【2026年度版】八王子・ひな鳥山のランチ体験|舟で料理が届く個室炭火焼をレビュー




八王子で個室ランチを楽しむなら「ひな鳥山」がおすすめ

八王子で、家族や友人とゆっくり食事ができる個室ランチを探している方におすすめしたいのが、「いろり焼ととうふ鍋のひな鳥山」です。

すべての客室が、囲炉裏を囲む掘りごたつ式の個室。

運ばれてきた串料理を、自分たちで炭火にかけて焼きながら食べます。

個室で炭火焼というだけでも十分楽しそうですが、ひな鳥山最大の特徴は料理の届け方。

なんと、料理を載せた「舟」が水路を通り、それぞれの個室まで流れてくるのです。

舟……とは、いったいどういうことなのでしょうか。

八王子には海がありません。

近くに大きな川が流れているわけでもなさそうです。

それなのに、舟で料理が届く。

説明を読めば読むほど謎が深まります。

しかも、料理を運ぶ舟は単なる飾りではありません。

水の流れる専用レーンを進み、注文した料理を本当に部屋の前まで届けてくれます。

回転寿司で寿司が流れてくるだけでも楽しいのに、こちらは舟ごと流れてきます。

料理が到着する前から、すでに子どもだけでなく大人まで落ち着きません。

全室個室で囲炉裏を囲める

ひな鳥山の個室は、囲炉裏を中央に配置した掘りごたつ式です。

靴を脱いで座れるため、小さな子どもがいる家族でも比較的過ごしやすく、周囲の席を気にせず食事を楽しめます。

炭火を使って串料理を自分で焼くため、一般的なレストランのように、完成した料理を食べて終わりではありません。

串をひっくり返したり、焼け具合を確認したり、焦げないように場所を移動させたり。

食事そのものが、ちょっとしたアトラクションになっています。

「まだ焼けていない」「もう食べられる」「それは私の串だ」

囲炉裏を囲んでいるだけで、自然と会話も増えていきます。

料理が舟で届く老舗の個室料理店

料理が舟で流れてくると聞いたときは、最近誕生した体験型レストランなのかと思いました。

ところが、ひな鳥山は1952年創業とされる、70年以上の歴史を持つ老舗です。

タッチパネルも配膳ロボットもない時代から、料理を舟に載せて運んでいたということになります。

現代的な飲食店がロボットで料理を運んでいる一方、ひな鳥山では水流と舟。

機械が故障しても水は流れる。

ある意味、時代を先取りしすぎた配膳システムです。

今回は、2026年6月の日曜日に家族でランチを利用しました。

この記事では、実際に訪れたときの店内、個室、舟が到着する様子、とうふ鍋、囲炉裏焼の味、暑さなどの注意点を写真付きで詳しく紹介します。

なお、営業時間、コース料金、予約方法などは変更される場合があります。

ひな鳥山では2026年6月1日にメニュー価格が改定されているため、予約時には公式サイトで最新料金を確認してください。

ひな鳥山は土日祝なら予約がおすすめ

今回は日曜日のランチで利用するため、事前に予約しておきました。

ひな鳥山は全室個室ですが、個室だからといって、いつでも部屋が空いているとは限りません。

土日祝日、家族のお祝い、法事、会食などが重なる日は、満室になる可能性があります。

公式サイトからオンライン予約ができるほか、電話で空室状況を確認することもできます。

特に利用日や開始時間が決まっている場合は、早めに予約しておくと安心です。

「広い店だから大丈夫だろう」と予約せずに向かい、立派な門だけ見て帰宅する展開は避けたいところです。

【ひな鳥山】東京都八王子市上柚木1602-4

ひな鳥山の営業時間・定休日・駐車場【2026年】

2026年7月時点で公式サイトに掲載されている基本情報は、次のとおりです。

  • 営業時間:11:00~21:30
  • 受付時間:11:00~20:00
  • 定休日:毎週水曜日(祝祭日は営業)
  • 住所:東京都八王子市上柚木1602-4
  • 電話番号:042-675-0007
  • 駐車場:30台・無料
  • 予約:オンラインまたは電話

