最近、ニュースでこんな言葉をよく見聞きしませんか?
「日経平均株価が一時○○円になりました」
「○○年ぶりの高値です」
「史上最高値を更新」
株式投資や投資信託をしている人なら、運用状況を確認するたびに「おお、また増えてるな」と感じる場面も多いかもしれません。
実際、相場が好調な時は、どの銘柄を見ても上がっているように感じます。
ある人は、不動産投資をするための資金を投資信託で運用していたのですが、あまりにも増えていくので、
「もう不動産を買わず、このまま投資信託で持っていてもいいかも」
と言い始めました。
……気持ちはわかります。
増えている時は、「このままずっと増えるんじゃないか」という気分になりますからね。
しかし、投資を続けるうえで忘れてはいけないことがあります。
相場は上がり続けることもなければ、下がり続けることもありません。
そして、株価が上がっている時ほど、「下がった時に自分はどうするのか」を考えておくことが大切だと思っています。
ジュニアNISAで80万円を投資した結果
以前、ジュニアNISAについての記事を書きました。
私は子どもが2人いるので、この記事を書いたあと、もう1人分もジュニアNISAに駆け込みで加入しました。
上の記事とは違う銘柄ですが、こちらも年間投資上限だった80万円を1つの銘柄に絞って一括投資。
2026年8月時点でどうなっているかというと……
記事で紹介したジュニアNISA
800,000円 ⇒ 1,302,307円 (+502,307円)
追加で加入したジュニアNISA
800,000円 ⇒ 1,491,089円 (+691,089円)
なかなか順調に増えていました。
ジュニアNISAは2023年で制度が終了し、現在は新規で買い付けることはできません。ただし、2023年までに購入した商品については、その後も制度上の取り扱いに従って保有を続けることができます。
そして2024年からは、新しいNISA制度がスタートしました。
以前よりもNISAを利用する人が増え、「投資は一部の人だけがやるもの」という感覚も、少しずつ変わってきたように感じます。
ただ、ここで1つ。
これから長期投資や積立投資を始める人、そしてすでにNISAで投資をしている人に、私自身が常に意識していることがあります。
株価が上がっている時ほど「下がること」を考えておく
現在の株価上昇が、いつまでも続くとは限りません。
投資をしていれば、大きく下がる局面も必ず経験する可能性があります。
当たり前の話なんですけどね。
でも、相場が上がっている時は、その当たり前を忘れがちです。
「まだまだ上がる」
「今買わないと乗り遅れる」
「今回は今までとは違う」
……人間、増えているお金を見ると急に強気になります。
しかし、投資信託や株式には価格変動があります。
大きく上がることもあれば、大きく下がることもあります。
金融庁も、株式や投資信託などには元本割れのおそれがあることを明示しています。だからこそ、長期・積立・分散という考え方が資産形成の基本の1つとされています。
ここは非常に重要です。
「長期投資をすれば絶対に儲かる」わけではありません。
将来の運用成果は誰にもわかりませんし、保有している商品や投資期間によっては元本割れが続く可能性もあります。
だからこそ、自分が許容できる範囲のお金で、無理なく続けることが大切だと思います。
大きな下落局面で積立をやめてしまわない
近年、大きな株価下落として強く印象に残っているのが、コロナショックです。
コロナ禍の先行きが見えなくなり、世界中の市場で大きな売りが発生しました。
保有している投資信託の評価額を見て、
「これはもうダメなんじゃないか……」
と思った人も多かったはずです。
実際、私もその1人です。
数字を見るたびにテンションが下がる。
そりゃそうです。お金が減っているんですから。
以前、つみたてNISAについても記事を書きました。
過去に回復したからといって、今後も必ず同じように回復するとは限りない。
「暴落したら必ず元に戻る」と決めつけるのではなく、自分が保有している商品や投資目的を確認し、それでも長期で保有する理由があるのかを考える必要があります。
