先日、たまたま林先生のテレビ番組を観ていたところ、ちょっと気になるクイズが出題されました。
その問題がこちら。
「社員旅行に行きたい人は何%?」
さて、いったい何%だと思いますか。
半分くらい?
いや、仕事とはいえ旅行なのだから、もう少し多い?
番組で紹介された答えは、なんと……
8%
これは、あるアンケート結果に基づいた数字だそうです。
えっ、そんなに少ないの?
100人に聞いて、行きたいと答える人がわずか8人。
残りの92人は、社員旅行と聞いた瞬間にそっと視線をそらすのでしょうか。
社員旅行に行きたい人は本当に少ない?
私が勤めている会社でも社員旅行があり、ここ数年は毎年実施されています。
私が入社してからの主な行き先は、次のとおりです。
草津温泉、山梨、大阪・兵庫、グアム、宮城、福岡・熊本、栃木・茨城。
こうして並べてみると、国内旅行から海外旅行まで、なかなか幅広いラインナップです。
温泉あり、観光あり、飛行機あり。
会社員として働いているうちに、社員旅行だけでちょっとした旅行遍歴が完成していました。
全社員は約45人。
そのうち毎回35人ほどが参加するため、出席率は約78%になります。
番組で紹介された「社員旅行に行きたい人は8%」という数字と比べると、かなり高い出席率です。
もちろん、35人全員が満面の笑みで参加しているわけではありません。
なかには、
「本当は家で寝ていたい」
「休日まで会社の人と一緒なのか……」
「宴会だけワープして終わらないかな」
などと思いながら、渋々参加している人もいるでしょう。
それでも約78%が参加するのですから、うちの会社は社員旅行の出席率が良いほうなのかもしれません。
2019年度の社員旅行は北海道かベトナム
2019年度の社員旅行は、6月下旬に実施される予定でした。
行き先についてはいろいろな候補が出たようですが、最終的に残ったのは次の2か所。
北海道とベトナムです。
国内を代表する観光地の北海道と、東南アジアのベトナム。
距離も雰囲気も料理もまったく違います。
候補地の振れ幅がなかなか大胆ですね。
「海鮮丼とジンギスカンを食べるか、フォーと生春巻きを食べるか」
食べ物だけで考えても、かなり悩ましい選択です。
北海道が候補になったのは復興支援のため
私の会社では過去に、東日本大震災の後、宮城県を中心とした東北地方へ社員旅行に行きました。
熊本地震の後には、熊本方面を訪れています。
どちらも、観光を楽しむだけではなく、復興支援を兼ねた社員旅行でした。
旅行にあたっては、会社から社員に小遣いが支給されたこともあります。
ただし、その小遣いには明確な目的がありました。
「この小遣いを懐に入れたりせず、現地でしっかり使うように」
つまり、会社からもらったお金を旅行先で使い、少しでも地域経済の支援につなげようという考えです。
会社のお金で旅行し、さらに現地で使うためのお小遣いまで出る。
社員にとってありがたいだけでなく、訪問先の支援にもなるわけですから、なかなか良い取り組みだと思います。
今回、北海道が候補に挙がったのも、同じように復興支援を兼ねた旅行にするためでした。
ベトナムが候補になった理由は謎
一方、もう1つの候補地はベトナム。
こちらがなぜ候補に挙がったのかは、よく分かりません。
社長が言い出したという噂もありました。
それが本当なら、社長にはベトナムで行ってみたい場所や、社員に見せたい観光スポットがあったのかもしれません。
あるいは単純に、
「せっかくなら海外へ行こう」
という、経営者らしいスケールの大きな発想だったのでしょうか。
国内旅行と海外旅行では、準備や移動のハードルがかなり違います。
パスポートの確認も必要ですし、飛行機に乗る時間も長くなります。
社員旅行で海外へ行けるのは魅力的ですが、参加する側にとっては気軽な国内旅行を選びたくなる気持ちも分かります。
北海道とベトナム、社員が選んだのはどっち?