ここで少し分かりにくいのが、営業時間と受付時間の違いです。

営業時間は21:30までですが、入店の受付は20:00まで。

20:00を過ぎてから「まだ21:30前だから大丈夫」と向かっても、受付が終了している可能性があります。

また、外部予約サイトでは料理や飲み物のラストオーダーを20:30と案内している場合があります。

夜に利用する場合は、予約時に開始可能な時間を確認しておくと安心です。

無料駐車場は30台分

ひな鳥山には、無料駐車場が30台分用意されています。

到着すると、敷地の入口付近に広い駐車スペースがありました。

個室の数を考えても、かなり余裕のある駐車場に見えます。

ただし、家族ごとに別の車で集合したり、大人数の会食が重なったりすれば、満車になる可能性はあります。

土日祝日は、予約時間より少し早めに到着したほうがよいでしょう。

駐車場が無料なのは、車で訪れやすい八王子の飲食店ではありがたいポイントです。

囲炉裏焼やとうふ鍋をゆっくり楽しむ店なので、短時間で食べてすぐ帰るというより、ある程度滞在時間を見込んで訪れることになります。

時間制の有料駐車場だったら、食事中も料金が気になって、串の焼け具合に集中できません。

事前予約で無料送迎にも対応

公式案内によると、前日までに予約すれば、京王線北野駅または京王相模原線南大沢駅などからの送迎にも対応しています。

送迎は2人以上から相談でき、人数に応じてミニバンまたはマイクロバスを利用します。

ただし、すでにほかの送迎予約が入っている場合は、希望に沿えないことがあります。

送迎を利用したい場合は、食事の予約と同時に早めに相談しましょう。

立派な門から個室までが小さな観光地のよう

車を停め、店舗へ向かいます。

「舟で料理が届く」と聞いた時点では、ちょっと変わった和食店くらいに想像していました。

しかし、駐車場から見える建物は、すでに一般的なレストランとは雰囲気が違います。

歴史を感じる立派な門が、訪れた客を迎えてくれます。

門の向こうに飲食店があるというより、古い屋敷や庭園へ入っていくような雰囲気です。

舟が流れるという話だけでも十分なのに、入口からすでに演出が始まっています。

「招福門」をくぐって敷地内へ

それでは、門をくぐって中へ進みましょう。


公式サイトでは、こちらの入口を「招福門」と紹介しています。

門の先には石畳や木々が続き、和風庭園を歩いているような景色が広がっていました。

食事をするために来ただけなのに、少し旅行へ来たような気分になります。

個室へ着く前に写真を撮り始め、なかなか受付までたどり着きません。

庭園のような道を進む

門の先に広がっているのは、緑に囲まれた落ち着いた空間です。

昔の日本庭園をイメージして造られており、石、木、水、古民家風の建物が一体になっています。

八王子市内にいるはずなのに、山間の温泉旅館へ来たようです。

この雰囲気なら、家族の誕生日や長寿祝い、顔合わせ、法事など、少し特別な日の食事にも利用しやすそうです。

受付のある建物は合掌造り

庭園のような道を進むと、受付がある大きな建物が見えてきました。

大きく傾斜した屋根が特徴的な、合掌造り風の建物です。

雪深い山村へ来たような外観ですが、ここは八王子。

駐車場から数分歩いただけで、ずいぶん遠くへ旅行した気分になりました。

店頭には巨大な水車

建物の前には、巨大な水車が飾られています。

こちらは現在、水車として稼働しているものではなく、建物を彩る大きなオブジェのようです。

昔、実際に使われていた水車なのかどうかは確認できませんでした。

ただし、のちほど個室へ向かう途中には、本当に回っている3連水車も登場します。

入口で巨大水車を見せたあと、さらに稼働中の水車を用意している。

水に関する演出へのこだわりが、かなり強いお店です。

受付で予約確認と追加注文

建物の中へ入り、まずは受付を済ませます。

こちらのカウンターで予約名を伝え、利用するコースや人数を確認してもらいました。

追加料理や飲み物の注文についても、受付で相談できます。

料金は先払いではなく、食事後に受付で精算する後払い方式でした。

