上海の七宝老街で、忘れられない絶品もちに出会いました。
その名も湯圓(タンユエン)。
もちもちの生地で黒ごまやピーナッツ、肉などの餡を包み、お湯でゆでた中国の伝統料理です。
日本の白玉団子に少し似ていますが、湯圓のほうが生地はやわらかく、中には餡がたっぷり。
甘いスイーツ系だけでなく、肉餡を包んだ食事系の湯圓もあります。
今回食べた湯圓は、本当に絶品でした。
「上海まで来て、これを食べずに帰るのはもったいない!」
と思ったほどです。
小籠包や上海蟹ほど日本では有名ではありませんが、上海旅行でぜひ食べてほしいローカルグルメの1つ。
今回は、七宝老街の人気店で食べた湯圓を、2026年時点のアクセスや注文時のポイントとともにご紹介します。
上海の七宝老街とは?
今回訪れた七宝老街は、上海市閔行区にある水郷古鎮です。
読み方は七宝老街(チーバオラオジエ)。
高層ビルが並ぶ上海中心部とは大きく雰囲気が異なり、運河や石橋、昔ながらの建物が並んでいます。
上海市内から地下鉄で気軽に訪れられるため、遠方の水郷古鎮へ行く時間がない旅行者にも人気です。
街の北側には雑貨店や土産物店、南側には食べ歩きグルメのお店が多く並びます。
湯圓のほかにも、小籠包、ちまき、臭豆腐、羊肉、米粉を使った菓子など、さまざまなローカルフードを楽しめます。
観光地というより、
「昔ながらの街並みの中へ、食べ物屋さんを詰め込めるだけ詰め込んだ場所」
という印象です(笑)
七宝老街へのアクセス
七宝老街の最寄り駅は、上海地下鉄9号線の七宝駅です。
七宝駅から老街の入口までは、徒歩約10分。
駅を出たら「七宝古鎮」や「七宝老街」の案内表示を目印に進みます。
上海中心部からの所要時間は、出発地にもよりますが約30~40分が目安です。
タクシーを利用しなくても地下鉄だけでアクセスできるため、海外旅行者にも比較的行きやすい観光地です。
ただし、中国の地図アプリでは日本で一般的に使われる地図サービスと表示が異なることがあります。
ホテルのWi-Fi環境などで、あらかじめ中国で利用できる地図アプリへ目的地を登録しておくと安心です。
休日の七宝老街は大混雑
七宝老街は、休日になると非常に混雑します。
見てください。
細い通路を埋め尽くす、この黒山の人だかり。
まるで年末のアメ横のようです。
前へ進みたいのに進めない。
横のお店を見たいのに、人の流れに押されて通り過ぎる。
一度流れへ乗ったら、簡単には方向転換できません。
混雑の中で立ち止まると、後ろから次々と人がやってきます。
湯圓を食べる前に、人波へ飲み込まれてしまいそうです(笑)
休日や中国の大型連休に訪れる場合は、朝の早い時間を狙うのがおすすめ。
平日であれば、休日より比較的歩きやすい可能性があります。
混雑を避けるなら午前中がおすすめ
七宝老街は昼前から午後にかけて混雑しやすくなります。
落ち着いて街を歩きたい場合は、午前中の早い時間に訪れるのがよいでしょう。
湯圓は朝食や軽食として食べられるため、朝から営業している店舗もあります。
午前中なら、
・狭い通路を比較的歩きやすい
・店内の席を確保しやすい
・人気の餡が売り切れる前に注文できる
・写真を撮りやすい
といったメリットがあります。
特にピーナッツ餡などの人気商品は、遅い時間になると売り切れる場合があります。
今回も、楽しみにしていたピーナッツ味は売り切れていました。
人気商品を狙うなら、早めの訪問が確実です。
湯圓の人気店「七宝老街湯團店」へ
人波をかき分け、ようやく目的のお店へたどり着きました。
「七宝老街湯團店」です。
七宝老街を代表する湯圓の専門店として知られています。
店名に使われている「湯團」は、湯圓とほぼ同じ意味で使われる言葉です。
地域によって「湯圓」「湯団」「湯團」など表記が異なります。
店舗は七宝老街の南大街にあり、周辺には食べ物屋さんが密集しています。
初めて訪れる場合は、外観の写真をスマートフォンへ保存しておくと見つけやすいでしょう。
湯圓とはどんな食べ物?
