静岡県の伊豆半島にある天城峠へ行ってきました。
この日はかなりの暑さ。
そこで、国道414号沿いにある道の駅「天城越え」へ立ち寄り、ソフトクリームでも食べることにしました。
普通のバニラソフトでも十分うれしい気温ですが、ここは伊豆を代表するわさびの産地。
道の駅の中にある「天城わさびの里」では、すりたての本わさびを使った珍しいわさびソフトクリームを食べられます。
甘いソフトクリームに、鼻へツーンとくる本わさび。
果たして、この2つは仲良くできるのでしょうか。
道の駅「天城越え」にある天城わさびの里
天城わさびの里は、伊豆市湯ケ島にある道の駅「天城越え」の敷地内にあります。
【天城わさびの里】静岡県伊豆市湯ヶ島892-6
道の駅「天城越え」は、修善寺方面と河津方面を結ぶ国道414号沿いにあります。
天城峠や旧天城トンネル、浄蓮の滝を観光する際の休憩場所としても便利です。
敷地内には、天城わさびの里のほか、お土産店、レストラン、伊豆半島ジオパーク天城ビジターセンター、伊豆近代文学博物館などがあります。
単なるトイレ休憩だけで通り過ぎるには、少々もったいない道の駅です。
天城は良質な本わさびの産地
伊豆市の天城地区は、古くからわさび栽培が盛んな地域です。
豊かな山林に降った雨が地下へ染み込み、清らかな湧き水となって流れ出します。
わさびは、きれいで冷たい水が絶えず流れる環境を好む植物。
天城の自然は、わさびを育てるのに適しているのですね。
天城わさびの里では、生わさびやわさび漬け、わさび味噌、わさびのりなど、さまざまな加工品を販売しています。
予約すれば、わさび漬け作りやわさびの収穫体験もできます。
見るだけでは終わらず、収穫して、加工して、最後はソフトクリームに載せて食べる。
まさに、わさびの英才教育を受けられる施設です(笑)
名物はすりたて本わさびのソフトクリーム
天城わさびの里で人気なのが、今回のお目当てであるわさびソフトクリーム。
わさびを練り込んだ緑色のソフトクリームは、観光地で見かけることがあります。
しかし、こちらは少し違います。
白いバニラソフトの横へ、注文後にすりおろした本わさびをそのまま載せるのです。
甘いソフトクリームの中に、わさびの風味を混ぜ込んで隠すことはしません。
バニラと本わさびが、見た目にもはっきり分かれています。
「仲良く混ざるかどうかは、食べる人に任せます」
という潔いスタイルですね(笑)
わさびソフトクリームが登場
こちらが、天城わさびの里のわさびソフトクリームです。
車内で撮影したため、背景が少々無粋なのはご勘弁ください。
白いバニラソフトの脇に、淡い緑色の本わさびがたっぷり添えられています。
初めて見ると、抹茶やピスタチオのペーストにも見えます。
しかし、油断して一気に口へ入れると、鼻の奥へ強烈な一撃が飛んできます。
注文後に本わさびをすりおろしてくれる
載っているのは、チューブ入りの練りわさびではありません。
注文すると、お店の方が目の前で本わさびをガシガシとすりおろしてくれます。
すりたてなので、香りの鮮烈さが違います。
わさびは、すりおろして時間が経つと香りや辛味が少しずつ弱くなる食材。
食べる直前にすりおろすことで、本わさび本来の爽やかな香りと刺激を楽しめます。
ソフトクリームを注文しただけなのに、目の前で本わさびをする実演まで見られる。
ちょっとした調理ショーですね。
最初はツーン、その直後に甘さが来る
まずは、ソフトクリームと本わさびを少しずつ一緒にすくって食べてみます。
口へ入れた瞬間、わさびの刺激が鼻へツーン。
ところが、その直後にバニラソフトの甘さと冷たさが広がります。
わさびの辛味をソフトクリームが包み込み、刺激がすっと消えていくのです。
辛い。
冷たい。
甘い。
この3つが短時間に順番でやってきます。
普通のソフトクリームでは味わえない、少々忙しい味覚体験です(笑)
後味には辛さがほとんど残らない
本わさびの量を見ると、食後もしばらく口の中が辛いのではないかと思うかもしれません。
しかし、意外にも後味には強い辛さが残りません。
本わさびの刺激は、唐辛子のように舌へ長く残る辛さとは少し違います。