ひな鳥山は基本的にコース料理を注文する店です。

公式サイトでは、席料やサービス料を設けていない代わりに、中学生以上の利用者は1人につき1つのコース料理を注文するよう案内されています。

単品料理だけを注文して、個室と舟の配膳を楽しむという利用方法はできません。

有名人のサインや美術品が並ぶ店内

受付周辺には、有名人のサイン色紙や、さまざまな美術品らしきものが並んでいました。


長い歴史の中で、多くの著名人も訪れてきたのでしょう。

サイン色紙を1枚ずつ確認すれば、受付前だけでかなりの時間を過ごせそうです。

美術品には値札が見当たりませんでした。

おそらく販売品ではなく、店内を彩る展示物だと思われます。

個室へ向かう途中にも見どころがいっぱい

受付を済ませたあと、スタッフの案内で予約した個室へ向かいます。

そのまま個室に到着するものと思っていたら、いったん建物の外へ出ました。

ひな鳥山の個室は、広い敷地内に建つ離れの建物にあるようです。

受付から部屋まで歩くだけなのに、ちょっとした庭園散策が始まりました。

実際に回っている3連水車

道の途中に現れたのは、立派な3連水車です。

入口にあった巨大な水車はオブジェのようでしたが、こちらは水を受けて実際に動いています。

3つの水車が並んで回る姿は、なかなかの迫力。

料理を舟で運ぶ店だけあって、水に関する演出には並々ならぬこだわりを感じます。

普通の飲食店なら、受付から席までの間に見るものといえば、ほかのお客さんの後頭部くらいです。

ひな鳥山では、水車を眺めながら庭園を歩きます。

まだ料理を1品も食べていないのに、すでに観光施設へ来たような満足感がありました。

緑に囲まれた敷地をさらに進む

水車を通り過ぎ、スタッフのあとをついてさらに歩きます。

敷地内には木々や石灯籠、池、水路などが配置され、昔の日本庭園のような景色が続きます。

個室へ案内されているだけなのに、次に何が現れるのか少し楽しみになってきました。

写真からも分かるように、ひな鳥山の敷地はかなり広く感じます。

受付棟と客室棟が1つの建物に収まったレストランではなく、複数の離れが庭園の中に点在する造りです。

食事へ来たというより、古い宿場町の中を歩いているような気分になりました。

川の名前が付いた掘りごたつ個室へ

庭園を歩き、ようやく今回利用する個室へ到着しました。

訪問時の案内によると、個室は全部で22室。

それぞれの部屋には、川の名前が付けられています。

料理を舟で運ぶ店なので、部屋の名前まで水に関係しているのでしょう。

ここまで徹底されると、もし「第1個室」「Aルーム」などと書かれていたら、逆に違和感があります。

今回わたしたちが案内されたのは、「てんりゅう川」という名前の部屋でした。

実在する天竜川は長野県から静岡県へ流れていますが、こちらのてんりゅう川は八王子にあり、間もなく料理を載せた赤い舟が流れてきます。

個室の中央には炭火の囲炉裏

個室の中へ入ると、テーブルの中央にはすでに炭火が用意されていました。

囲炉裏を囲むように座る、掘りごたつ式の個室です。

足を下ろして座れるので、座敷よりも足腰への負担が少なく、長時間の食事でも比較的楽に過ごせます。

中央には炭火。

周囲には家族。

あとは串料理が届けば、囲炉裏焼の準備は完了です。

ただし、炭は到着した時点ですでに熱を放っています。

まだ料理を焼いていなくても、囲炉裏の近くに座ると、じわじわと暑さを感じました。

舟は個室の奥にある窓へ到着する

ところで、料理を運んでくる舟は、いったいどこから現れるのでしょうか。

下の写真は、個室の入口側から奥側を写した様子です。

部屋の奥に、小さな扉のような窓があります。

この窓を開けると、その先には……。

ありました。

本当に川が流れています。

もちろん自然の川ではなく、料理を運ぶために造られた専用の水路です。

舟がこの水路を進み、それぞれの個室の窓へ料理を届ける仕組みになっています。

窓のすぐ外を水が流れているため、部屋にいながら小川沿いで食事をしているような雰囲気です。