では、湯圓とは一体どのような食べ物なのでしょうか。
こちらです。
見た目は、白玉団子や小さなお餅のようです。
主にもち米の粉を水でこねた生地を使い、中へさまざまな餡を包んでゆでます。
中国では旧暦の正月を締めくくる元宵節や、家族が集まる祝いの日などにも食べられる縁起のよい料理です。
丸い形には、家族の円満や団らんという意味が込められているといわれます。
ただし、七宝老街では特別な日でなくても食べられます。
観光客にとっては縁起物というより、
「熱々でもちもちした、絶対に食べたい名物グルメ」
という存在でしょう(笑)
器に入っているのはスープではなくお湯
湯圓は、お湯のような液体と一緒に器へ入って出てきます。
というより、これは本当にただのお湯でした。
甘いシロップや出汁ではありません。
湯圓をゆでたお湯が、そのまま入っているような状態です。
初めて見ると、
「このスープも飲むの?」
と悩むかもしれません。
基本的には、湯圓そのものを食べれば大丈夫です。
商品や店によっては甘いスープに入っている場合もありますが、今回食べた物は味のないお湯でした。
餡の味がしっかりしているため、余計な味を加えないほうが合うのでしょう。
店内は満席!2階席へ
店内を覗いてみると、1階は満席でした。
さすが人気店。
外の通路も人だらけ。
店内も人だらけ。
七宝老街にいる人が、全員ここで湯圓を食べようとしているのではないかと思うほどです(笑)
しかし、2階へ上がってみると、意外にも空席がありました。
1階だけを見て諦めず、2階席が利用できるか確認してみるのがおすすめです。
私は席で待機。
中国語で注文できる妻が、何種類かの湯圓を買ってきてくれました。
出来立て、ゆでたて。
器から湯気が立っています。
注文は1個単位!餡の種類を確認しよう
七宝老街湯團店では、湯圓を1個単位で注文できます。
黒ごま、小豆、ピーナッツ、肉など、複数の餡から選べます。
種類によっては、見た目だけでは中身が分かりません。
複数人で食べる場合は、
「どれが肉で、どれが黒ごまなのか」
を受け取る際に確認しておいたほうがよいでしょう。
何も確認せずに食べると、甘い黒ごま餡だと思ってかじった瞬間、肉汁が出てくる可能性があります。
それはそれで楽しいのですが、心の準備は必要です(笑)
中国語が分からない場合は、翻訳アプリや餡の写真を見せて注文すると便利です。
現金や中国のモバイル決済が中心となる可能性があるため、支払い方法も現地で確認してください。
まずは肉入り湯圓を実食
最初に食べたのは、肉餡の湯圓です。
これが最高においしい!
食感を説明するなら、
小籠包の皮を、やわらかいお餅に置き換えた料理
を想像してください。
もち米の生地は、とろとろになるほどやわらか。
しかし、箸で持てないほど崩れているわけではありません。
絶妙な弾力を残しながら、口の中でとろけていきます。
中には、しっかり味の付いた肉餡。
もちもちした生地と、肉の旨味がよく合います。
肉湯圓は小籠包とは違うおいしさ
肉入りと聞くと、小籠包に似た料理を想像するかもしれません。
確かに肉餡という点では共通しています。
しかし、生地の食感はまったく異なります。
小籠包は薄い小麦粉の皮。
湯圓は厚みがあり、もちもちしたもち米の生地です。
小籠包のようにスープが勢いよく飛び出すというより、肉餡の旨味をお餅が包み込んでいる感じ。
噛んだ瞬間に、もちの甘みと肉の塩気が一緒に広がります。
食事系の湯圓を初めて食べる方には、ぜひ試してほしい味です。
熱々なのでやけどに注意
湯圓は、ゆでたての熱々で提供されます。
外側の生地が少し冷めているように感じても、中の餡が非常に熱いことがあります。
特に肉餡や黒ごま餡は、油分を含んでいるため熱を保ちやすいもの。
いきなり丸ごと口へ入れると、口の中が大変なことになります。
まず箸やレンゲで半分に割る。
中の湯気を逃がす。
少し冷ましてから食べる。
この順番がおすすめです。
おいしそうだからと焦ってはいけません。
熱々の餡は、こちらの期待以上の攻撃力を持っています(笑)
定番の黒ごま餡
続いては、黒ごま餡の湯圓です。
黒ごまは、湯圓の定番中の定番。
生地を割ると、中から黒くて濃厚なごま餡が出てきます。
香ばしい黒ごまと砂糖の甘み。
そこへ、もち米のやわらかい生地が加わります。
日本人にもなじみやすい味ですね。
ごま団子にも少し似ていますが、油で揚げていないため、こちらのほうがしっとりしています。
外はもちもち。
中はねっとり。
ごま好きなら、まず外さない味でしょう。
紫いもらしき甘い湯圓
こちらは紫いものように見える餡です。
正確な種類は確認できませんでしたが、色合いから見ると紫いもや小豆系の餡だった可能性があります。
もち米の生地には、やはり甘い餡がよく合います。
肉入り湯圓も絶品ですが、
「お餅の中身といえば甘い餡」
という日本人的な安心感がありますね。
甘い餡の種類をいくつか注文し、少しずつ食べ比べるのもおすすめです。
ただし、湯圓は見た目以上にお腹へたまります。
