【2026年版】大洗「味処大森」であんこうどぶ汁鍋!濃厚なあん肝と7つ道具を堪能

冬の茨城を代表する鍋料理といえば、やはりあんこう鍋でしょう。

西のふぐ、東のあんこうともいわれる、東日本を代表する冬のごちそうです。

あんこうは見た目こそ少々迫力がありますが、骨を除けばほとんど捨てるところがない魚。

身だけでなく、肝や皮、胃袋、ヒレなど、さまざまな部位を味わえるのが魅力です。

そして、茨城県であんこう鍋を食べるなら、外せないのが大洗(おおあらい)。

大洗にはあんこう料理を提供するお店が数多くあり、冬になると本場の味を求めて多くの人が訪れます。

今回は、そんな大洗で普通のあんこう鍋よりもさらに濃厚なあんこうどぶ汁鍋を食べてきました。

訪れたのは、大洗の老舗料理店「味処大森」です。

なお、この記事は訪問当時の体験をもとに、2026年時点で確認できる営業情報を補足してリライトしています。

あんこう料理の内容や価格、提供時期は変更される可能性があるため、予約時に最新情報をご確認ください。



今回は車ではなく電車で大洗へ

普段の旅行なら、ほぼ迷うことなく車で向かうところです。

しかし今回は年の瀬ということもあり、なぜか電車でぶらりと出かけたい気分になりました。

いつもの旅行では、移動ルートから立ち寄る場所、食事をするお店まで、ほとんど私が決めています。

ところが今回は、私が決めたのはあんこう鍋を食べるお店だけ

それ以外の電車や乗り換えについては、鉄道に詳しい友人にすべて任せることにしました。

車の運転では私が主導権を握りますが、電車となれば話は別です。

慣れない分野では、素直に詳しい人へ任せるのが一番。

何も考えず友人の後ろをついて行き、電車を何本か乗り継いで到着したのが大洗駅です。

大洗駅

大洗駅に着くと、町全体に独特の観光地らしさがあります。

海や水族館、海産物など見どころの多い大洗ですが、アニメの舞台としても有名です。

大洗駅は「ガルパン」の聖地としても有名

大洗駅といえば、アニメ「ガールズ&パンツァー」、通称ガルパンの舞台として一躍有名になったそうです。

もちろん皆さんはご存じですよね、ガルパン。

私は、このとき初めて知りました(笑)

町のあちらこちらにキャラクターのパネルや関連展示があり、作品のファンにとっては聖地のような場所になっています。

あんこう鍋を食べに来た私とは目的が違いますが、好きな作品の舞台を実際に歩けるのは楽しそうですね。

ちなみにガルパンには「あんこうチーム」も登場します。

大洗とあんこうは、食だけでなくアニメの世界でも深く結び付いているようです。

そんな予備知識を少しだけ仕入れながら、駅から目的のお店へ向かいます。

大洗駅から徒歩で「味処大森」へ

大洗駅から歩くこと約15分。

今回の目的地である味処大森に到着しました。

【味処 大森】茨城県東茨城郡大洗町磯浜町3152-1

味処大森は、大洗の地魚を使った料理を味わえる和食店。

特にイワシ料理で知られていますが、冬にはあんこう鍋やどぶ汁も提供されています。

駅から歩ける距離にあるので、お酒を飲みながらあんこう料理を楽しみたい人にも便利です。

入口は、ちょっとした高級料理店のような雰囲気。

味処大森

見るからに老舗感が漂っています。

初めて訪れるお店ですが、

「これは期待できそうだ」

と思わせてくれる外観です。

大衆的な食堂も好きですが、冬のあんこう料理となれば、こうした落ち着いた店構えも似合いますね。

予約していた奥の座敷へ

店内にはテーブル席もありますが、今回は事前に予約していたため、奥の座敷へ案内されました。

味処大森の店内

広々としていて、ゆっくりくつろげそうです。

冬の鍋料理は、慌ただしく食べるより、落ち着いた席で鍋が煮えるのを待ちながら楽しみたいもの。

座敷なら足を延ばせますし、友人と鍋を囲む雰囲気にもよく合います。

ただし、くつろぎすぎると帰りの電車に乗りたくなくなる危険があります(笑)