料理を運ぶためだけに、各個室の前へ水路を造る。

配膳方法としては、かなり大掛かりです。

店員さんが普通に料理を運んだほうが、建設費だけを考えれば簡単だったでしょう。

しかし、それでは料理が到着しただけで、家族全員が窓際へ集合することはありません。

この一見遠回りな仕組みこそが、ひな鳥山の大きな魅力です。

最初に届いたのは名物の福福とうふ鍋

舟の到着を待っていると、最初に土鍋が運ばれてきました。

こちらは、ひな鳥山名物の「福福とうふ鍋」です。

なお、土鍋は水路を進んでくるわけではありません。

スタッフが個室まで直接運んでくれました。

さすがに、熱いスープが入った土鍋を小舟へ載せるのは危険なのでしょう。

途中で舟が揺れたら、水路がとうふ鍋のスープで満たされてしまいます。

公式サイトによると、福福とうふ鍋の豆腐には北海道産大豆と、消泡剤を使わないにがりを使用。

特製の手作りだしへ豆乳を加え、まろやかな味に仕上げているそうです。

豆腐が温まるまで、土鍋を火にかけながら舟の到着を待ちます。

小鳥の声とアナウンスが料理到着の合図

しばらくすると、どこからともなく川のせせらぎと、小鳥のさえずりが聞こえてきました。

続いて、室内にアナウンスが流れます。

内容は、「お料理が到着しました。窓を開けてお取りください」といった案内です。

どうやら、舟が部屋へ近づくと音とアナウンスで知らせてくれる仕組みのようです。

突然舟が現れ、気づかないまま通り過ぎてしまう心配はありません。

アナウンスを聞いた瞬間、家族全員でもう1度窓を開けます。

水路の奥を確認すると、何か赤いものが近づいてきました。

あれが、噂に聞いていた料理運搬用の舟です。

想像していたより小さく、かわいらしい赤い舟が、水路をゆっくり進んできます。

速度はかなりゆっくり。

急流下りのような勢いで料理が突っ込んでくるわけではありません。

水面を静かに進み、少しずつ部屋の窓へ近づいてきます。

きた、きた。

料理そのものよりも先に、舟の動きを見守る時間が楽しい。

普通なら数秒で終わる配膳が、立派なイベントになっています。

舟からシルバーのトレーだけを受け取る

赤い舟の上には、料理や食器を載せたシルバーのトレーが置かれていました。

舟が部屋の前へ到着したら、窓から手を伸ばし、トレーだけを持ち上げます。

空になった赤い舟は、そのまま水路へ戻します。

水路は、こちら側の客室へ料理を運ぶレーン、向かい側の客室へ運ぶレーン、空の舟が戻る中央レーンの3本に分かれていました。

舟同士が正面衝突しないよう、行きと帰りの流れがきちんと整理されています。

見た目は昔ながらの水路ですが、物流システムとしては意外と合理的です。

舟で前菜・食器・おしぼりが到着

舟が窓の前へ着岸し、最初のトレーを受け取りました。




トレーには、食器、おしぼり、前菜などが載っています。

料理が届くたびに窓を開け、トレーを受け取り、空になった舟を見送る。

何度か繰り返すうちに、少しずつ配膳作業へ慣れてきました。

店員さんではなく、お客さん自身が舟から料理を下ろします。

セルフサービスの一種ではありますが、まったく面倒には感じません。

むしろ「次の舟はまだか」と待ち遠しくなります。

福福とうふ鍋のスープがおいしい

舟に夢中になっている間に、福福とうふ鍋もそろそろ食べ頃になったようです。

豆腐には、ほんのりとだしの味が染みています。

そして、特においしかったのが鍋のスープです。

口当たりはまろやかで、どこかコーンスープを思わせるような、優しく甘みのある味わい。

子どもたちも「おいしい」と満足そうに飲んでいました。

奥さんは、このスープの正体がかなり気になった様子。

部屋を訪れたスタッフと、会計時のスタッフの両方に「何を使ったスープなのですか」と尋ねたそうです。

しかし、詳しい作り方は教えてもらえませんでした。

老舗の企業秘密は、2回質問したくらいでは開示されないようです。

公式サイトでは、特製の手作りだしへ豆乳をブレンドしていることまでは紹介されています。

それ以上の配合は、ひな鳥山の厨房だけが知る秘密なのでしょう。