それでも、長期・積立・分散を前提とした資産形成では、短期的な値動きだけを見て慌てて売買するのではなく、あらかじめ決めた方針を守り続けることが重要になります。
金融庁も、積立・分散投資を長期間続けることで、値動きの影響をある程度抑えながら安定的な資産形成を目指す考え方を紹介しています。
長期積立なら、相場が下がっている時も買い続ける意味がある
ここで、私が長期積立で大切だと思っている考え方があります。
相場が下がっている時は、同じ金額でより多く買える可能性がある
もちろん、これは価格が将来上昇することを保証するものではありません。
ただ、毎月一定額を購入し続ける積立投資では、価格が下がった時に同じ金額でより多くの口数を購入できる仕組みになります。
例えば、毎月1万円ずつ投資するとします。
相場が上がり、1口あたりの価格が高くなれば、1万円で購入できる口数は少なくなります。
逆に、相場が下がれば、1万円で購入できる口数は多くなります。
つまり、同じ1万円を積み立てていても、価格によって買える量が変わるということです。
このように、一定の金額を定期的に購入していく方法は、一般的に「ドルコスト平均法」と呼ばれます。
相場が高い時だけ大量に買ってしまうリスクを抑えながら、価格が低い局面でも継続して購入できるのが特徴です。
金融庁も、積立投資には「あらかじめ決まった金額を継続して投資する」ことで、高い時だけ買ってしまったり、安い時に買えなかったりすることを避ける考え方があると説明しています。
相場が下がっている時は、気分としてはあまり嬉しくありません。
むしろ、毎日評価額を見ていると、できればアプリを閉じたくなります。
でも、長期で積み立てると決めているなら、下落局面で同じ金額を積み立て続けることにも意味があります。
大切なのは「暴落しないこと」ではなく、暴落した時にどうするか
投資をしていれば、いつか下落局面はやってくると思います。
それが明日なのか、数年後なのかは誰にもわかりません。
だからこそ、相場が好調な時に考えておきたいのです。
「もし資産が30%、40%下がったら、自分はどうする?」
そこで耐えられない金額を投資しているなら、投資額そのものを見直したほうがいいかもしれません。
生活費まで投資につぎ込んでしまえば、暴落時に「売らない」という選択肢がなくなる可能性もあります。
投資は、続けられることが大事です。
そのためには、生活防衛資金を確保したうえで、余裕資金の範囲で投資する。
そして、上がっている時も下がっている時も、必要以上に感情で売買しない。
これが簡単そうで、なかなか難しいんですよね。
増えている時はもっと買いたくなり、下がっている時は全部売りたくなる。
人間の感情、投資と相性が悪すぎます。
まとめ|株価が下がった時こそ、自分の投資方針を思い出す
ジュニアNISAで80万円を投資した結果、当時は2つの口座ともプラスになっていました。
ただし、それはあくまでこの記事を書いた時点での結果です。
投資信託や株式の価格は常に変動するため、今後の利益を保証するものではありません。
それでも、長期的な資産形成を目的に投資をするなら、相場が上がっている時だけではなく、下がった時にどう行動するかをあらかじめ決めておくことが大切だと思います。
私自身が意識しているのは、次の3つです。
- 生活に必要なお金まで投資しない
- 短期的な値動きだけで慌てて売買しない
- 自分の投資目的とリスク許容度を定期的に確認する
相場が好調な時は、投資が簡単に思えます。
本当に試されるのは、むしろ大きく下がった時かもしれません。
その時になって慌てないように、上がっている今こそ「自分はなぜ投資をしているのか」を考えておきたいですね。
今回の記事で一番伝えたいこと
相場が上がっている時ほど、「下がった時の自分」を想像しておく。
無理のない金額で投資を続ける。
そして、自分で決めた投資方針を定期的に見直す。
※この記事は筆者自身の投資経験や考え方を紹介したものであり、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。













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