冷えた体を熱燗で温める

料理を待つ間、まずは熱燗で一杯いきましょう。

味処大森で熱燗

冬の大洗を歩いて冷えた体に、温かい日本酒が染み渡ります。

冷えていた体だけでなく、まだ完全には目覚めていなかった脳まで活性化していくようです。

電車で来た最大のメリットは、運転を気にせずお酒が飲めること。

いつも車を運転している私にとって、これはかなり大きな違いです。

あんこう鍋と日本酒。

食べる前から、すでに間違いのない組み合わせですね。

普通のあんこう鍋ではなく「あんこうどぶ汁鍋」を注文

今回いただくのは、ただのあんこう鍋ではありません。

注文したのは、味処大森のあんこうどぶ汁鍋です。

味処大森のあんこうどぶ汁鍋

訪問当時は要予約で、1人前3,600円でした。

もちろん、すでに予約済みです。

どぶ汁は一般的なあんこう鍋よりも手間がかかり、用意できる数が限られる場合があります。

現在の価格や注文条件は訪問当時と異なる可能性があるため、食べたい場合は予約の電話で確認しておくのが確実です。

特に冬の週末や年末年始は混雑が予想されます。

大洗まで行ってから、

「今日はどぶ汁がありません」

となったら、立ち直るまで少々時間が必要です。

あんこうの「どぶ汁」とは?