続いて、子どもたちが注文したお子様膳を載せた舟が流れてきます。

お子様膳も舟に乗って到着

続いて流れてきたのは、子どもたちのお子様膳です。

細長い重箱の中には、おにぎり、茶碗蒸し、サラダなどが入っていました。

子ども向けの料理だからといって、普通にスタッフが運んでくるわけではありません。

大人の料理と同じように、赤い舟へ載せられて水路を進んできます。

子どもにとっては、料理の内容以上に「自分のごはんが舟で来た」という事実がうれしいようです。

普段なら、料理が置かれた瞬間から食べ始めます。

しかし、ここでは舟が見えた時点から食事が始まっています。

近づいてくる舟を見守り、窓を開け、トレーを受け取る。

おにぎりを食べるまでの工程が、普通の店よりずいぶん長い。

その遠回りこそが楽しいのです。

水圧で持ち上がる赤いストッパー

舟が個室の前へ到着する直前、水路に設置された赤い板が動きました。

赤い板の下から噴水のように水が吹き出し、水圧によって板が半分ほど持ち上がります。

この赤い板がストッパーとなり、舟を部屋の前で停止させる仕組みです。

ストッパーがなければ、料理を受け取る前に舟がそのまま通過してしまいます。

「待って、私のお子様膳!」

そう叫びながら、隣の部屋まで舟を追いかける事態になりかねません。

電動ゲートではなく、水圧を使って板を持ち上げる。

水路を活用した店らしい、よく考えられた仕組みです。

料理だけでなく、舟を止める装置まで観察したくなる。

食事中なのに、社会科見学のような気分になってきました。

ひな鳥山の囲炉裏焼ランチを実食

とうふ鍋と前菜を味わったところで、いよいよ囲炉裏焼を始めます。

舟で届いた串料理を、テーブル中央の炭火へ並べていきましょう。


串には肉、つくね、フランクフルト、野菜など、さまざまな食材が刺さっています。

完成した料理を受け取るのではなく、自分たちで焼き上げるスタイルです。

食材ごとに厚さや火の通り方が違うため、すべてを同じ時間だけ焼けばよいわけではありません。

串を回し、場所を入れ替え、焼き色を確認する。

囲炉裏を囲む全員が、自然と調理へ参加することになります。

換気扇をつけるとエアコンが止まる

焼き物を始める際は、室内の換気扇を作動させます。

ところが、換気扇をつけるとエアコンが自動的に停止する仕組みなのだそうです。

最初は「エアコンが壊れたのかな?」と思いましたが、故障ではありません。

換気扇を使用している間は、エアコンが止まるように設定されています。

炭火は、想像している以上に強い熱を放ちます。

その中央へ串を何本も並べるため、しばらくすると個室内はかなり暑くなりました。

2026年6月の訪問時でも暑く感じたので、真夏はさらに厳しいかもしれません。

炭火を楽しむ店で「火が熱い」と文句を言うのも筋違いですが、実際に熱いものは熱い。

夏場に利用する場合は、暑さを覚悟しておいたほうがよいでしょう。

冷風機とうちわも用意されている

個室には、エアコンとは別にポータブルの冷風機が置かれていました。

ただし、送風口の向きと風量によっては、囲炉裏の灰が室内へ飛び散ってしまいます。

涼しさを求めて風を強くした結果、料理へ灰のトッピングが追加されては困ります。

フロントでは、うちわも貸し出していました。

冷風機を控えめに使いながら、必要に応じてうちわであおぐのが現実的です。

個室で優雅に炭火焼を楽しむ予定が、途中から家族全員でうちわを動かすことになります。

それも含めて、夏の囲炉裏焼です。

串を回しながら炭火でじっくり焼く

それでは、食材を炭火へ近づけて焼いていきます。


囲炉裏の縁には串を固定できるようになっており、食材を炭へ向けて斜めに立て掛けます。

片面だけを焼き続けると焦げるため、ときどき串を回さなければなりません。

さらに、隣の串と食材がぶつからないよう、位置を少しずつ動かします。

焼き鳥店の職人になったつもりで、まんべんなく火を通していきましょう。

実際には、職人ほど素早く美しく串を扱えません。

少し回しては様子を見て、また少し回す。

作業はゆっくりですが、これがなかなか楽しいのです。


