鱧(はも)ってご存じですか?
ウナギのような太刀魚のような長細い魚です。
関西、特に京都ではポピュラーな魚ですが、関東ではあまり食べる機会がありませんね。
たまーに、ちょっと良い温泉宿の食事などで少量だけお目にかかる程度です。
鱧の旬は6~7月の初夏。まさに今ですね。
ということで、鱧を求めて横浜馬車道にある老舗割烹の「福久」さんに行ってきました。
鱧のフルコースをたっぷりと堪能してきたので、その様子をお伝えします。
「福久」さんへは、みなとみらい線の馬車道駅からは徒歩1分。JRの関内駅・桜木町駅から共に徒歩7分。
さあ到着しました。
【福久】神奈川県横浜市中区南仲通4-49
明治26年創業という超老舗店。
「福久」という店名の由来は、「永久の幸福」だそうです。
この日は予約だけの営業のようでした。
事前に予約をしていたので大丈夫。
案内されたのは、なんと個室でした。
庭園が見える和のお部屋です。
しかし、たしか個室はプラス料金がかかるはず・・・
お店側に確認したところ、個室料金はサービスしてくれるという事でラッキーでした。
では、料理の登場順にご紹介していきます。
まずは前菜から。
見た目涼し気なエシャレットと鱧の煮凝りなど。
お次は、かなり楽しみにしていた鱧刺しです。
扇状に並べられた鱧の身と、お皿の真ん中に盛ってあるのは鱧の皮です。
鱧の刺身って歯応え旨味共に深いですね。
身は小さいですが、旨味が本当に凝縮されているんです。
こちらは湯引き。 ↓↓
湯引きは、梅肉ソースまたは酢味噌を付けて頂きます。
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お次は茶碗蒸し。
これも梅肉がかかっていますね。
この茶碗蒸し、仮に鱧が入ってなかったとしてもかなり美味しい!
サラダにも鱧が入っています。
私が大好きなチョレギサラダ風です。ごま油の風味ともよく合う鱧。
そして、鱧の天ぷら。
シンプルに塩で頂きます。
素材の味が一番わかりやすい食べ方が「塩だけ」。しょっぱくならないよう、ほんのちょっとだけ。
では、そろそろ本日のメイン料理。
鱧しゃぶです。
身は一旦おいといて、とても珍しい3種の部位をご紹介します。
それは、鱧の「肝と浮き袋と卵」です。 ↓↓
これを、それぞれしゃぶしゃぶして頂きます。
まずは肝を。 ↓↓
それから、浮き袋。 ↓↓
浮き袋という部位は聞いたことありますが、食べたのはたぶん初めてです。
とても不思議で面白い食感でした。
さらに、見た目がカリフラワーのような卵。 ↓↓
こちらもツブツブした食感が面白い。
では、鱧の身をしゃぶしゃぶします。
とても綺麗な色ですね。
これを鉄鍋に投入し、数秒間待って取り出すと・・・
こんな風に身がフワフワに広がります。 ↓↓
これに、特製ポン酢をちょっとだけつけて頂くと・・・
鱧のほんのりとした甘さと、ポン酢の酸っぱさが絶妙なバランスなのです!
しゃぶしゃぶの後は、やはり雑炊ですね。
これは仲居さんが作ってくれるので楽チンです(笑
ちょいちょい現れては、雑談に付き合ってくれる好印象の仲居さんでした。
溶き玉子を加え、塩(産地を忘れました)を加えながら仕上げてくれます。
鱧や野菜のダシが溶け込んだ、実に贅沢な雑炊です。
仲間たちも、「美味しいね」以外の言葉を発しません。
ラストはデザート。
鱧の刺身、湯引き、天ぷら、身と3種部位のしゃぶしゃぶ。それから雑炊。
身も心も非常に満たされました。
ご馳走様でした。
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