台湾は、安くておいしいグルメの宝庫。
小籠包、牛肉麺、魯肉飯、夜市グルメなど、食べたいものを挙げ始めたら胃袋がいくつあっても足りません。
しかし、台湾はグルメだけでなく、じつはお茶の国でもあります。
街のお土産店をのぞいてみると、実にさまざまな台湾茶が並んでいます。
烏龍茶、東方美人茶、包種茶、高山茶など、種類が多いうえに値段もピンキリ。
お茶に詳しくない私からすると、
「違いが分かる大人になりたい。でも、説明を読んでもよく分からない」
というのが正直なところです。
試飲サービスを行っているお店も多く、店員さんが小さな茶器を使って手際よくお茶を淹れてくれます。
その所作が、なんとも美しい。
一方の私は、お茶の作法をまったく知らないため、ただ感心しながら見守るだけです。
茶器も形や大きさ、素材、デザインがさまざま。
私も初めて台湾へ行ったときにお土産として茶器を購入しましたが、どれを選べばよいのか分からず、最終的には予算だけで適当に決めてしまいました(笑)
おそらく、茶器選びとして最も風情のない方法です。
台北で本格的な台湾茶を楽しめる「小慢」
台湾には、おいしいお茶をゆっくり楽しめる茶館が数多くあります。
その中から今回紹介するのは、私が実際に2回訪れたおすすめのお店。
台北市大安区にある小慢(シャオマン)Tea Experienceです。
【小慢 Tea Experience】台北市大安區泰順街16巷39號
小慢は一般的な喫茶店ではなく、台湾茶をじっくり味わうためのお茶の専門店です。
そのため、コーヒーやジュースを目当てに入るお店ではありません。
せっかく訪れるなら、台湾茶を選び、茶器を使って少しずつ味わいましょう。
「台湾へ来たのだから、タピオカミルクティー以外のお茶も飲んでみたい」
そんな人におすすめしたい茶館です。
2026年現在の小慢は予約して訪れるのがおすすめ
私が訪れた当時は、営業中であればそのまま入店できました。
しかし、2026年現在の小慢は、茶会や展示会などに合わせた営業スタイルとなっており、営業日や利用方法が以前とは変わっています。
近年は予約制のティーサロンとして案内されることが多く、週末を中心に営業する期間や、イベント開催時のみ利用できる場合もあります。
営業時間についても、古い旅行サイトには10:00~18:00などと掲載されていますが、2025年9月時点の案内では、ティーサロンは主に土曜・日曜の13:00~18:00とされていました。
ただし、展示会や茶会の予定によって営業日と時間が変わります。
現在は「毎日決まった時間に行けば入れるお店」とは考えないほうがよいでしょう。
訪問する際は、小慢の公式Instagramで最新の営業予定を確認し、必要に応じてDMなどで予約してください。
台湾旅行の日程が決まったら、早めに問い合わせておくと安心です。
小慢は普通の住宅のような隠れ家茶館
こちらが小慢です。
外観だけを見ると、ごく普通の住宅のようですよね。
大きく派手な看板が出ているわけではありません。
「人気の茶館がここにあります」と自己主張するような雰囲気もなく、周囲の街並みに静かになじんでいます。
初めて訪れる場合は、
「本当にここへ入ってよいのだろうか?」
と少し不安になるかもしれません。
分かりにくいものの、よく見ると看板があります。
看板を確認できたら、ひと安心。
では、おじゃまします。
アンティークショップのような美しい店内
店内へ入ると、外観から受ける印象が一変します。
まるでアンティークショップや、小さな美術館のような空間です。



古い家具や茶器、器、照明などが、店内のあちこちに飾られています。
ただ物が多いのではなく、1つひとつが丁寧に配置されているため、雑然とした印象はありません。
昔ながらの台湾らしさを感じさせながら、どこか現代的。
派手な装飾はないのに、思わず店内を見回したくなる空間です。
台湾茶を飲む前から、すでにちょっと特別な場所へ来た気分になります。
店内に並ぶ茶器は購入できる
店内には、さまざまな茶器や器が並んでいます。
展示品のように見えますが、これらの茶器は実際に販売されていました。
値札が付いていないものも多いため、気になる器があれば店員さんへ確認してみましょう。
しかし、どれも雰囲気があって素敵です。
こうした場所で茶器を見ると、
「この急須でお茶を淹れれば、自宅でも優雅な時間を過ごせるのでは?」
と思ってしまいます。
実際には、購入後しばらく眺めて満足し、いつものマグカップへ戻る可能性もあります。
道具を買っただけで生活が優雅になるほど、世の中は甘くありません。
それでも、旅の思い出として茶器を持ち帰るのはよいものです。
静かで落ち着く窓際の席へ
店内は静かで、落ち着いた雰囲気。
今回は窓際の席へ案内されました。