北海道とベトナム。
最終的な行き先が単純な多数決で決まるわけではありませんでしたが、各部署で希望を聞いたようです。
その結果は、かなりはっきり分かれました。
北海道を希望した社員が約8割。
ベトナムを希望した社員は約2割。
北海道の圧勝です。
この結果が決め手になったのかは分かりませんが、社員旅行の行き先は北海道に決定しました。
主な訪問先は札幌と函館です。
北海道なら海鮮、ラーメン、ジンギスカン、夜景、温泉など、旅行の楽しみが分かりやすくそろっています。
社員旅行では、参加者の年齢や好みもさまざまです。
その点、北海道は多くの人が楽しみやすい、まさに社員旅行の優等生といえる場所なのかもしれません。
社長はベトナムに行きたかったらしい
ところが、この結果を聞いた社長は残念そうだったそうです。
「会社負担で海外に連れていってあげるというのに、なぜみんな北海道に行きたがるんだ……」
たしかに、会社の費用で海外旅行へ行ける機会は、それほど多くありません。
経営者側からすれば、
「海外旅行をプレゼントしているようなものなのに」
という感覚だったのでしょう。
しかし、社員側としては、海外旅行だから無条件にうれしいとは限りません。
言葉、食事、気候、移動時間、パスポートの準備。
さらに社員旅行ですから、自由気ままな個人旅行とは違います。
会社の人たちと長時間行動することを考えると、近くて安心感のある国内旅行を選びたい人が多かったのでしょう。
このへんは、社員と経営者の考え方の違いですね。
社員旅行の候補だったベトナムはどこにある?
ベトナムの場所を地図で示すとこちらです。
ベトナムは東南アジアに位置する、南北に細長い国です。
日本からも比較的行きやすく、観光地として人気があります。
この記事を書いた当時、羽田空港からベトナム南部のホーチミンまでは、直行便で約6時間20分とされていました。
フライト時間は利用する便や季節、飛行ルートによって変わるため、実際に旅行する際は航空会社の最新情報を確認してください。
ベトナムは地域によって気候が違う
ベトナムの気候は、全体的に高温多雨というイメージがあります。
しかし、国土が南北に長いため、同じ時期でも地域によって気候が大きく異なります。
北部にある首都ハノイには四季があり、冬は朝晩を中心に冷え込むことがあります。
一方、南部のホーチミンは年間を通して気温が高く、乾季と雨季に分かれる熱帯性の気候です。
ひと口に「ベトナム旅行」といっても、ハノイへ行くのか、ホーチミンへ行くのか、あるいは中部のダナン方面へ行くのかによって、用意する服装も変わります。
ベトナムは日本人旅行者にも人気があり、現地の人は親しみやすいという話をよく聞きます。
どこか、私の好きな台湾と似た雰囲気があるのかもしれません。
もっとも、今回の社員旅行でベトナムへ行く計画は消滅してしまいました。
そこで、せめて食事だけでもベトナム気分を味わってみることにします。
町田のベトナム料理店「ハノイマチ」へ
社員旅行でベトナムへ行けないのなら、こちらからベトナム料理を食べに行けばいい。
ということで、町田にあるベトナムリゾートレストランへ食事に行きました。
お店の名前は「ハノイマチ」です。
ハノイとは、ベトナムの首都の名前。
ベトナム最大級の都市として知られているのは南部のホーチミンですが、首都は北部のハノイです。
【ベトナムリゾートレストラン ハノイマチ】東京都町田市原町田6-4-1 町田東急ツインズイースト8F
ハノイマチは、町田東急ツインズイーストの8Fにあります。
町田駅から近いため、電車で訪れやすい立地です。
2026年7月時点でも、町田東急ツインズの公式サイトに店舗情報が掲載されています。
営業時間やラストオーダー、休業日は変更される場合があるため、来店前に町田東急ツインズの公式サイトで最新情報を確認してください。
近頃よく行く、町田東急ツインズのグルメフロアにあるお店です。
店頭には色とりどりの提灯が飾られています。
遠くからでも目に入りやすく、実ににぎやかな外観です。
まだ料理を食べていないのに、入口の時点ですでにベトナム旅行が始まったような気分になります。
また、パスポートは必要ありません。
提灯が並ぶアジアンリゾート風の店内
「ベトナムリゾートレストラン」というだけあり、店内はアジアンリゾートを思わせる雰囲気でした。
照明は少し落ち着いていて、ムードたっぷり。
町田東急ツインズの中にいるはずなのに、店内へ一歩入ると空気がガラッと変わります。