鼻へ抜ける爽やかな刺激が一瞬あり、バニラソフトの甘さで比較的すぐに落ち着きます。
辛い食べ物が得意ではない方でも、わさびの量を調整すれば挑戦しやすいでしょう。
わさびとソフトクリームの割合が重要
注意したいのは、1口に入れる本わさびとソフトクリームの割合です。
基本は、ソフトクリームを多め、本わさびを少なめ。
この比率なら、ツーンとした刺激のあとに甘さを楽しめます。
しかし、わさびだけを大量にすくってしまうと状況は一変。
鼻へ強烈な刺激が突き抜け、涙目になります。
ソフトクリームを食べているはずなのに、表情だけを見ると罰ゲームへ参加している人のようになります(笑)
最初は少量のわさびから試し、自分に合った割合を探しましょう。
普通のソフトクリームより緊張感がある
一般的なソフトクリームなら、溶けないうちに淡々と食べ進められます。
しかし、このわさびソフトは少し違います。
次の1口には、どのくらいわさびを載せるのか。
わさびが偏っていないか。
ソフトクリームの残量と、わさびの残量は釣り合っているか。
食べ終わるまで、細かな判断を何度も求められます。
最後にわさびだけ大量に残したら大変です。
甘いソフトクリームを食べながら、ここまで配分を考えたのは初めてでした。
食べ終わる頃には顔に汗
冷たいソフトクリームを食べているのに、食べ終わる頃には顔へじんわり汗をかいていました。
バニラソフトで辛さが中和されても、わさびの刺激は体へしっかり届いていたようです。
暑い日に冷たい物を食べて涼もうとしたのに、最後は発汗。
体温調整としては、プラスなのかマイナスなのかよく分かりません(笑)
それでも、食後は爽やかな香りが残り、普通のソフトクリームよりもすっきりした気分になりました。
わさびを練り込んだ緑色のソフトもある
天城周辺では、ソフトクリーム自体へわさびを練り込んだ、緑色のわさびソフトも販売されています。
私が訪れたときは、そちらを食べている人のほうが多かったように感じました。
練り込みタイプは、ソフトクリーム全体へわさびの風味が均一に広がっています。
対して、天城わさびの里のすりおろしタイプは、1口ごとにわさびの量を変えられるのが特徴。
刺激を弱くしたり、あえて強くしたり、自分で調整できます。
本わさびそのものの香りを楽しみたいなら、すりおろしタイプのほうが向いているでしょう。
どちらのわさびソフトを選ぶ?
2種類の特徴を簡単に整理すると、次のようになります。
すりおろし本わさびタイプ
・本わさびの香りと刺激を直接味わえる
・わさびの量を1口ごとに調整できる
・割合を間違えると涙目になる
練り込みタイプ
・最初から最後まで味が均一
・比較的食べやすい
・見た目が緑色で写真映えする
刺激と体験を重視するなら、すりおろしタイプ。
食べやすさを優先するなら、練り込みタイプでしょう。
両方買って食べ比べる方法もありますが、ソフトクリーム2個はお腹がかなり冷えます(笑)
天城わさびの里では土産も充実
天城わさびの里では、わさびソフトだけでなく、伊豆産の生わさびや加工品も購入できます。
主な商品には、次のようなものがあります。
・生わさび
・わさび漬け
・わさびのり
・わさび味噌
・わさびの三杯酢漬け
・わさびを使った菓子や調味料
生わさびは大きさや品質によって価格が異なります。
自宅で使うなら、保存方法やすりおろし方も店員さんへ確認しておくと安心です。
買って満足し、冷蔵庫の野菜室で干からびさせてしまっては、わさびに申し訳ありません。
わさび漬け加工体験もできる
天城わさびの里では、予約制でわさび漬けの加工体験を実施しています。
本わさびなどを使って自分でわさび漬けを作り、完成品を持ち帰れる体験です。
所要時間は約20分。
2026年8月時点の公式案内では、料金は1人1,500円です。
買った商品を持ち帰るだけでなく、自分で作ったわさび漬けなら旅の思い出にもなります。
ただし、自分で作ったからといって、急に味がプロ級になる保証はありません(笑)
わさびの収穫体験も予約可能
時期や生育状況によっては、わさびの収穫体験もできます。
わさび田で自分が収穫した1株を、そのまま持ち帰れる体験です。
