を何も聞かずに受け入れてくれます。
温泉卵が載った「温玉ソフト」
こちらが、ゆあみ屋の名物「温玉ソフト」です。
カップに入った濃厚なソフトクリーム。
その上には、つやつやした温泉卵が丸ごと1個載っています。
見た目だけなら、ソフトクリームに卵を落とす途中で料理人が作業を中断したようです。
しかし、これで完成。
温泉卵はトッピングではなく、味の中心となる重要な存在です。
カップの底には玄米フレークも入っています。
ソフトクリーム、温泉卵、玄米フレーク。
単体では別々の売り場に並んでいそうな3者が、下呂温泉で同じカップに集合しました。
まずはソフトクリームだけを味わう
公式がおすすめする食べ方では、最初にソフトクリームだけをひと口味わいます。
ソフトクリームは牛乳の風味が濃く、滑らかな口当たり。
このまま普通のバニラソフトとして食べても、十分においしいです。
むしろ、温泉卵を混ぜる必要はないのではないかと思うほど。
しかし、それでは下呂温泉まで来て普通のソフトクリームを食べただけになってしまいます。
ここからが温玉ソフトの本番です。
温泉卵とソフトクリームをよく混ぜる
温泉卵の黄身と白身を崩し、ソフトクリーム、玄米フレークと一緒によく混ぜます。
軽く混ぜるだけでは、卵とソフトクリームが完全になじみません。
最初は少し勇気が必要ですが、遠慮せず全体を混ぜましょう。
白いソフトクリームへ黄色い卵が広がり、徐々にクリーム状へ変わっていきます。
見た目は少々混沌とします。
写真映えは混ぜる前がピークです。
記念撮影をするなら、スプーンを入れる前に済ませておきましょう。
混ぜるとミルクセーキのような味
温泉卵とソフトクリームを混ぜて食べてみます。
卵のコクが加わり、味は昔懐かしいミルクセーキのよう。
現在の公式サイトでは、カスタードクリームのような味わいと紹介されています。
確かに、濃厚なカスタードにも似ています。
バニラソフトだけで食べるより、まろやかさと卵の風味が増し、デザートらしいコクが強くなります。
温泉卵だからといって、しょうゆ味や塩味がするわけではありません。
卵と牛乳、甘さの組み合わせなので、考えてみればプリンやカスタードに近い材料です。
見た目には驚きますが、味の組み合わせとしては意外に正統派。
卵がソフトクリームへ無断で侵入したわけではなく、最初から相性のよい関係だったのです。
冬はすぐに混ぜるのがおすすめ
訪れた時期が寒い季節だったため、温泉卵はソフトクリームの冷たさですぐに冷えていきました。
半熟だった黄身や白身が冷たくなり、少しずつ固さを感じるようになります。
滑らかなミルクセーキ風の食感を楽しみたいなら、受け取ったら早めに混ぜるのがおすすめです。
写真を何枚も撮り、角度を変え、背景を探し、友人へ送信している間にも、卵は静かに冷えていきます。
撮影会は短めにして、温泉卵が心を閉ざす前に混ぜましょう。
反対に、少し固まった卵の食感を残したい方は、あえてゆっくり食べてもよいかもしれません。
玄米フレークのサクサク感がアクセント
カップの底には、玄米フレークが入っています。
ソフトクリームと温泉卵だけでは、全体が滑らかで柔らかい食感になります。
そこへ玄米フレークのサクサク感が加わることで、味と食感に変化が生まれます。
冷たいソフトクリームを吸った部分は少し柔らかくなり、まだ浸っていない部分はサクサク。
最後まで同じ食感にならず、飽きずに食べられます。
私はシリアルが入っていてうれしいタイプ。
一方、人によっては、
「ソフトクリームの量を増やすための、巧妙なかさ増しでは?」
と感じるかもしれません。
しかし、公式にも玄米フレークは食感のアクセントとして紹介されています。
つまり、これは増量要員ではなく、正式な演奏メンバーです。
最初から全部混ぜる?少しずつ混ぜる?
