以前、「吉田類の酒場放浪記」で缶詰バーという少し変わったスタイルのお店が紹介されていました。
確か、御徒町あたりにある立ち飲みのお店だったと思います。
店内では、吉田類さんが日本酒を飲んでいた外国人のお客さんと楽しそうに交流していました。
知らない人同士でも、お酒と缶詰があれば自然に会話が始まる。
そんな自由な雰囲気が、なんとも楽しそうだったんですよね。
それ以来、一度は缶詰バーへ行ってみたいと思っていました。
そして今回、ようやく訪れる機会が到来。
ただし、吉田類さんが訪れていた御徒町のお店ではありません。
向かったのは、横浜・桜木町にある缶詰バー「キンコンカン」です。
定番の缶詰から珍しいご当地缶詰まで、店内にはさまざまな商品がずらり。
しかも、缶を開けてそのまま出すだけではなく、温めたり、盛り付けたり、野菜や薬味を添えたりして、一品料理として提供してくれます。
今回は、そんなキンコンカンで初めての缶詰バーを体験してきました。
なお、この記事は訪問当時の体験をもとに、営業時間やアクセスなどを2026年時点の情報へ更新してリライトしています。
桜木町の缶詰バー「キンコンカン」へ
【キンコンカン】横浜市中区花咲町2-63ノグ桜木町ビル1F
キンコンカンがあるのは、桜木町駅から野毛方面へ向かう途中。
JR桜木町駅西口から徒歩約3分、横浜市営地下鉄の桜木町駅からなら、さらに近い場所にあります。
桜木町駅から向かう場合は、「野毛ちかみち」という地下道を利用するのが便利です。
南1A出口から地上へ出ると、お店までは徒歩数十秒。
すぐ近くにコンビニエンスストアがあるため、場所も比較的分かりやすいでしょう。
雨の日でも、地上を歩く距離が短くて済みます。
桜木町駅の東側には、みなとみらいの高層ビルや大型商業施設。
反対の西側には、昔ながらの飲食店が密集する野毛。
同じ駅なのに、出口を変えるだけで街の雰囲気が一気に変わります。
キンコンカンは、その野毛エリアの入口にある、気軽に立ち寄りやすいお店です。
キンコンカンはどんな缶詰バー?
キンコンカンは、全国各地の缶詰と、お酒を一緒に楽しめるバーです。
お酒のおつまみとして昔から親しまれてきた缶詰を、店の主役にしてしまったユニークなお店。
サバ缶、焼き鳥、コンビーフといった見慣れた商品だけでなく、地方限定品や高級食材を使った珍しい缶詰も並んでいます。
その数は約80種類。
スーパーの缶詰売り場を眺めるだけでも楽しい私としては、かなり期待が高まります。
さらに、テレビドラマ「ワカコ酒」のロケ地として登場したこともあるそうです。
缶詰をつまみながら、
「ぷしゅー」
と一杯やるには、まさにぴったりのお店ですね。
明るく賑やかなキンコンカンの店内
さあ、お店へ到着しました。

店内は、缶詰バーという名前から想像していたよりも、ずっと明るくて賑やか。
少しおしゃれなバーのような雰囲気です。
缶詰が並んでいると聞いて、薄暗い立ち飲み店を想像していました。
しかし、実際には清潔感があり、女性でも入りやすそうな店内です。
缶詰のカラフルなラベルも、装飾の一部になっています。
バーのボトル棚にウイスキーやリキュールが並んでいるように、こちらでは缶詰がずらり。
眺めているだけでも楽しい空間です。
立ち飲みではなく椅子席もあります
缶詰バーと聞くと、立ち飲み形式を想像する人もいるでしょう。
しかし、キンコンカンにはきちんと椅子が用意されています。
カウンター席だけでなく、テーブル席やスタンディングスペースもあるようです。
サッと1杯だけ飲むこともできますし、椅子へ座って缶詰料理をゆっくり楽しむこともできます。
立ち飲みの気軽さは好き。
でも、仕事帰りで足が疲れているから座りたい。
そんな、わがままな要望にも応えてくれそうです(笑)
店内はそれほど大きくないため、週末や野毛が混雑する時間帯には席が埋まる可能性があります。
少人数で訪れるほうが利用しやすいでしょう。
頭上には缶詰がずらり
カウンターの頭上には、さまざまな缶詰が並んでいます。
スーパーやコンビニでよく見かける定番品。
パッケージだけでは中身が想像できない物。
旅行先のお土産店でしか見かけないようなご当地缶詰。
実にいろいろあります。
缶詰には、価格帯を示す色分けされたシールが貼られていました。
シールの色を確認すれば、値段が分かる仕組みです。
回転寿司で、皿の色によって価格が分けられているのと似ていますね。
気になる缶詰を見つけたら、まずシールの色を確認。
「おっ、これはいける」
「これは勢いだけでは頼めない」
と、財布と相談しながら選べます(笑)
1万円を超える高級缶詰を発見
並んでいる缶詰を眺めていると、とんでもない商品を発見しました。
1万円を超える缶詰です!
