包まない餃子の簡単レシピ|フライパンに皮と具を重ねて焼くだけ!

こんにちは、マッコリです。

今回は、以前から気になっていた包まない餃子を作ってみました。

しかし、いきなり根本的な疑問があります。

餃子というものは、皮で具を包んであるからこそ餃子なのではないでしょうか。

1個ずつ包まれた、あの小さな単位が餃子。

包んでいない状態のものを、本当に餃子と呼んでよいのか。

そもそも、包んでいない餃子とは、どんな姿をしているのでしょう。

考え始めると、料理より先に餃子の定義で迷子になります。

とはいえ、餃子はみんな大好きです。

焼きたての皮、ジューシーな豚肉、キャベツとニラの甘味。

ご飯にもビールにも合う、非常に優秀な料理です。

ただし、家庭で餃子を作るときに大きな壁となるのが、皮で1個ずつ包む作業

最初の数個は楽しくても、20個、30個と続くうちに、だんだん無言になってきます。

最後のほうは、きれいなひだを作ることより、残っている肉だねと皮の枚数を一致させることが最優先になります。

もし包まずにおいしい餃子が作れるのであれば、これはかなり助かるレシピです。

ということで、疑問はひとまず横へ置き、実際に作ってみることにしました。



包まない餃子とは?

今回作る包まない餃子は、餃子の皮で肉だねを1個ずつ包む料理ではありません。

フライパンの底へ餃子の皮を並べ、その上へ肉だねを広げ、さらに餃子の皮を重ねて焼きます。

簡単にいえば、大きな円盤状の餃子です。

皮、肉だね、皮という構造なので、食べたときの材料は普通の餃子とほとんど同じ。

違うのは、1個ずつ包まれているか、フライパンの中で全員が一体化しているかです。

包む作業を省ける一方で、肉だねを厚くしすぎると中心部へ火が通りにくいという難しさもあります。

簡単そうに見えますが、ただ豪快に具を盛ればよいわけではありません。

包まない自由には、火加減を管理する責任が伴います。

包まない餃子の材料(2人分)

餃子の材料

  • 豚ひき肉:200g程度
  • ニラ:60g
  • キャベツ:1/4個
  • すりおろしニンニク:少々
  • すりおろし生姜:少々
  • オイスターソース:大さじ2
  • 塩・こしょう:少々
  • 餃子の皮:20枚程度
  • 酒または水:大さじ3
  • ごま油:大さじ2

餃子のタレ

  • しょうゆ:大さじ2
  • 酢:大さじ2
  • ラー油:大さじ1

ラー油大さじ1は、辛いものが好きな方向けの量です。

辛さが苦手な方や子どもが食べる場合は、ラー油を入れず、食べる人が後から追加できるようにすると安心です。

餃子のタレは多めの分量なので、しょうゆと酢を同量ずつ、必要な分だけ混ぜても構いません。

包まない餃子を失敗しないためのポイント

作る前に、今回の包まない餃子で特に大切なポイントを確認しておきます。

  • なるべく大きなフライパンを使う
  • 肉だねを厚く盛りすぎない
  • 肉だねを均一な厚さに広げる
  • 蒸し焼きにして中心部まで十分に加熱する
  • 底が焦げそうな場合は火を弱める