温玉ソフトには、主に2つの食べ方があります。
最初から全体をよく混ぜる
ソフトクリーム、卵、フレークが均一になり、カスタードやミルクセーキのような味を楽しめます。
少しずつ混ぜながら食べる
バニラソフト、温泉卵、フレーク、それぞれの味と食感を段階的に楽しめます。
公式のおすすめは、ソフトクリームをひと口食べたあと、全体をよく混ぜる方法です。
初めてなら、まずは公式どおり食べてみるのがよいでしょう。
2回目以降は、自分なりの配合を研究できます。
ただし、温泉卵だけ最後に残すと、デザートを食べていたはずが急に朝食になります。
2026年の温玉ソフトは500円
2026年8月現在、公式サイトに掲載されている温玉ソフトの価格は500円です。
温泉卵、濃厚なソフトクリーム、玄米フレークが入った、ゆあみ屋の人気No.1スイーツ。
店頭でのみ提供され、通販で取り寄せることはできません。
温泉卵とソフトクリームは配送中に、かなり複雑な関係になりそうなので、現地限定なのも納得です。
下呂温泉を訪れたからこそ食べられる、ご当地スイーツといえるでしょう。
褒潤美肌温玉ソフトも販売
通常の温玉ソフト以外に、アセロラ味のソースをかけた「褒潤美肌温玉ソフト」もあります。
公式サイトでは、コエンザイムQ10やコラーゲン入りのソースを使用し、価格は600円です。
濃厚で甘い温玉ソフトへ、アセロラの爽やかな酸味が加わります。
商品名から女性向けに見えますが、公式では男性にもおすすめとのこと。
男性が食べても問題ありません。
注文時に美肌への決意表明を求められることもないでしょう。
無料の足湯に入りながら食べられる
ゆあみ屋の店頭には、無料で利用できる足湯があります。
下呂温泉のお湯へ足を浸しながら、温玉ソフトやプリンを食べられる人気スポットです。
冬に冷たいソフトクリームを食べると、体が少し冷えてしまいます。
しかし、足元は温泉でぽかぽか。
口は冷たい。
足は温かい。
人間の体は、思ったより器用に別々の温度を処理してくれます。
温泉旅館へ宿泊しない日帰り旅行でも、手軽に下呂温泉のお湯を体験できるのはうれしいですね。
足湯を利用するときの注意点
足湯を利用するなら、タオルを持参すると便利です。
ゆあみ屋の店内でも足湯用タオルを購入できます。
ストッキングやタイツを着用している場合は、脱ぎやすさも考えておきましょう。
温泉街へ到着してから、足湯の前で服装の構造に気付いても少し遅いです。
また、温玉ソフトを持ったまま足湯へ入る際は、カップやスプーンを落とさないよう注意してください。
足湯へ温泉卵を追加しても、泉質は向上しません。
専用駐車場はなし
ゆあみ屋には、専用駐車場がありません。
車で訪れる場合は、周辺の市営駐車場や有料駐車場を利用します。
下呂駅から徒歩圏内なので、電車で訪れた方は温泉街を散策しながら向かうのがおすすめです。
車の場合は、先に駐車場の場所を確認しておくと安心。
温玉ソフトを目の前にして、駐車場所だけが見つからない状態は避けたいところです。
営業時間は訪問前に公式SNSで確認
ゆあみ屋の営業時間は、季節や曜日、店舗都合などによって変動する場合があります。
下呂温泉観光協会の案内では、営業時間は9:30~18:00で、不定休。
公式サイトでは、営業時間や定休日を公式Instagramで随時案内しています。
遠方から訪れる場合や、夕方以降に立ち寄る予定の場合は、当日の営業状況を確認しておきましょう。
温泉卵は待ってくれそうな顔をしていますが、店の営業時間は待ってくれません。
ほんわかプリンも人気
ゆあみ屋には、温玉ソフト以外にも人気の温泉スイーツがあります。
代表的なのが「ほんわかプリン」。
下呂牛乳や岐阜県産の卵などを使った、滑らかでコクのあるプリンです。
店頭では、プリンを下呂温泉で温めて提供しています。
冷たい温玉ソフトとは反対に、こちらは温かいプリン。