表面の色が変わり、少しずつ香ばしい焼き目が付いてきました。

炭火へ脂が落ちると、煙とともに食欲を刺激する香りが広がります。

目の前で焼けていく料理を眺めながら待つため、完成品を運んでもらう店とは期待感が違います。

ただし、待ちきれずに早く食べるのは危険です。

串の外側が焼けていても、中まで火が通っていないことがあります。

特に鶏肉やつくねは、中心部までしっかり加熱しましょう。

柑橘の香りがする絶品つくね串

つくね串は、そろそろよさそうです。

「おいしそう。でも、ものすごく熱そう!」

炭火のすぐそばに置かれていた串なので、当然ながら串そのものも熱くなっています。

持つ場所を間違えると、食べる前に手を焼くことになるため注意が必要です。

少し冷ましてから食べてみると、このつくね串が絶品でした。

食感はふんわりと柔らかく、口の中でほぐれます。

さらに、ユズのような柑橘系の風味が付いていて、肉のうま味をさっぱりと引き立てていました。

つくねは濃いタレで食べるイメージがありますが、こちらは香りが爽やか。

何本でも食べられそうな味です。

炭火なら多少適当に焼いてもおいしくなる

ほかの串も、次々と焼き上がってきました。

炭火には、料理をおいしそうに見せる力があります。

少しくらい焼き方が不ぞろいでも、表面に香ばしい焼き色が付けば、それなりに上手に仕上がります。

家庭のフライパンで同じように適当に焼けば、単なる焼きむらです。

炭火の場合は、「遠火でじっくり仕上げた」という雰囲気をまとえます。

炭火のブランド力は絶大です。

見た目は文句なし。

実際に食べてみても、香ばしく焼けた肉はおいしい。

外側には炭火の香りが付き、中には肉汁が残っています。

自分で焼いたという達成感も加わり、満足度がさらに高くなりました。

皮はパリパリ、中はふわふわのフランクフルト

こちらは、囲炉裏でじっくり焼いたフランクフルトです。

表面の皮は、かむとパリッというより、バリバリに近い不思議な食感。

その一方で、中はふんわり柔らかく、熱々の肉汁が閉じ込められています。

普通の市販フランクフルトとは少し違う、不思議なおいしさでした。

自家製なのか、特別に仕入れている商品なのかは確認できませんでした。

しかし、名前や製法が分からなくても、おいしいものはおいしい。

知識より先に、もう1口食べたくなる味でした。

ピーマンは丸ごと炭火で焼く

続いては、ピーマンを丸ごと囲炉裏へ置きます。


ピーマンは切らずに丸ごと焼くと、内部の水分が逃げにくく、蒸し焼きのような状態になります。

表面へしっかり焼き色を付けても、中は柔らかくジューシー。

ピーマン特有の苦みもやわらぎ、甘みを感じやすくなります。

肉を何本も食べたあとの丸焼きピーマンは、口の中を少しさっぱりさせてくれました。

子どもにとっては、丸ごとのピーマンが肉より魅力的に見えるとは限りません。

しかし、大人になると、この緑色の1本が妙にありがたく感じます。

焼き物をひと通り味わったところで、最後は4種類から選べる締めの料理へ進みます。

締めの料理は4種類から選択

囲炉裏焼をひと通り食べ終えたところで、最後は締めの料理です。

2026年6月の訪問時は、4種類の中から好きなものを選べました。

肉や野菜の串を何本も食べ、とうふ鍋まで味わったあとです。

注文したときは余裕があると思っていても、締めが届く頃には満腹に近づいている可能性があります。

コース料理では、序盤の自分が終盤の自分の胃袋を過大評価しがちです。

締めを選ぶ際は、現在の空腹度ではなく、串料理をすべて食べ終えたあとの自分を想像したほうがよいでしょう。

奥さんはさっぱり食べられる茶そば

奥さんが選んだ締めは、茶そばです。

肉やつくね、フランクフルトなどを食べたあとでも、そばなら比較的さっぱり食べられます。

暑い個室で炭火を囲んだあとという点を考えても、茶そばはかなり賢い選択だったのかもしれません。

一方、私は温かい鍋焼きうどんを選びました。

鍋焼きうどんは満腹の胃にかなりの重量感

鍋焼きうどんは、しっかりとした濃いめの味付けでした。