もち米の生地ですから、調子に乗って大量に注文すると、その後の食べ歩きへ影響します。
謎の黄色い湯圓
そして、こちらは妻も初めて食べるという黄色い湯圓。
何の味なのか分からないまま、店員さんに勧められて半ば強引に購入したそうです(笑)
海外の飲食店で店員さんから強く勧められると、
「名物だから勧めているのか」
「売りたい商品だから勧めているのか」
判断が難しいところです。
何が出てくるのでしょうか。
ひと口かじってみます。
中には、複数の果物を混ぜたような餡が入っていました。
味の印象は、フルーツポンチに近いでしょうか。
甘く、少し酸味があります。
ただし、温かいフルーツ味には少々違和感がありました。
冷たいデザートなら合いそうですが、熱々のお餅からフルーツポンチ風の餡が出てくると、頭が一瞬混乱します(笑)
決して食べられない味ではありません。
しかし、肉や黒ごまのほうが私の好みでした。
人気のピーナッツ味は売り切れ
妻によると、特に人気があるのはピーナッツ餡だそうです。
私も楽しみにしていましたが、残念ながらこの日は売り切れ。
人気商品なのでしょう。
ピーナッツ餡の湯圓は、砕いたピーナッツや砂糖、油脂などを混ぜた濃厚な餡が入っています。
黒ごまと同じく香ばしさがあり、もち米の生地との相性もよさそうです。
売り切れと聞くと、余計に食べたくなります。
次回訪れる機会があれば、まずピーナッツ味の在庫を確認しなければなりません。
観光より先に湯圓。
目的の順番が少しおかしくなっています(笑)
おすすめは肉・黒ごま・ピーナッツ
初めて七宝老街湯團店を訪れるなら、次の3種類がおすすめです。
肉餡:甘くない食事系。もち生地と肉の旨味が絶妙。
黒ごま餡:香ばしく濃厚。湯圓の王道。
ピーナッツ餡:人気の甘い餡。売り切れることもあるため早めがおすすめ。
複数人で訪れるなら、1種類ずつ注文して分けると、さまざまな味を楽しめます。
1人で食べる場合は、2~3個程度から始めるとよいでしょう。
1個が比較的大きく、もち米を使っているため、見た目以上の満腹感があります。
肉と甘い湯圓を交互に食べると止まらない
肉餡は塩気のある食事系。
黒ごまやピーナッツは甘いスイーツ系。
この2種類を交互に食べると、なかなか止まりません。
甘い物を食べる。
肉餡で塩気を補給する。
また甘い物へ戻る。
完全に、
「甘い物としょっぱい物の無限ループ」
です(笑)
ただし、前述したとおり湯圓はかなりお腹へたまります。
七宝老街にはほかにも食べたい物がたくさんあるため、最初から満腹にならないよう注意しましょう。
七宝老街では食べ歩きより店内飲食がおすすめ
七宝老街は食べ歩きグルメが豊富ですが、湯圓は店内で食べるのがおすすめです。
理由は単純。
熱くて、やわらかくて、汁気があるからです。
混雑した細い通路を歩きながら、熱々の湯圓を食べるのは難易度が高すぎます。
誰かとぶつかれば、白い服へ黒ごま餡が飛び出す可能性もあります。
席へ座り、レンゲや箸で少しずつ食べましょう。
2階席が利用できる場合は、1階が満席でも確認してみてください。
2026年の店舗情報
七宝老街湯團店について、近年の旅行情報でも同じ場所での紹介が確認できます。
ただし、公式ホームページや公式SNSによる最新営業時間は確認できませんでした。
過去の店舗案内では、次のように掲載されています。
店名:七宝老街湯團店
中国語表記:七宝老街汤团店
住所:上海市閔行区七宝鎮南大街14号・26号
電話番号:021-6459-2917
過去に案内されていた営業時間:8:30~21:00
過去に案内されていた定休日:年中無休
最寄り駅:上海地下鉄9号線「七宝駅」
支払い:現金や中国のモバイル決済が中心となる可能性あり
営業時間、定休日、価格、支払い方法は変更されている可能性があります。
訪問時に店頭の案内をご確認ください。
【七宝老街湯團店】上海市閔行区七宝鎮南大街
湯圓を食べるためだけでも七宝老街へ行く価値あり
七宝老街で初めて食べた湯圓。
特に肉餡の湯圓は、これまで食べたことのない驚きのおいしさでした。
とろとろ、もちもちの生地。
しっかり味の付いた肉餡。
小籠包とは違う、湯圓ならではの食感です。
黒ごま餡も濃厚で、日本人になじみやすい味。
今回は売り切れだったピーナッツ味も、次回は必ず食べてみたいと思います。
七宝老街は休日には非常に混雑しますが、それでも人波をかき分けて食べに行く価値はありました。
上海旅行で小籠包や上海蟹を食べたら、ぜひ湯圓も候補に加えてみてください。
甘いスイーツが好きな方にも、もち料理が好きな方にもおすすめです。
そして、甘い湯圓だけでなく、ぜひ肉入りも試してください。
「湯圓はデザート」
というイメージが、よい意味でひっくり返ると思います。











凄い人だかりですね。フルーツポンチ、
ピーナッツ、何だか不思議な組み合わせです。
tk0013922さま
フルーツポンチは不思議ですね(笑
ピーナッツはたぶん美味しいのだろうと想像できます(^^