普通なら冷蔵庫から出てくる物を温泉で温めるという、温泉街らしい発想です。
温玉ソフトと温かいプリンを両方食べれば、デザートだけで寒暖差を体験できます。
下呂温泉土産やオリジナルグッズも充実
ゆあみ屋では、下呂温泉のお土産や温泉コスメ、オリジナルグッズも販売しています。
主な商品には、次のようなものがあります。
・ほんわかプリン
・温玉さぼん
・温泉卵の味噌漬け
・プリンジャム
・GERO琥珀
・下呂サングリア
・温玉ソフト関連の衣類やグッズ
温玉ソフトをデザインしたTシャツやトレーナーなど、少し変わった商品もあります。
私もオリジナルTシャツのデザインに惹かれ、危うく衝動買いしそうになりました。
旅先では、普段なら買わない物が急に魅力的に見えます。
温泉から出た直後の判断力は、財布にとってあまり信頼できません。
温玉ソフトは食べ歩きにも便利
温玉ソフトはカップ入りなので、温泉街を歩きながら食べることもできます。
コーンタイプのソフトクリームは、溶けると手元が忙しくなります。
その点、カップなら比較的安心。
混ぜるためのスプーンもあり、温泉卵やフレークを最後まで食べられます。
ただし、歩きながらしっかり混ぜようとすると、少々危険です。
店頭の足湯やベンチなど、落ち着いて混ぜられる場所で完成させてから食べましょう。
温玉ソフトは、受け取った時点では完成品ですが、食べる側にも最後の調理工程が残されています。
温玉ソフトはどんな人におすすめ?
ゆあみ屋の温玉ソフトは、次のような方におすすめです。
・下呂温泉らしい食べ歩きグルメを探している方
・プリンやカスタード味が好きな方
・少し変わったソフトクリームを食べたい方
・足湯に入りながらスイーツを楽しみたい方
・SNSに載せたくなるご当地スイーツを探している方
温泉卵とソフトクリームという名前だけで、食べるのをためらう方もいるかもしれません。
しかし、味はカスタードやミルクセーキに近く、見た目から想像するほど奇抜ではありません。
卵そのものが苦手でなければ、比較的食べやすいスイーツです。
2026年版・ゆあみ屋の店舗情報
店舗名:下呂温泉 足湯の里 ゆあみ屋
住所:岐阜県下呂市湯之島801番地2
電話番号:0576-25-6040
アクセス:JR下呂駅から徒歩約7~10分
営業時間:9:30~18:00を目安。変動あり
定休日:不定休
温玉ソフト:500円
褒潤美肌温玉ソフト:600円
足湯:無料
駐車場:専用駐車場なし。市営駐車場などを利用
主な商品:温玉ソフト、ほんわかプリン、温泉卵、温泉コスメ、下呂土産、オリジナルグッズなど
営業時間、休業日、価格、商品内容は変更される場合があります。
訪問前に公式サイトまたは公式Instagramで最新情報をご確認ください。
まとめ|混ぜるとカスタード風になる下呂温泉名物
下呂温泉の人気店「ゆあみ屋」で味わった、名物の温玉ソフト。
濃厚なソフトクリームの上に、温泉卵を丸ごと載せた珍しいスイーツです。
最初は少し意外な組み合わせに見えますが、よく混ぜるとカスタードクリームやミルクセーキのような濃厚な味へ変化します。
カップの底に入った玄米フレークも、サクサクした食感のアクセント。
ソフトクリーム、温泉卵、フレークを一緒に食べることで完成するスイーツでした。
特に寒い時期は、温泉卵が冷えて固くなる前に、早めに混ぜるのがおすすめです。
店頭には無料の足湯もあり、足元を温めながら冷たいソフトクリームを楽しめます。
下呂温泉を訪れたら、温泉へ入るだけでなく、温泉卵までデザートとして味わってみてください。
卵をソフトクリームへ入れるという発想には驚きますが、混ぜた後の味は意外なほど王道。
見た目は冒険。
味はカスタード。
下呂温泉らしさと食べやすさを両立した、楽しいご当地スイーツでした。













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