窓から入る自然光と、古い家具や茶器がよく合います。
台北の街中を歩いていると、人やバイクの多さ、車の音、屋台から漂う香りなど、さまざまな刺激があります。
そんなにぎやかな街から店内へ入ると、急に時間の流れがゆっくりになったように感じます。
店名の「小慢」には、焦らず、ゆっくり過ごすという意味も込められているのでしょう。
ここでは予定を詰め込みすぎず、少し長めに時間を取っておくのがおすすめです。
最初の1煎は店員さんがお手本を見せてくれる
お茶を注文すると、最初は店員さんがお手本を見せながら淹れてくれました。
茶葉の入った蓋碗にお湯を注ぎ、時間を置いてから、小さな茶杯へ移していきます。
無駄な動きがなく、手際も見事。
見ているだけなら簡単そうです。
しかし、このあと自分でやってみると、そう簡単ではないことが分かります。
お手本を見ているときの私は、
「なるほど。これなら私にもできそうだ」
と思っていました。
この根拠のない自信は、数分後に熱湯によって打ち砕かれます。
台湾茶を自分で淹れてみる
最初の淹れ方を見せてもらったあとは、自分たちでお茶を淹れます。
店員さんの動きを思い出しながら、見よう見まねで挑戦です。
茶葉へお湯を注ぎ、しばらく待ちます。
私が訪れたときは、40秒ほど待ったような記憶があります。


ただし、抽出時間は茶葉の種類や何煎目かによって変わります。
すべてのお茶を必ず40秒待てばよいわけではありません。
店員さんから説明された時間を目安にしましょう。
慣れてくると、抽出時間を少し変えながら、自分好みの濃さを探すのも楽しそうです。
私の場合は、まず熱湯をこぼさず茶杯へ移すことが最優先。
味の微調整を楽しめる段階には、まだ到達していません。
蓋碗から注ぐのが想像以上に難しい
お湯を注いで待ったら、蓋を少しずらし、片手で茶杯へ注ぎます。
これが、思っていた以上に難しい。
蓋がずれすぎると茶葉が出そうになります。
かといって隙間が小さすぎると、お茶がなかなか注げません。
さらに、器には熱湯が入っています。
持つ場所を間違えると、かなりの確率で指が熱くなります(笑)
店員さんは涼しい顔で注いでいたのに、こちらは指先の熱さと格闘。
優雅なお茶の時間だったはずが、突然ちょっとした集中力テストになります。
蓋碗を使う際は、ふちと蓋のつまみを持ち、熱い部分へ触れないよう注意してください。
無理に格好よく片手で注ごうとせず、不安なら店員さんへ聞くのが一番です。
台湾茶の初心者が、いきなり達人のように振る舞う必要はありません。
台湾茶は砂糖なしでも甘く感じる
私がこのとき飲んだお茶の種類は、残念ながら覚えていません。
しかし、口に含んだときに、ほんのりとした甘みを感じたことは覚えています。
もちろん砂糖を加えた甘さではありません。
香りや余韻の中に、自然な甘みがあります。
普段、ペットボトルのお茶を勢いよく飲んでいると、こうした繊細な味の違いを意識することはあまりありません。
小さな茶杯へ少しずつ注ぎ、香りを感じながら口に含む。
すると、同じ「お茶」でも、普段とは違う飲み物のように感じられます。
最初の1煎と、その次の1煎でも、香りや味わいが少し変わります。
急いで飲み干すのではなく、変化を楽しみながら何煎か味わうのが台湾茶の面白さなのでしょう。
台湾茶と一緒に茶菓子を味わう
お茶だけでなく、茶菓子もいただきました。
お茶をひと口飲み、茶菓子を少しつまむ。
そして、またお茶を飲む。
小さな茶杯なので、飲む量はほんのわずかです。
しかし、何度もお湯を注ぎながら少しずつ飲んでいると、不思議と満足感があります。
いつもの私は、食事でも飲み物でも比較的さっさと口へ運んでしまいます。
ところが、小慢では自然と動作がゆっくりになりました。
急いで飲もうにも、茶杯が小さい。
そして、自分で淹れなければ次のお茶が出てきません。
この少々手間のかかる時間こそ、台湾茶の楽しさなのでしょう。
なんだか、とてもぜいたくな気分になりました。
日本人旅行者にも人気の茶館
私が訪れたときは、日本人のお客さんも多いように感じました。
事前に調べた情報では日本語不可となっていましたが、対応してくれた女性スタッフは日本語を話せました。
ただし、これは私が訪れた当時の体験です。
2026年現在も、常に日本語を話せるスタッフがいるとは限りません。
予約や問い合わせは、中国語または英語を基本に考えたほうが安心でしょう。
翻訳アプリを用意しておけば、茶葉の種類や淹れ方を尋ねる際にも役立ちます。
お茶の説明を十分に理解したい場合は、予約時に日本語対応が可能か聞いてみてもよいでしょう。
言葉が完全に通じなくても、お茶を淹れる手順は実演で見せてもらえます。
店員さんの動きをよく観察すれば、なんとかなるものです。
私も見よう見まねで淹れられました。