カラフルな提灯やアジアンテイストの装飾が、ベトナムらしい雰囲気を演出しています。
旅行先で入ったレストランのような非日常感があり、家族との食事はもちろん、友人とのランチやデートにも利用しやすそうです。
ベトナム料理のメニュー選びで迷う
さて、こちらが当時のメニューです。
メニューを開いてみたものの、ベトナム料理に詳しくない私には、どれを選べばよいのか分かりません。
フォーや生春巻きなら聞いたことがあります。
しかし、それ以外となると急に知識が心細くなります。
写真を見ながら、
「これは麺なのか?」
「こちらはご飯なのか?」
「辛いのか、それとも甘いのか?」
と、頭の中でベトナム料理クイズが始まりました。
しかし、こんなときに頼りになるのが、ベトナムに2年間住んでいたことのある私の妻です。
現地の料理にも詳しいため、メニューを見ながら料理の内容を解説してくれました。
社員旅行の行き先を決める投票ではベトナムが敗れましたが、我が家のベトナム料理会議には心強い専門家がいます。
迷った末、こちらのセットにしました。
いろいろな料理を少しずつ味わえそうな、ベトナム料理初心者にはありがたい内容です。
料理が運ばれてくるまで、期待が膨らみます。
ただし妻によると、日本のベトナム料理店では日本で食材を調達するため、どうしても現地の味とまったく同じにはならないそうです。
それでも、日本で気軽にベトナム料理を楽しめるのはありがたいですね。
まずは甘くて飲みやすいラッシー
最初に運ばれてきたのは、こちらのラッシー。
アルコールは入っていない、ヨーグルト風味のドリンクです。
甘くて飲みやすいため、ついグビグビ飲みたくなります。
しかし、ここで全部飲んでしまうと料理が来る前に終了してしまいます。
食事のお供として少し残しておきたいので、料理が来るまではチビチビ飲んで我慢しました。
鶏肉料理とフォーが入ったベトナム料理セット
そして、料理が運ばれてきました。
こちらが今回注文したベトナム料理です。
鶏肉料理、フォー、生春巻き、デザートなどが並んだセットです。
ベトナム料理をあまり食べたことがない私にとって、いろいろな味を一度に試せるのはうれしいですね。
見るからに鶏肉がおいしそうです。
香ばしそうな焼き色が付き、食欲をそそります。
ベトナム料理というと、香草をたくさん使った独特な味を想像していましたが、鶏肉料理は比較的食べやすい味でした。
エスニック料理に慣れていない人でも挑戦しやすいと思います。
鶏肉入りフォーの味と麺の食感
セットには、鶏肉入りのフォーも付いていました。
フォーは、米から作られた麺を使うベトナムを代表する麺料理です。
透明感のあるスープに、鶏肉や野菜が入っています。
見た目はあっさりしていますが、鶏肉のうまみを感じるやさしい味です。
米麺は、私が想像していたものより幅が広く、結構太めでした。
ベトナムでは、料理や地域によってさまざまな太さの米麺が使われるそうです。
食感は柔らかく、ラーメンやうどんのような強いコシはあまり感じません。
初めて食べたときの正直な印象は、
「インスタントの米麺とそれほど大きな違いはないかも?」
というものでした。
ただし、これは普段からコシのある麺を好んで食べている日本人ならではの感想かもしれません。
柔らかな米麺とやさしいスープの組み合わせは、胃にも重たくなく、さっぱり食べられます。
パクチーが苦手でも食べやすい
ベトナム料理と聞いて、パクチーを心配する人もいるでしょう。
私もパクチーは苦手です。
香りの強いパクチーが料理全体に入っていると、それだけで箸が止まってしまいます。
しかし、このときはパクチーが別皿で提供されました。
そのため、パクチーが好きな人は好きなだけ加え、苦手な人は入れずに食べられます。
パクチー好きとパクチー苦手派が同じテーブルで平和に食事できる、実に合理的な仕組みです。
豚肉とエビが入った生春巻き
こちらは、ベトナム料理の定番として知られる生春巻きです。
生春巻きの皮は、もちっとしていてしっとりした食感です。
中には豚肉とエビ、野菜などが入っていました。
揚げ春巻きとは違い、油っこさが少なく、さっぱり食べられます。
エビと豚肉のうまみに、野菜のシャキシャキ感が加わり、いろいろな食感を一度に楽しめました。
付属のタレは、たっぷり付けすぎるより、ほどほどに付けるのがちょうどよい感じです。
タレを付けることで味が引き締まりますが、付けすぎると中の具材の味が分かりにくくなります。
何事もほどほどが大切。
社員旅行の宴会も、生春巻きのタレも同じです。
こちらも鶏肉料理だったかな?