缶の文字がよく見えなかったため、何の缶詰だったのかは分かりません。
高級な海産物でしょうか。
それとも希少な肉の缶詰でしょうか。
中身が分からないまま1万円を支払う勇気は、さすがにありませんでした。
次に高かったのが、確か7,000円台のウニ缶。
「7,000円払ってウニ缶を食べるなら、普通のお店でウニを注文したほうがよくない?」
それは言いっこなしです(笑)
高級缶詰には、単に食材を味わうだけではない面白さがあります。
缶を開ける瞬間。
中にどのくらい入っているのか。
実際に缶詰にすることで、味がどう変化しているのか。
その体験も価格に含まれているのでしょう。
とはいえ、1万円超えの商品は、店内を盛り上げるオブジェとしての役割も果たしているように感じました。
誰かが注文している場面に遭遇できたら、少し離れた場所から中身を確認したいものです(笑)
缶詰の注文方法は番号を伝えるだけ
注文方法は簡単です。
食べたい缶詰を選び、その番号を店員さんへ伝えます。
すると、選んだ缶詰を店員さんが持ってきてくれます。
ただし、缶を自分で棚から取って、勝手に開けるわけではありません。
間違えて高級缶詰を開けてしまったら大事件ですからね(笑)
種類が多くて迷った場合は、
「魚系が食べたい」
「日本酒に合う物がいい」
「珍しい缶詰を試したい」
など、好みを店員さんへ伝えておすすめを聞くのもよいでしょう。
缶詰と酒の組み合わせを相談できるのも、専門店ならではの楽しみです。
缶詰をそのまま出すだけではありません
キンコンカンの面白いところは、注文した缶詰を開けて、そのままテーブルへ置くだけではないこと。
缶詰に合わせて、店員さんがひと手間加えてくれます。
温める。
焼く。
缶から出して皿へ盛り付ける。
薬味や野菜を添える。
商品によって、さまざまな形で提供してくれます。

缶詰というより、立派な酒のつまみです。
自宅なら、缶を開けて箸を突っ込み、そのまま食べてしまうところ。
しかし、皿に盛り付け、付け合わせが添えられるだけで、料理らしさが一気に増します。
見慣れた缶詰でも、
「こうすれば、ちゃんとした一品になるのか」
という発見がありますね。
缶詰なのに高い?価格には調理と空間も含まれます
スーパーで購入する缶詰と比べれば、当然ながら価格は高めです。
缶詰の本体価格に加え、調理や盛り付け、付け合わせ、接客、店内の席などが含まれています。
そのため、
「この缶詰、スーパーなら数百円で買えるのに」
と考え始めると、少し割高に感じるかもしれません。
しかし、居酒屋で冷奴を注文して、
「豆腐ならスーパーで安く買える」
とは、あまり言いませんよね。
缶詰バーも同じです。
缶詰そのものだけでなく、たくさんの商品から選ぶ楽しさや、ひと手間加えた食べ方、お酒との組み合わせを含めて楽しむ場所なのでしょう。
価格や取り扱い商品は変更されるため、現在の料金は店内の表示をご確認ください。
キンコンカンはお酒の種類も豊富
キンコンカンでは、缶詰だけでなく、お酒にも力を入れています。

ビール、日本酒、焼酎、ハイボール、果実酒など、缶詰に合わせやすいお酒が揃っています。
開店当初から、特に焼酎や日本酒を豊富に取り揃えていたそうです。
缶詰バーと聞くと、
「飲み物は缶ビールだけなのでは?」
と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
魚介系の缶詰には日本酒。
肉系の缶詰にはビールやハイボール。
濃厚な味付けなら焼酎。
缶詰の種類が多いぶん、お酒との組み合わせも数多く楽しめます。
どれを合わせればよいか分からない場合は、店員さんへ相談してみましょう。