空腹時に食べれば、だしの効いた温かいうどんとしておいしく感じたと思います。

しかし、この時点ですでに、とうふ鍋、前菜、つくね、肉、フランクフルト、野菜などを食べています。

私の胃袋には、鍋焼きうどんを迎え入れるための空きスペースが、ほとんど残っていませんでした。

しかも、囲炉裏の炭火で個室内はかなり暑くなっています。

そんな中で食べる熱々の鍋焼きうどん。

おいしい料理ではあるものの、満腹と暑さによって魅力を十分に受け止められませんでした。

締めまでしっかり食べたい方は、串料理を序盤から飛ばしすぎないよう注意しましょう。

コース料理は長距離走です。

最初から全力疾走すると、鍋焼きうどんの手前で力尽きます。

追加したマシュマロも囲炉裏で焼く

子ども用には、追加メニューのマシュマロを注文しました。

マシュマロも、ほかの串料理と同じように囲炉裏の炭火で焼いていきます。

炭火へ近づけ、串を回しながら表面をゆっくり温めます。

火へ近づけすぎると、表面だけが一気に焦げたり、マシュマロそのものへ火がついたりするため注意が必要です。

外側がきつね色になり、中が柔らかくなれば食べ頃。

一緒に提供されたココナッツサブレで、焼きマシュマロを挟んで食べます。

温かくなったマシュマロは、とろりと柔らか。

ココナッツサブレのサクサクした食感と甘い香りがよく合います。

つまり、日本の囲炉裏で作るスモアのようなデザートです。

肉やうどんで満腹だったはずの子どもも、甘い物となれば話は別。

デザート専用の胃袋は、どうやら大人だけのものではないようです。

ひな鳥山の料理は炭火焼ならではのおいしさ

今回食べた料理は、全体的に満足度の高いものばかりでした。

特に印象に残ったのは、柑橘の香りがする柔らかなつくね串、皮が力強く弾けるフランクフルト、そして優しい味わいの福福とうふ鍋です。

炭火で焼くため、肉や野菜の表面には香ばしい焼き目が付きます。

多少不ぞろいな焼き方になっても、自分で火加減を調整しながら完成させた料理には特別なおいしさがありました。

食材を焼く作業を客が担当するため、一般的なレストランと比べれば、調理や配膳に必要なスタッフの負担も抑えられているのかもしれません。

ただし、店側のコスト構造について確認したわけではないので、これはあくまで利用して感じた印象です。

確かなのは、客にとって「自分で焼かなければならない」という負担が、楽しい体験へ変わっていること。

調理へ参加することで会話が生まれ、焼き上がるまでの時間も食事の一部になります。

完成品を受け取るだけでは得られない、体験型レストランならではの満足感がありました。

ひな鳥山で気になった点

料理の味や舟の演出には満足しましたが、利用前に知っておいたほうがよい点もあります。

夏場の個室はかなり暑い

最も気になったのは、炭火を使っている間の暑さです。

囲炉裏では、複数の串を長時間かけて焼きます。

個室の中央から常に熱が放出されているため、6月の訪問時でもかなり暑く感じました。

気温がさらに高くなる7月や8月は、暑さ対策を考えておいたほうがよさそうです。

汗をかきやすい方は、薄着で訪れたり、汗拭き用のタオルを持参したりすると役立つでしょう。

特別な会食だからと厚手の服で上品に決めすぎると、途中から服装選びを後悔する可能性があります。

換気扇の使用中はエアコンが停止する

焼き物を始めて換気扇を作動させると、エアコンは自動的に停止します。

故障ではなく、そのような仕組みです。

個室にはエアコンとは別にポータブルの冷風機が置かれていましたが、風を強くしすぎると囲炉裏の灰が飛び散る可能性があります。

フロントではうちわを借りられたので、暑さが気になる場合は早めに相談しましょう。

締めの鍋焼きうどんは満腹だと重く感じる

鍋焼きうどんは味がしっかりしており、温かく食べ応えのある締めです。

しかし、串料理やとうふ鍋で満腹になったあとでは、少し重く感じました。

食べる量に自信がない方や暑い時期に利用する方は、比較的さっぱりした締めを選ぶのもよいでしょう。

利用時間には目安がある

