住宅ローンは長年にわたって返済をしていきます。
日本人は借金を嫌いますし、なるべく早く完済しようとする傾向があるようです。
「この先〇〇年間も払い続けなきゃいけないのか・・・」と考えると、なるべく早く・なるべく多く返済したくなるのでしょうね。
でも、実は繰り上げ返済ってしないほうがいいです。
なぜかというと、「住宅ローンは金利が低い」から。
多くの人は金利0.6~0.7%台でしょうか。
ネットバンクであれば、0.3~0.4%台とさらに低めです。
金利の低さ、これが住宅ローンの良いところなんです。
では、なぜ住宅ローンの金利が低いと繰り上げ返済をしないほうが良いのか。
正確には、『繰り上げ返済はダメ』なのではなく、『繰り上げ返済よりもおトクな方法がありますよ』。というお話です。
たとえば、2,000万円の家を買うとします。
それだけの現金を持っている人であれば、現金で買うことができますよね。
「現金で買えば利息が発生しないからその分トク」
そう考えがちなんですが、現金一括払いで買っても、0.3~0.7%程度の利息分が浮くだけなんですよ。
もし、その現金でそれ以上の利回りの運用ができるのであれば、家は住宅ローンで買って現金は他に回して運用するほうが良いと思いませんか?
たとえば、2,000万円を投資して年間利回り5%で運用すれば、それだけで100万円のリターンです。
これは現金で家を買ってしまったら成しえなかった収入になるわけですね。
家は住宅ローンで買って現金は他で運用すれば、住宅ローン金利と運用利回りの差がそのまま利益になるのです。
「とはいっても、年間5%で運用なんて・・・簡単ではないでしょ?」
そう思います?
普通預金の金利が0.001%の時代ですから、そんなのあり得ない!と思うかもしれませんね。
でも、それが簡単なんですよ。
投資信託をすればいいんです。
買う銘柄は、「世界経済系」「米国株式系」「海外株式系」のインデックスファンドでOK。
年間5%は普通にいくと思います。
ただし、もしリーマンショックやコロナショック時のような市場の暴落が発生しても焦って売っちゃだめですよ。いずれまた回復するから大丈夫です。
不動産投資であればもっと高い利回りが狙えますね。普通に10%以上はいきます。
考え方は繰り上げ返済も同じなんです。
たとえば、まとまったお金が入ったとします。
仮に100万円としましょうか。
これを繰り上げ返済にまわして、少しでも住宅ローンを減らそう!
と思った方
ちょっと待ってください!
その100万円を繰り上げ返済して0.7%ほどの利息を減らすよりも、その100万円を運用して高い利回りが得られるなら?
現金を繰り上げ返済に使うのは非常にもったいない事なのです。
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