老後2,000万円問題があってから、自身の老後について不安を持っている人が急増しましたね。
「老後はたぶん、なんとかなるだろう」
漠然とそう思っていた人が多いのではないかと思います。
しかし、「老後には2,000万円必要」とハッキリと言われてしまいました。
年金とは別に2,000万円ですよ!
それだけの資金がある人って、そんなにたくさんはいません。
ずっと独身でお金を貯めてきた人はそれだけの蓄えもあるかもしれませんが・・・
普通に家庭をもって子供を育てていれば、それなりにお金がかかるわけです。
水道光熱費や食費も単身時代とは金額が全然違います。
車も必要になってきますし、レジャー等の遊興費もかさんできます。
生命保険等にも入らないといけないし、何より学費も大きいです。
児童手当やコロナ時の特別定額給付金などもありましたが、焼け石に水ですよ。
こんな状態で、2,000万円を貯められる人っているんだろうか・・・
って感じです。
そんな状態でも、老後資金を何とかしないといけないわけです。
では、どうしますか?
わたしは、老後資金は一つの方法で確保するのではなく、色々な方面から少しずつ確保するのがベストだと思っています。
老後に得られる収入というと、アルバイトなどの給与・公的年金・個人年金・家賃収入・株などの配当・ブログ収入・クラウドワークスやココナラなどの収入が考えられます。
少しの給料、少しの年金、少しの不動産収入、少しの配当収入、少しのアフィリエイト収入も合算すれば、それなりの金額になりますからね。
今回は、その年金作りの選択肢の一つとしての『iDeCo(イデコ)』についてのお話です。
『iDeCo(イデコ)』
加入しようかどうか検討されている方も多いと思います。
加入を躊躇する一番の理由・・・
「60歳になるまでは解約できない」
ではないでしょうか。
それはよくわかります。
加入後に不測の事態が発生したら解約できて、それまでの掛け金が戻ってくるのであれば気楽に加入できますよね。
それが、何があっても解約できない = 60歳までは納め続けなければいけない
であれば、躊躇するのもわかります。
でもそれは元々の考え方に問題がありますね。
iDeCoって、「個人型の確定拠出年金」です。
貯金ではなくて投資信託でもなくて、年金なんですよ。
あくまでも年金です。
ですから、60歳にならないと支給されないわけです。
60歳以前に支給されてしまったら、そもそも年金にならないですよね。
若くて健康的に働けているうちは、お金の心配はありません。
しかし、歳をとるとそうはいきません。
働くのもしんどくなってきます。
働けなくなると、生活費に困ってしまいますよね。
その時のための資金を、若くて元気に働けるうちに準備しておきましょう。
それが年金。
老後、国民年金だけで満足できる人なんていないでしょう。
厚生年金に加入していれば国民年金+αですから、まあそれなりに生活していけるかな?という感じ。
それでも、大部分の人はまだ足りないと感じるでしょう。
そこで「iDeCo」なわけです。
iDeCoは国民年金の上乗せとしての役割を担ってくれるのです。
60歳になるまでに解約したくなってもできない。
それくらいで丁度良いと思いますよ。
だって、老後なんてあっという間です。
60歳までに死ぬつもり。または、60歳までに有り金全部使ってしまうつもりであれば、その後のお金のことなど考える必要はないかもしれません。
でも、そんな人はいませんよね。
誰もが長生きをしたく、そのための生活資金を心配するはずです。
それであれば、今のうちから少しずつ老後の原資を貯めていったほうが良いですよね。
iDeCoの掛け金は最低5,000円から。
上限もあり、例えば勤務先が企業年金(厚生年金基金など)に加入していないサラリーマンであれば、月に23,000円まで掛けられます。
で、毎月の掛け金の拠出が難しくなったら減額もできます。
iDeCoの良いところは、自分で投信の銘柄を選べるところ。
そして、いつでも自由に銘柄変更ができるところです。
現時点ですが、米国株式や世界経済系の株式を中心に掛けておけば、年利4%はいくと思います。
日本を見ると、少子化が進んで人口が減っているので経済成長は望めないように感じませんか?
でも、世界規模で見ると、人口ってどんどん増えているんですよ。知っていました?
日本はダメでも世界規模で見ると、経済は右肩上がりになっているんですよ。
そこに投資をするんです。
それを60歳まで(法改正で65歳まで可能になりました)続けてみてください。
掛け金より多くのリターンを得られることでしょう。
老後の大きな助けになると思いますよ。
最後に、iDeCoの主なメリットをお伝えします。
1.掛け金を払った時に所得控除の対象になる
2.運用中の利益には課税されない
3.60歳になり年金が支給された時には「退職所得」の扱いになる
iDeCoを使えば、これらトリプルのメリットがあるんですよ。
1は、払った分が所得控除になるので減税となります。
年末調整や確定申告の際に、年間に支払った掛け金を申告することで所得税が低くなります。
2は、iDeCo運用中にどんなに利益が出たとしても課税はされません。
3は、60歳以降にiDeCoを解約して年金が支払われた時に、普通の収入より税額が少ない「退職所得」という扱いになります。
これ、使わない手はないですよね。
iDeCoって、若いうちに始めたほうがリターンが大きいですよ。
人生で今日が一番若い日です。
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