普通の餃子は1個ずつ小さく分かれているため、比較的中心まで火が入りやすい料理です。

しかし、包まない餃子は肉だねが大きくつながっています。

中央部分を厚く盛ると、外側や底の皮は焼けているのに、真ん中の豚ひき肉だけ生焼けということがあります。

肉だねは欲張って山盛りにせず、フライパン全体へ薄く均一に広げましょう。

肉をたっぷり食べたい気持ちは分かります。

しかし、今回はデカ盛り選手権ではありません。

包まない餃子の作り方

1.キャベツをみじん切りにする

まずは、キャベツをみじん切りにします。

包まない餃子 キャベツ
包まない餃子 キャベツみじん切り

あまり大きいままだと肉だねがまとまりにくくなるため、なるべく細かく切ります。

包丁で切るのが大変な場合は、フードプロセッサーやみじん切り器を使っても構いません。

ただし、細かくしすぎると水分が出やすくなるので、ペースト状になるまで回す必要はありません。

餃子の具です。

キャベツジュースを作っているわけではありません。

2.ニラを細かく切る

ニラもキャベツと同じように、細かく刻みます。

包まない餃子 ニラ

私はニラが好きなので、元にしたレシピよりも多めに入れました。

ニラの量は好みで調整できます。

香りを強くしたい場合は多めに、子どもが食べる場合や香りを控えたい場合は少なめにするとよいでしょう。

ただし、増やしすぎると料理名が「ニラの間に豚肉が入った何か」へ変わり始めます。

3.キャベツとニラをボウルへ入れる

切ったキャベツとニラを、大きめのボウルへ入れます。

包まない餃子 キャベツみじん切り

このあと豚ひき肉と調味料を加えて混ぜるため、少し余裕のあるボウルを使うのがおすすめです。

小さなボウルへ無理に詰め込むと、混ぜるたびにキャベツが外へ飛び出します。

料理をしているのか、台所へ野菜を配っているのか分からなくなります。

4.豚ひき肉を加える

キャベツとニラを入れたボウルへ、豚ひき肉を加えます。

包まない餃子 豚ひき肉

豚ひき肉は、冷蔵庫から出したばかりの冷たい状態で使うと混ぜやすくなります。

生肉を触った手や調理器具で、加熱後の料理や食器へ触れないよう注意しましょう。

5.ニンニク・生姜・オイスターソースを加える

ボウルへ、次の調味料を加えます。

  • すりおろしニンニク:少々
  • すりおろし生姜:少々
  • オイスターソース:大さじ2
  • 塩・こしょう:少々
包まない餃子 材料

オイスターソースを使うことで、しょうゆを加えなくても肉だねにコクのある味が付きます。

使用するオイスターソースによって塩味が異なるため、塩は控えめから始めるのがおすすめです。

ニンニクと生姜の量は好みで調整してください。

翌日に人と会う予定がなければ、ニンニクを増やしてもよいでしょう。

包む作業は省略できますが、食後のニンニクの存在感までは省略できません。

6.肉だねをしっかり混ぜる

豚ひき肉、野菜、調味料を、全体が均一になるまでしっかり混ぜます。

包まない餃子 ミンチ

手でこねてもよいですし、丈夫なヘラやスプーンを使っても構いません。

豚ひき肉に粘りが出て、キャベツとニラが全体へ行き渡れば大丈夫です。

あまり長時間こね続ける必要はありません。

「こねくり回す」という表現は使いましたが、肉だねから謝罪が出るまで続けなくても完成します。

7.フライパンへごま油を入れる

なるべく大きめのフライパンへ、ごま油を入れます。

包まない餃子 ごま油

使用するフライパンの大きさや表面加工によっては、ごま油大さじ2では多く感じることがあります。

最初は少なめに入れ、フライパンの底全体へ薄く行き渡る量に調整してもよいでしょう。

ごま油を使うことで、餃子の皮が香ばしく焼き上がります。

8.餃子の皮を10枚並べる

フライパンの底へ餃子の皮を並べます。

包まない餃子の皮

今回は、下側に10枚使いました。

餃子の皮を動かしながら、ごま油をフライパン全体へ広げます。

皮同士が少し重なっても問題ありません。

むしろ隙間が大きく空くと、肉だねが直接フライパンへ触れてしまうため、少し重ねながら敷き詰めます。

フライパンの中央から外側へ向かって、花びらのように並べると敷きやすくなります。

この時点では餃子というより、皮で作った円盤です。

まだ餃子の定義については保留しておきます。

9.餃子の肉だねを薄く均一に広げる

並べた餃子の皮の上へ、先ほど作った肉だねをのせます。

包まない餃子 レシピ

ヘラやスプーンを使い、肉だねをなるべく均一な厚さに広げます。

包まない餃子レシピ

ここが包まない餃子の最重要ポイントです。

肉だねは、厚く盛りすぎないようにしてください。

特にフライパンの中央は具が集まりやすいため、中心だけ山盛りになっていないか確認します。

フライパンが小さく、肉だねが厚くなってしまう場合は、無理に全部使わず、2回に分けて焼くほうが安全です。

1回で全部焼きたい気持ちは分かります。

しかし、時短を狙って生焼けになれば、かえって追加加熱という残業が発生します。

10.上から餃子の皮を10枚重ねる

広げた肉だねの上へ、残りの餃子の皮を並べます。

包まない餃子レシピ

上側にも10枚使いました。

下側と同じように、皮同士を少し重ねながら肉だね全体を覆います。

