「せり鍋」をご存じでしょうか。
宮城県の特産品である「せり」をたっぷり使い、葉や茎だけでなく根っこまで丸ごと味わう宮城名物の鍋料理です。
「せり」と聞いて思い浮かぶのは、そう、春の七草に入っているあのせり。
七草がゆでは控えめなポジションにいる印象ですが、せり鍋では堂々の主役です。しかも、普段なら捨ててしまいそうな根っこまで食べるというのですから、なかなか攻めています。
鍋好きの私としては、以前から気になっていた料理でした。
ただし、本場は宮城県。
「せり鍋を食べるためだけに、なかなか宮城までは行けないなあ……」
そう思っていたところ、東京・銀座でも食べられるお店があることが判明。
そこで、仲間たちとの新年会を利用して食べに行ってみました。
東京・銀座で宮城名物せり鍋が食べられる「三代目文治」
今回訪れたのは、銀座コリドー街にある「三代目文治 銀座本店」です。
銀座駅や新橋駅から徒歩圏内にあり、仕事帰りの飲み会や宴会にも利用しやすい場所にあります。
【三代目文治 銀座本店】
東京都中央区銀座7丁目2番先 銀座コリドー街1F
お店の外観がこちら。
三代目文治は、仙台牛たんや塩釜おでんなど、宮城県の料理を中心に楽しめる居酒屋です。
看板には大きく「仙台牛たん」の文字。
せりも宮城県を代表する特産品なので、東京にいながら宮城グルメをまとめて楽しめるお店といえそうです。
せり鍋がおいしい季節はいつ?根っこを食べるなら冬がおすすめ
店頭には、お目当てであるせり鍋の看板も掲げられていました。
せり鍋は秋から春頃まで食べられますが、特におすすめなのが1月~2月頃。
寒い時期になると根が太く育ち、せり特有の香りとシャキシャキした食感を楽しみやすくなるそうです。
せり鍋の最大の特徴は、葉や茎だけでなく、この根っこまで食べること。
つまり、せり鍋に関しては「根が深い話」が、そのまま褒め言葉になります。
なお、時期によっては根の付いていない水耕せりが使われる場合もあります。
せりの根っこまでしっかり味わいたい方は、予約時に提供状況を確認しておくと安心でしょう。
2時間飲み放題付き5,000円コースを予約
店内に入ると、接客を担当している店員さんは外国出身と思われる方が多い印象でした。
この日は、仲間6人での新年会。
2時間飲み放題付き、1人5,000円のコース料理を予約していました。
せり鍋だけでなく、牛たんやお造りなども含まれた宴会向けのコースです。
銀座という立地で飲み放題付き5,000円なら、予約した時点では「なかなか良いのでは?」と思っていたのですが……。
※先に正直な感想を書いてしまうと、料理のサイズや全体量を考えると、個人的にはコストパフォーマンスがかなり残念に感じました。
とはいえ、今回の最大の目的はせり鍋。
ほかのコース料理については細かく触れず、せり鍋を中心に紹介します。
三代目文治のせり鍋が登場!根っこまで美しい
そして、いよいよお目当てのせり鍋が運ばれてきました。
鍋の上には、せりの根っこ、茎、葉、そして鶏肉がきれいに盛り付けられています。
せりの鮮やかな緑色と、白く伸びた根っこの組み合わせが実に美しい。
普段の料理で根っこが大量に載っていたら一瞬ひるみそうですが、せり鍋ではこの根っこが主役級です。
スープは醤油ベース。
鶏肉やせりと相性の良い味付けですが、私にはやや濃口に感じられました。
ただし、後から野菜の水分が出ることや、〆のうどんを入れることを考えて、少し濃いめにしてあるのかもしれません。
せり鍋の食べ方は根っこ、茎、葉の順番
コンロに火をつけたら、まずは鶏肉と火の通りにくいせりの根っこを鍋に入れます。
続いて茎を入れ、最後に葉を加えていきます。
葉や茎は煮込みすぎると、せっかくの香りやシャキシャキ感が失われてしまいます。
軽く火が通ったところで食べるのが良さそうです。
鍋いっぱいに広がるせり。
煮えるにつれて緑色が濃くなり、醤油ベースのスープからも良い香りが立ってきます。
せりの根っこは硬い?実際に食べてみた感想
実際に食べてみると、これは美味しいですね。
せりの茎と葉には爽やかな香りがあり、シャキシャキとした食感も楽しめます。
そして、最も気になっていた根っこ。
見た目から想像するほど硬くありません。
土臭さや強いクセもなく、適度な歯ごたえがあって、とても食べやすいです。