多少、指は熱くなりましたが。
小慢へのアクセス
小慢は、台北市大安区の泰順街にあります。
最寄り駅の候補は、台北MRTの台電大樓駅や古亭駅です。
駅からは少し歩くため、初めて訪れる場合は地図を確認しながら向かいましょう。
大通り沿いの分かりやすい店舗ではなく、細い路地に入った住宅街の中にあります。
入口も控えめなので、近くまで来たら住所と看板をよく確認してください。
タクシーを利用する場合は、
台北市大安區泰順街16巷39號
という住所を運転手へ見せると伝わりやすいでしょう。
なお、営業日が限られている可能性があるため、予約や営業確認をせず、その場の思いつきだけで向かうのはおすすめしません。
小慢で台湾茶を楽しむ際の注意点
小慢を訪れる際は、いくつか注意しておきたい点があります。
まず、2026年現在は予約制または営業日限定となる場合があること。
公式Instagramで最新情報を確認し、必要に応じて事前予約をしておきましょう。
次に、お茶を短時間で飲んですぐ退店するタイプのお店ではないこと。
お茶を淹れ、香りを楽しみ、茶菓子を味わいながら過ごすため、少なくとも1時間程度は余裕を見ておきたいところです。
また、料金や提供されるコース、茶葉の種類、支払い方法なども変更される可能性があります。
予約時に、料金と利用条件を確認しておくと安心です。
そして、蓋碗を使う際は熱湯に注意してください。
台湾茶の思い出と一緒に、指先の軽いやけどまで持ち帰る必要はありません。
小慢はこんな人におすすめ
小慢は、次のような人におすすめです。
・台北で本格的な台湾茶を体験したい人
・にぎやかな観光地を離れて静かに過ごしたい人
・台湾茶の淹れ方を体験してみたい人
・茶器や器、アンティークが好きな人
・雨の日でも楽しめる台北観光を探している人
・台湾旅行で少し特別な時間を過ごしたい人
一方で、短時間で飲み物だけを買いたい人や、コーヒーを飲みたい人には向いていません。
カフェというより、台湾茶そのものを楽しむための場所です。
台湾グルメ巡りの合間に小慢でひと休み
台湾旅行では、つい食べ歩きの予定を詰め込みがちです。
朝は豆漿と蛋餅。
昼は小籠包。
午後はマンゴーかき氷。
夜は夜市。
さらに合間へ魯肉飯と胡椒餅をねじ込む。
胃袋にとっては、なかなか過酷な日程です。
そんなグルメ巡りの途中で、台湾茶を飲みながら静かに過ごす時間を入れてみるのもよいでしょう。
小慢では、にぎやかな台北の街とは違う、穏やかな時間を楽しめます。
お茶の作法をまったく知らなくても問題ありません。
店員さんのお手本を見ながら、自分で淹れてみるだけでも十分に楽しめます。
多少ぎこちなくても、自分で淹れたお茶はおいしく感じるものです。
私の場合、指先が熱かったぶん、よりありがたく味わえました。
小慢で台湾茶を体験した感想
小慢は、台北の住宅街にひっそりとたたずむ隠れ家のような茶館です。
普通の住宅に見える外観から店内へ入ると、アンティーク家具や美しい茶器に囲まれた、落ち着いた空間が広がっています。
店員さんに淹れ方を教わりながら、自分でも台湾茶を淹れてみる。
お茶の香りや甘みを感じ、茶菓子をつまみながら少しずつ飲む。
普段とは違う、ぜいたくな時間を過ごせました。
台湾へ行くと、どうしても食べ物ばかりに目が向きます。
しかし、ときにはグルメ巡りを休み、台湾茶の文化に触れてみるのもおすすめです。
私が実際に2回訪れたことからも分かるとおり、再び行きたくなる魅力があるお店でした。
ただし、現在は営業形態が変わり、予約や営業日の確認が重要になっています。
訪問前には必ず公式Instagramの最新投稿を確認してください。
静かな店内でお茶を飲んでいると、せわしない旅行の途中で、少しだけ時間がゆっくり流れるように感じます。
台北観光の合間に、そんなひと休みを入れてみてはいかがでしょうか。
小慢 Tea Experienceの基本情報
店名:小慢 Tea Experience
読み方:シャオマン
住所:台北市大安區泰順街16巷39號
電話番号:+886-2-2365-0017
営業形態:予約制または営業日限定
営業時間:茶会・展示会などにより変動
予約方法:公式Instagramなどから要確認
公式Instagram:@xiaoman_taipei
2026年現在、営業日、営業時間、料金、予約方法、提供内容は随時変更される可能性があります。
古い旅行サイトの営業時間だけを頼りにせず、訪問前に公式Instagramの最新投稿を確認し、必要に応じて予約してください。












どんなお味がするのかワクワクしそう~お店の雰囲気もいい感じ・・・・
坂田さま
そうなんです。お店の雰囲気が良くて、また行きたくなってしまうんですよね。
のんびり落ち着けます(^^