一人飲みにも利用しやすい雰囲気
キンコンカンは、1人でも入りやすいお店です。
カウンター席があり、注文方法もシンプル。
大皿料理を注文する必要もなく、缶詰を1品選んで、好きなお酒を1杯飲むだけでも成立します。
普通の居酒屋へ1人で入り、
「料理を何品頼めばいいのだろう」
と悩む人でも、缶詰バーなら利用しやすいでしょう。
缶詰を眺めているだけでも、自然に会話のきっかけが生まれます。
「それ、何の缶詰ですか?」
「おすすめはどれですか?」
店員さんや隣のお客さんと、そんな会話が始まるかもしれません。
1人で静かに飲むこともでき、話したくなったら会話も楽しめる。
一人飲みデビューにも向いているお店だと思います。
野毛飲みの1軒目にも2軒目にも便利
キンコンカンは、桜木町駅と野毛の飲食店街の間にあります。
そのため、野毛飲みのスタート地点にも、締めの1杯にも利用しやすい立地です。
最初に軽く缶詰とビールを楽しみ、野毛の別のお店へ移動する。
何軒か飲み歩いたあと、駅へ戻る途中で最後の1杯を飲む。
どちらの使い方もできます。
缶詰は量が比較的分かりやすく、注文しすぎにくいのも酒場巡りでは便利です。
ただし、おいしそうな缶詰を次々と選んでいると、意外と会計が膨らむ可能性があります。
回転寿司で皿を積み上げてから金額に驚くのと同じですね(笑)
現在は「一寸先はキンコンカン」の名前でも営業情報を発信
2026年現在、公式Instagramでは「一寸先はキンコンカン」という名称で情報を発信しています。
住所は、これまでと同じ横浜市中区花咲町2-63。
缶詰を使った創作料理を楽しめるお店として営業しています。
店名表記や電話番号、営業日などが過去の記事とは変わっている可能性があるため、以前訪れたことがある方も、来店前に最新情報を確認したほうがよいでしょう。
2026年の営業時間・店舗情報
2026年8月時点で確認できる主な店舗情報は、次のとおりです。
店名:一寸先はキンコンカン/缶詰BARキンコンカン
住所:神奈川県横浜市中区花咲町2-63 ノグ桜木町ビル1階
営業時間:17:00~24:00
ラストオーダー:23:30頃
定休日:不定休
電話番号:045-334-7426
最寄り駅:横浜市営地下鉄桜木町駅・南1A出口から徒歩約1分、JR桜木町駅西口から徒歩約3分
席数:約23席
駐車場:専用駐車場なし
支払い:PayPay対応の案内あり
営業時間、定休日、電話番号、決済方法などは変更される場合があります。
臨時休業や貸切営業の可能性もあるため、訪問前に公式Instagramの最新投稿をご確認ください。
桜木町で気軽に缶詰とお酒を楽しめる店
初めて訪れた缶詰バー「キンコンカン」。
店内には、見慣れた商品から高級品まで、多種多様な缶詰が並んでいました。
ただ缶を開けるだけではなく、温めたり、盛り付けたり、野菜や薬味を添えたりして提供してくれるのが魅力です。
自宅で食べる缶詰とは、ひと味違った楽しみ方ができます。
店内は明るく、椅子席もあり、1人でも入りやすい雰囲気。
桜木町駅から近いため、軽く1杯飲みたいときや、野毛の飲み歩きにも便利です。
高級缶詰へ挑戦するか。
手頃な缶詰とお酒を楽しむか。
選び方は自由。
ただし、1万円を超える缶詰を注文する場合は、缶を開ける前にもう一度値段を確認したほうがよいでしょう(笑)
次回は、店員さんにおすすめの缶詰とお酒の組み合わせを聞きながら、1人でふらっと立ち寄ってみたいと思います。

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