セットには、こちらの料理も付いていました。
これも鶏肉を使った料理だったと思います。
訪問から時間が経過しているため、料理名や詳しい味までは思い出せません。
写真を見返すと、とてもおいしそうなのですが、記憶のほうはフォーのスープより薄くなっていました。
ただ、セット全体としてはクセが強すぎず、ベトナム料理初心者でも食べやすい内容だったことは覚えています。
白い液体の正体はタピオカ入りデザート
料理の中央には、白い液体が入った小さな器が置かれていました。
最初に見た私は、
「この白いドレッシングは、何に付けるのだろう?」
と思いました。
鶏肉用?
生春巻き用?
それともフォーに入れるもの?
妻に聞いてみると、これはドレッシングではありませんでした。
デザートのタピオカのようなものです。
危うく鶏肉にかけるところでした。
白いココナッツミルクの中に、小さなタピオカが入っています。
現在、日本でタピオカというと大粒の黒いタピオカを思い浮かべる人が多いでしょう。
こちらはそれとは異なり、粒が小さく、やさしい甘さのデザートでした。
食後にちょうどよい量で、ベトナム料理のセットをきれいに締めくくってくれます。
ハノイマチで初めてベトナム料理を食べた感想
ハノイマチで食べた料理は、全体的においしかったです。
それまでベトナム料理は、ほとんど食べたことがありませんでした。
パクチーをはじめ、香りの強い食材をたくさん使う料理なのではないかと思っていましたが、実際に食べてみると、鶏肉料理やフォー、生春巻きなど、比較的あっさりした料理が多い印象です。
パクチーも別皿だったため、苦手な私でも問題なく食べられました。
もちろん、本場ベトナムで食べる料理とは、食材や味付けが多少異なるのでしょう。
それでも、町田駅の近くで気軽にベトナム料理を体験できるのは魅力です。
ベトナム料理を初めて食べる人は、フォーや生春巻きなどが付いたセットメニューを選ぶと、いろいろな味を少しずつ試せます。
まとめ|社員旅行は北海道、食事はベトナム
2019年度の社員旅行は、北海道とベトナムが最終候補に残りました。
社員の希望は北海道が約8割、ベトナムが約2割。
その結果、行き先は札幌や函館を中心とした北海道に決まりました。
会社負担で海外へ行けるにもかかわらず、北海道を選んだ社員が多かったことに、社長は驚いたようです。
しかし、社員旅行では、海外旅行という豪華さだけで行き先が決まるわけではありません。
移動時間、食事、言葉、安心感、準備の手間など、参加する社員はいろいろな条件を考えます。
社員旅行に行きたい人が8%というアンケート結果を考えると、行き先以前に、
「会社の人と旅行すること自体が苦手」
という人も少なくないのでしょう。
一方、私の会社では約78%が参加しています。
渋々参加する人が含まれているとしても、世間一般と比べれば出席率は高いほうなのかもしれません。
残念ながら社員旅行でベトナムへ行くことはできませんでしたが、町田のハノイマチでフォーや生春巻きを味わい、ベトナム料理がどのようなものなのかを知ることができました。
北海道へ行きながら、町田ではベトナム料理を食べる。
これはこれで、両方の希望をかなえたことになる……かもしれません。
ベトナム料理は思っていた以上に食べやすかったので、これからもたまに食べてみようと思います。












苦手なベトナム料理がおいしそうに見えます(*^_^*)
櫂さま
ベトナム料理苦手でしたか(^^;
私もパクチーだけは努力をしてもダメでした(笑