皮の端を軽く押さえ、肉だねへ密着させておきましょう。

完全に密閉する必要はありません。

そもそも包まない餃子なので、ここで急に密閉へこだわり始めると企画の趣旨が変わります。

11.中火で底の皮を焼く

フライパンを中火にかけ、下に敷いた餃子の皮を焼きます。

底の皮へ軽く焼き色が付き始めるまで加熱します。

火が強すぎると、中の肉へ火が入る前に底だけ焦げてしまいます。

パチパチという音や香りを確認し、焦げそうな場合は弱めの中火へ落としてください。

12.酒または水を加えて蒸し焼きにする

底の皮へ少し焼き色が付いたら、酒または水を大さじ3ほど回し入れます。

中央だけでなく、フライパンの端からも全体へ行き渡るように加えましょう。

油が入った熱いフライパンへ液体を加えるため、はねることがあります。

顔を近づけず、やけどに注意してください。

すぐにふたをし、弱めの中火で5分ほど蒸し焼きにします。

ただし、5分はあくまで今回作ったときの目安です。

フライパンの大きさ、肉だねの厚さ、火力によって必要な時間は変わります。

時間だけで完成と判断せず、必ず中心部まで火が通っているか確認してください。

蒸している間に餃子のタレを作る

包まない餃子を蒸し焼きにしている間に、タレを作ります。

容器へ次の調味料を入れて混ぜ合わせます。

  • しょうゆ:大さじ2
  • 酢:大さじ2
  • ラー油:大さじ1
包まない餃子のタレ

しょうゆと酢を同量にすると、酸味と塩味のバランスが取りやすくなります。

ラー油大さじ1はかなり存在感があるので、最初は少量だけ加え、好みの辛さへ調整してもよいでしょう。

酢を多めにしたり、こしょうを加えて酢こしょう風にしたりするのもおすすめです。

豚ひき肉の中心まで火が通ったか確認する

そろそろ蒸し上がったでしょうか。

包まない餃子 焼いていく

ふたを開け、包まない餃子の中央部分を確認します。

厚生労働省では、豚ひき肉などのひき肉料理について、中心温度75℃で1分間以上を目安に十分加熱するよう案内しています。

ひき肉は表面だけでなく内部にも病原体が入り込む可能性があるため、外側の焼き色だけでは判断できません。

ひき肉料理の加熱に関する厚生労働省の案内

中心温度計がある場合は、肉だねの最も厚い部分へ差し込んで確認するのが確実です。

温度計がない場合は、中央部分へ切り込みを入れ、次の状態を確認します。

  • 豚ひき肉に生の赤い部分が残っていない
  • 肉汁が赤く濁っていない
  • 中央部分まで熱くなっている

加熱が足りない場合は、酒または水を少量追加し、ふたをして弱火で追加加熱します。

底が焦げそうな場合は、別の耐熱皿へ移して電子レンジで追加加熱する方法もあります。

「たぶん大丈夫だろう」という期待は、火を通してくれません。

中心部を実際に確認しましょう。

刻みネギと餃子のタレをかける

中まで十分に火が通ったことを確認したら、仕上げに刻みネギを散らします。

包まない餃子レシピ焼き加減

刻みネギはなくても作れますが、緑色が加わると見た目が一気によくなります。

先ほど作ったタレをかけたら、包まない餃子の完成です。

包まない餃子レシピ焼き終わり

普通の餃子のように1個ずつ皿へ移す必要はありません。

今回はフライパンのまま食卓へ運び、そのままいただきます。

ただし、フライパンは非常に熱くなっています。

鍋敷きを使い、取っ手やフライパン本体へ素手で触れないよう注意してください。

包まない餃子レシピ仕上げ
包まない餃子の完成

包まない餃子を食べてみた感想

ヘラで食べやすい大きさに切り分け、タレを付けて食べてみます。

うん、餃子だ。

包んでいません。

見た目も、普段知っている餃子とはかなり違います。

しかし、口へ入れると餃子の味しかしません。

香ばしい皮、豚ひき肉、キャベツ、ニラ、ニンニク、生姜。

材料は普通の餃子と同じなので、冷静に考えれば当然です。

餃子の皮と具が、1個ずつ個室に入っているか、全員で大広間に集まっているかの違いでした。

包まない餃子おいしい

初めて作った割には、なかなか上出来です。

底の皮は香ばしく、上の皮は蒸されてモチッとした食感。

間に挟まれた肉だねからは、豚肉と野菜のうま味が感じられます。

普通の餃子とは皮の比率や食感が少し違いますが、味については立派な餃子です。

これで、最初の疑問にも答えが出ました。

包んでいなくても、餃子は餃子。

少なくとも、食べている間に異議を申し立てる人はいませんでした。

実際に作って分かった最大のポイント

包まない餃子を作って、最も重要だと感じたのがこちらです。

肉だねを盛りすぎないこと

具を厚く盛りすぎると、下の皮はきれいに焼けているのに、中の豚ひき肉へ火が通りません。

さらに加熱を続けると、中へ火が通る頃には下の皮が焦げ、上の皮も水分を失って硬くなってしまいます。

包む手間は省けますが、肉だねの厚さと火加減については、普通の餃子より難しい部分があります。

初めて作るときは、次の方法がおすすめです。

  • 大きめのフライパンを使う
  • 肉だねを薄く均一に広げる
  • 具が多い場合は2回に分けて焼く
  • 底が焦げそうなら早めに火を弱める
  • 中心温度や断面を必ず確認する