ひな鳥山では、多くの利用客が個室を楽しめるよう、利用時間の目安が案内されています。

2026年7月現在、平日は3時間、土日祝日や繁忙期は2時間30分での利用をお願いしているとのことです。

串料理は自分で焼くため、通常のランチよりも食事に時間がかかります。

舟を眺め、とうふ鍋を温め、串を1本ずつ焼き、締めまで食べることを考えると、2時間30分は意外とあっという間でした。

食後に別の予定を入れる場合も、短時間で退店できる店ではないことを考慮しておきましょう。

ひな鳥山はこんな人におすすめ

ひな鳥山は、単においしい料理を食べるだけの店ではありません。

立派な門をくぐり、日本庭園のような敷地を歩き、水車を眺め、離れの個室で囲炉裏を囲む。

さらに、料理を載せた赤い舟が水路を進み、窓の前まで届けてくれます。

目で楽しみ、雰囲気を楽しみ、自分で焼く体験を楽しみ、最後に味を楽しむ。

非日常感の詰まった個室料理店です。

  • 八王子で個室ランチを探している人
  • 子連れで周囲を気にせず食事をしたい人
  • 家族で囲炉裏や炭火焼を楽しみたい人
  • 料理だけでなく、珍しい体験も重視したい人
  • 誕生日や長寿祝いなど、家族のお祝いに利用したい人
  • 顔合わせ、法事、会食に使える個室を探している人
  • 普通のレストランとは違う店へ行ってみたい人

子どもだけでなく大人も舟の到着を楽しめる

料理が舟で運ばれてくる演出は、子どもが喜ぶ仕掛けと思われがちです。

実際には、大人もアナウンスが流れるたびに窓へ近づき、舟が来る様子を眺めていました。

赤い舟がゆっくり近づき、ストッパーで部屋の前へ停止する。

トレーを下ろすと、空の舟が中央の水路を通って戻っていく。

何度見ても不思議で、次の料理が届くのを待つ時間まで楽しめます。

全室個室なので家族のお祝いにも使いやすい

全室が掘りごたつ式の個室になっているため、家族だけで落ち着いて食事ができます。

子どもが料理の舟に興奮して多少声を上げても、一般的なオープン席より周囲を気にせず過ごせました。

古民家や日本庭園のような雰囲気があり、普段のランチだけでなく、誕生日、長寿祝い、顔合わせ、法事などにも利用しやすいでしょう。

無料駐車場に加え、事前予約制の送迎も案内されているため、複数世代で集まる食事にも便利です。

ひな鳥山のランチを体験した感想

以上、東京都八王子市にある「いろり焼ととうふ鍋のひな鳥山」を利用した様子をご紹介しました。

料理が舟で届くという話を聞き、訪問前から気になっていたお店です。

実際に利用してみると、舟の配膳だけでなく、招福門、合掌造りの受付棟、巨大な水車、日本庭園のような敷地、川の名前が付いた個室など、到着から食事まで世界観が徹底されていました。

囲炉裏へ串を並べ、自分たちで回しながら焼く作業も楽しい。

つくねやフランクフルト、とうふ鍋など、料理の味にも満足できました。

一方、炭火を使っている間は個室内がかなり暑くなります。

特に夏場は、暑さを理解したうえで利用したほうがよいでしょう。

それでも、舟が近づくたびに家族全員で窓をのぞき込み、串の焼き具合を相談しながら食べる時間は、普通のレストランでは味わえません。

おいしいだけでなく、家族の記憶にも残るランチになりました。

八王子で個室ランチを探している方、子どもと一緒に少し変わった食事を楽しみたい方は、ぜひ候補に入れてみてください。

土日祝日は満室になる可能性があるため、事前予約がおすすめです。

また、2026年6月1日からメニュー価格が改定されています。

コース内容、料金、追加メニュー、送迎の空き状況などは、予約前に公式サイトまたは電話で最新情報を確認しましょう。






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横浜市在住で二児の父。 サラリーマンをしながら不動産収入を得ています。 元祖温泉ソムリエ大家を名乗っていますが、かなりユルい大家です。 【好きな事】旅行、温泉、お笑い、お酒、スノボ、男はつらいよ 【資格】宅建取引士、古家再生投資プランナー、建設業経理士1級、ファイナンシャルプランナー、温泉ソムリエ(笑