こちらも所要時間は約20分で、公式案内の料金は1人1,500円。
予約が必要で、時期によっては収穫できない場合があります。
体験を希望する方は、旅行日が決まった段階で天城わさびの里へ問い合わせておきましょう。
道の駅「天城越え」の見どころ
道の駅「天城越え」には、わさび以外にも見どころがあります。
伊豆半島ジオパーク天城ビジターセンターでは、天城の地形、自然、歴史について無料で学べます。
伊豆近代文学博物館では、川端康成の『伊豆の踊子』をはじめ、伊豆にゆかりのある文学者に関する資料を展示しています。
天城グリーンガーデンや遊歩道もあり、季節によって桜、新緑、紅葉を楽しめます。
長時間の運転で固まった体をほぐすため、ソフトクリームを食べたあとに少し散策するのもよいでしょう。
猪肉や鹿肉を使った料理も楽しめる
道の駅内の飲食施設では、わさび料理だけでなく、猪肉や鹿肉を使った郷土料理が提供されることもあります。
天城周辺では、昔からイノシシ料理が親しまれてきました。
わさびソフトを食べた直後に猪肉料理を追加すると、休憩のつもりが立派な食事になります。
天城グルメを徹底的に楽しみたい方は、空腹の状態で訪れたほうがよさそうです。
道の駅の利用者は落ち着いた年代が多め
私が訪れたときは、比較的落ち着いた年代のお客さんが多く、若者の姿はそれほど目立ちませんでした。
周辺には天城峠、浄蓮の滝、温泉地、文学関連の施設が多いため、ゆっくり伊豆を巡る旅行者が立ち寄るのでしょう。
ただし、現在はわさびソフトの写真がSNSでも紹介されているため、以前より幅広い年代が訪れている可能性があります。
見た目の派手さでは緑色のソフトに負けるかもしれませんが、すりたて本わさびの迫力なら負けていません。
駐車場とトイレは24時間利用可能
道の駅「天城越え」の駐車場とトイレ、公衆電話は24時間利用できます。
伊豆市の施設案内では、無料駐車場は約200台。
ただし、天城わさびの里や売店、博物館などの施設は24時間営業ではありません。
深夜や早朝に到着しても、わさびソフトは食べられないので注意してください。
自動販売機の飲み物へ持参したチューブわさびを入れても、代用品にはなりません(笑)
2026年版・天城わさびの里の基本情報
施設名:天城わさびの里
所在地:静岡県伊豆市湯ケ島892-6 道の駅「天城越え」内
電話番号:0558-85-0999
営業時間:8:30~16:30
休業日:道の駅や施設の営業日に準ずるため、来店前に要確認
名物:すりおろした本わさびを載せるわさびソフトクリーム
加工体験:わさび漬け作り・要予約
収穫体験:要予約。生育状況により実施できない場合あり
駐車場:無料・約200台
駐車場・トイレ:24時間利用可能
車でのアクセス:東名高速道路・沼津IC、新東名高速道路・長泉沼津IC方面から伊豆縦貫自動車道などを経由
公共交通機関:修善寺駅から東海バスに乗車し、「昭和の森会館」下車
営業時間、休業日、商品価格、体験内容は変更される場合があります。
訪問前に公式サイトまたは電話で最新情報をご確認ください。
まとめ|甘さと刺激を同時に楽しむ天城名物
道の駅「天城越え」にある天城わさびの里で食べた、名物のわさびソフトクリーム。
バニラソフトへわさび風味を練り込んだ物ではなく、注文後にすりおろした本わさびをそのまま添える、珍しい一品です。
ひと口目は鼻へツーン。
その直後に、冷たいバニラソフトの甘さが広がります。
刺激は強いものの、後味には辛さがほとんど残らず、本わさびの爽やかな香りを楽しめました。
ただし、本わさびとソフトクリームの割合には注意が必要です。
欲張ってわさびを大量に入れると、ソフトクリームを食べながら涙を流すことになります。
最初は少しずつ。
慣れてきたら、自分好みの刺激へ調整しましょう。
食べ終わる頃には、冷たい物を食べたはずなのに顔へじんわり汗。
涼みに立ち寄ったつもりが、最後は発汗して店を後にしました(笑)
天城峠や浄蓮の滝を訪れる際は、道の駅「天城越え」で、甘さと刺激が交互にやってくる不思議なソフトクリームを試してみてください。












コメントを残しましょう