大きなフライパンがない場合は、材料を半量ずつに分け、小さな包まない餃子を2枚作るほうが失敗しにくくなります。

1枚の巨大餃子へすべてを賭ける必要はありません。

皮が焦げる・硬くなる原因と対処方法

下の皮が焦げる場合

火が強すぎるか、肉だねが厚すぎて加熱時間が長くなっている可能性があります。

酒または水を加えた後は火を弱め、蒸気で中まで加熱しましょう。

底の色が濃くなっている場合は、無理にフライパンで加熱を続けず、電子レンジで仕上げる方法もあります。

上の皮が硬い場合

蒸し焼きにする際の水分が少ない、ふたがきちんと閉まっていない、または加熱時間が長すぎることが考えられます。

上の皮全体が蒸気に当たるよう、酒または水をフライパンの端から回し入れ、すぐにふたをします。

皮同士が離れてしまう場合

肉だねの上へ皮を並べたら、手やヘラで軽く押さえて密着させます。

皮同士を少し重ねておくと、切り分けたときにも形が崩れにくくなります。

肉だねから水分が多く出る場合

キャベツの量が多い場合や、切ってから長時間置いた場合は、水分が出やすくなります。

水分が多すぎると皮が柔らかくなりやすいため、気になる場合は、刻んだキャベツの水分を軽く絞ってから使います。

包まない餃子のおすすめアレンジ

チーズを加える

肉だねの上へピザ用チーズを少量散らしてから、上側の餃子の皮を重ねます。

豚肉とチーズが合わさり、子どもにも食べやすい味になります。

ただし、チーズを大量に入れると、餃子よりチーズ料理の主張が強くなります。

大葉を加える

肉だねへ刻んだ大葉を混ぜると、爽やかな香りが加わります。

ニラやニンニクを少し控えめにすると、大葉の風味を感じやすくなります。

キムチを加える

細かく刻んだキムチを肉だねへ混ぜれば、ピリ辛の包まない餃子になります。

キムチには塩味があるため、オイスターソースや塩を少し減らして調整してください。

もやしでかさ増しする

細かく刻んだもやしを加えると、食感とボリュームが増します。

もやしから水分が出やすいため、加えすぎないようにしましょう。

ホットプレートで作る

人数が多い場合は、ホットプレートへ餃子の皮と肉だねを広げて作る方法もあります。

食卓で加熱できるため、中央部分の状態を確認しながら食べられます。

ただし、生の肉だねを触った箸やヘラと、食べるための箸は分けてください。

包まない餃子は本当に時短になる?

1個ずつ皮で包む作業は、確実に省略できます。

餃子20個を包むことを考えれば、皮を上下へ10枚ずつ並べるだけなので、準備はかなり楽です。

一方で、肉だねを薄く広げることや、中央まで火を通すことには注意が必要です。

そのため、初回から何も考えず簡単に成功する料理というより、作り方に慣れると非常に便利な餃子という印象でした。

何度か作って肉だねの厚さや火加減をつかめば、包む手間を減らせる強力な晩ご飯メニューになりそうです。

最初は少し難しい。

しかし、コツをつかめば最強。

まるでゲームの序盤では扱いにくいのに、育てると急に強くなるキャラクターのような料理です。

まとめ|包んでいなくても味はしっかり餃子

フライパンで作る、包まない餃子を紹介しました。

基本的な作り方は次のとおりです。

  1. キャベツとニラを細かく切る
  2. 豚ひき肉、ニンニク、生姜、オイスターソース、塩・こしょうを混ぜる
  3. フライパンへごま油を入れる
  4. 餃子の皮を10枚並べる
  5. 肉だねを薄く均一に広げる
  6. 上から残りの餃子の皮を重ねる
  7. 中火で底へ軽く焼き色を付ける
  8. 酒または水を加え、ふたをして蒸し焼きにする
  9. 中央の豚ひき肉まで十分に火が通ったことを確認する
  10. 刻みネギと餃子のタレをかける

1個ずつ包む作業がないため、一般的な餃子より準備は簡単です。

ただし、肉だねを厚く盛りすぎると、底の皮が焦げても中心部へ火が通らないことがあります。

大きめのフライパンを使い、肉だねを薄く均一に広げることが成功のポイントです。

実際に食べてみると、包んでいないにもかかわらず、味は完全に餃子。

普通の餃子とは少し違う、底のパリッとした皮と、上側のモチッとした皮も楽しめます。

包む作業が面倒な日や、いつもとは違う餃子を作りたい日に試してみてください。

最初に抱いていた、

「包んでいないものを餃子と呼べるのか?」

という疑問への結論は、こうなりました。

包んでいなくても、食べればちゃんと餃子です。

ただし、見た目は餃子というより、フライパンいっぱいの巨大円盤です。




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