根っこには茎や葉とは少し違った食感があり、噛むほどにせりらしい香りが広がります。
「本当に根っこまで食べるの?」と思っていましたが、食べてみるとむしろ、この根っこがせり鍋の醍醐味なのでしょう。
鶏肉のうま味が溶け込んだ醤油スープともよく合います。
せり鍋の〆はうどん!しかし6人分の量に驚く
せりと鶏肉を食べ終えた後は、鍋の〆としてうどんが出てきました。
鶏肉とせりのうま味が溶け込んだスープに、うどんを投入。
これは美味しくならないはずがありません。
ただし、ここで気になったのがうどんの量です。
写真のうどんで、なんと6人分。
思わず心の中で、
「少なくね?」
と、非常にシンプルな感想が飛び出しました。
牛たんやお造りのサイズ、ほかの料理の量については百歩譲るとしても、せめて〆のうどんくらいは、もう少し豪快に入れてほしいところ。
うどんは高級食材というわけでもありませんし、6人で分けると、1人あたり数口で終了してしまいます。
鍋の〆というより、鍋の予告編くらいの量でした。
味そのものは、鶏肉とせりのうま味を吸ったスープがうどんによく絡み、美味しかったです。
だからこそ、余計にもう少し食べたかった……。
5,000円コースのコスパは?正直な感想
せり鍋自体は美味しく、特にせりの根っこを初めて食べられたことには満足しています。
一方で、今回注文した2時間飲み放題付き5,000円コースについては、料理全体の量を考えると、個人的にはコストパフォーマンスが良いとは感じませんでした。
もちろん、銀座という立地や飲み放題が含まれていることを考慮する必要はあります。
また、食べる量や満足度には個人差があります。
それでも、6人で利用して「しっかり食べた」という満足感は得にくく、特にせり鍋と〆のうどんは、もう少し量が欲しいところでした。
せり鍋目当てならコースより単品注文がおすすめ
今回の体験を踏まえると、三代目文治へせり鍋を目当てに行くなら、宴会コースではなく単品で注文する方法も検討したほうがよさそうです。
せり鍋を単品で注文し、人数や食欲に合わせて、せりや肉などの具材を追加するほうが満足度は高くなるでしょう。
さらに、牛たんや塩釜おでんなど、気になる宮城料理をアラカルトで追加すれば、自分たちのペースで楽しめます。
特におすすめしたいのは、次のような方です。
- せり鍋をメインにしっかり食べたい方
- せりの根っこを一度食べてみたい方
- コース料理よりも好きな料理を自由に選びたい方
- 東京で宮城や仙台の郷土料理を楽しみたい方
反対に、大人数の宴会で料理の注文を簡単に済ませたい場合は、飲み放題付きコースのほうが利用しやすいでしょう。
三代目文治 銀座本店の基本情報
| 店名 | 三代目文治 銀座本店 | 住所 | 東京都中央区銀座7丁目2番先 銀座コリドー街1F | アクセス | 東京メトロ銀座駅、JR新橋駅から徒歩圏内 | 主な料理 | 仙台牛たん、せり鍋、塩釜おでんなど | 予約 | 宴会や週末の利用は事前予約がおすすめ |
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※営業時間、定休日、コース内容、料金、せり鍋の提供時期などは変更される場合があります。来店前に店舗の公式情報をご確認ください。
まとめ|せり鍋は美味しいが、注文方法はよく考えたい
東京・銀座の三代目文治で、以前から気になっていた宮城名物のせり鍋を初めて食べてみました。
せりの根っこは想像していたほど硬くなく、クセも控えめ。葉や茎とは異なる食感があり、鶏肉のうま味が溶け込んだ醤油スープともよく合います。
せり鍋そのものは、また食べたいと思える美味しさでした。
ただし、今回利用した5,000円の飲み放題付きコースは、料理や〆のうどんの量を考えると、私には少し物足りなく感じられました。
せり鍋を主役として思う存分味わいたいなら、コースではなく単品で注文し、せりや肉を追加する方法が良さそうです。
宮城県まで行かなくても、東京で根っこまで楽しめるせり鍋。
せりの根っこがどんな味なのか気になっている方は、旬を迎える冬場に一度試してみてはいかがでしょうか。














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