どぶ汁とは、あんこうと野菜から出る水分を生かして作る、あんこう鍋の伝統的な調理法です。

もともとは、茨城県北部の漁師たちが船の上で作っていた料理といわれています。

あんこうの身には多くの水分が含まれているため、たっぷり水を加えなくても、加熱すると自然に水分が出てきます。

そこへ野菜や味噌、あん肝を加えることで、濃厚な鍋に仕上がるというわけです。

船上では真水が貴重だったため、水をほとんど使わずに作れるどぶ汁は、漁師料理として非常に都合がよかったのでしょう。

あんこうから出る水分がそのまま出汁になるため、旨味を余すことなく味わえます。

まさに、あんこうの特徴を生かした合理的な料理です。

現在では店によって調理法が異なり、出汁を加えて食べやすく仕上げるものや、あん肝を炒って味噌と合わせるものなど、さまざまなスタイルがあります。

そのため、同じ「どぶ汁」という名前でも、店ごとに味や濃さが違うのも面白いところです。




あんこうの7つ道具が入った鍋が登場

さあ、いよいよ鍋が運ばれてきました。

これが、大洗でいただくあんこう鍋です。

味処大森のあんこう鍋

鍋の中には、あんこうのさまざまな部位と野菜がたっぷり入っています。

あんこうは、骨以外はほとんど食べられる魚です。

代表的な可食部位は、次のように「あんこうの7つ道具」と呼ばれています。

・肝
・皮
・胃袋
・卵巣
・エラ
・ヒレ
・身

身だけでなく、内臓や皮まで味わえるのが、あんこう料理の面白いところです。

部位によって食感や味が大きく異なるため、1つの鍋でさまざまな味わいを楽しめます。

淡泊な身、弾力のある皮、コリコリとした胃袋、濃厚な肝。

魚を丸ごと食べ尽くすような鍋料理ですね。

別の鍋であん肝を炒める

すぐに具材を煮始めるのかと思いきや、先ほどの鍋はいったん脇へ置かれました。

そして別の鍋を使い、あん肝を炒めていきます。

味処大森のあんこう鍋
味処大森のあんこう鍋

加熱されるにつれ、あん肝が少しずつ崩れ、香ばしい香りが広がってきます。

あん肝といえば、そのまま蒸したものをポン酢で食べるイメージがあります。

しかし、どぶ汁では、この濃厚なあん肝を鍋のスープに溶かし込んでしまいます。

ぜいたくですね。

脂と旨味が強いあん肝を炒めることで、生臭さを抑えながら香ばしさを引き出しているのでしょう。

目の前で調理の工程を見られるため、料理が完成するまでの時間も楽しめます。

炒めたあん肝に出汁を加える

炒めたあん肝へ出汁を加え、よくかき混ぜていきます。

そして、出汁を入れてよくかき混ぜ・・・

あん肝が少しずつ出汁に溶け込み、スープの色が濃くなっていきます。

一般的な寄せ鍋のような澄んだ出汁ではありません。

見るからに濃厚。

まだ食べていないのに、これだけで日本酒が進みそうです。

このあん肝を溶かした出汁を、先ほどのあんこうの7つ道具が入った鍋へ注ぎます。

味処大森のあんこう鍋

これで準備は完了。

あとは蓋をして、鍋がグツグツと煮えるのを待ちます。

濃厚なあんこうどぶ汁鍋が完成

しばらく煮込んだところで、いよいよあんこうどぶ汁鍋の完成です。

あんこうどぶ汁鍋

蓋を開けると、湯気とともに濃厚な香りが立ち上ります。

さっそく取り分けて食べてみると、口の中いっぱいにあん肝のコクとあんこうの旨味が広がりました。

これは濃厚です。

味噌味のスープにあん肝が溶け込み、普通のあんこう鍋よりも深みのある味に仕上がっています。

体も一気に温まります。

冬に食べる鍋料理はどれも美味しいですが、どぶ汁の濃厚さは格別ですね。

あんこうの身そのものは淡泊で、クセもそれほど強くありません。

しかし、あん肝を溶かしたスープをまとわせることで、力強い味わいになります。

見た目から想像するよりも食べやすく、部位によって異なる食感も楽しめました。

皮はプルプルとしていて、身はやわらか。

胃袋やヒレなど、普段はなかなか食べる機会のない部位も入っています。

どの部位を食べているのか正確には分からなくなることもありますが、それも鍋料理の楽しさです(笑)

どぶ汁には日本酒がよく合う

あん肝の濃厚なコクと味噌の塩気は、日本酒との相性が抜群です。

熱々の鍋を食べ、熱燗を一口。

そして、また鍋を食べる。

これを繰り返していると、外の寒さなど完全に忘れてしまいます。

車で来なくて正解でした。

普段なら運転があるので飲めませんが、この日は電車旅。

遠慮なく熱燗を楽しめます。

電車の乗り換えを友人へ任せているので、帰りの心配もほとんどありません。

ただし、すべてを任せすぎると、途中で置いていかれた瞬間に帰れなくなる可能性があります(笑)

どぶ汁の最後は雑炊で締める

具材をほとんど食べ終えたら、最後は雑炊です。

〆は雑炊で
〆は雑炊で
(鍋がちょっと汚くてごめんなさい)

見た目は少々豪快になっていますが、鍋料理の締めはこれくらいのほうが美味しそうに見える……ということにしておきましょう。

あんこうの各部位、野菜、あん肝の旨味が溶け込んだスープへ、ご飯を投入。

卵でとじれば、濃厚なあんこう雑炊の完成です。

これが美味しくないはずがありません。

鍋のスープには、ここまで食べてきた具材の旨味がすべて集まっています。

そのスープを米が余すことなく吸い込んでいるため、ひと口ごとに濃厚な味を楽しめます。

すでに鍋をたっぷり食べているので、お腹にはかなりたまっています。

それでも、雑炊になるとなぜか食べられてしまう。

鍋料理における雑炊は、胃袋の空き容量とは別枠で管理されているのかもしれません。

最後まできれいにいただき、満腹で大満足でした。

あんこうの身は淡泊だからこそ味付けが重要

ところで、あんこうは見た目の印象に反して、身そのものの味はかなり淡泊なのだそうです。

そのため、鍋の美味しさを大きく左右するのが、スープや味噌、あん肝の使い方。

同じあんこうを使っていても、店によって味わいが異なります。

味処大森のどぶ汁は、炒めたあん肝の濃厚なコクがスープ全体に行き渡り、あんこうの淡泊な身をしっかり引き立てていました。

濃厚ではありますが、ただ味が濃いだけではありません。

魚と野菜の旨味が重なり、寒い日に何度も口へ運びたくなる味です。

こちらのお店のどぶ汁は、とても美味しかったですよ。

大洗には、ほかにもあんこう鍋やどぶ汁を提供するお店があります。

店によって味噌の配合やあん肝の使い方、具材、調理方法が違うようなので、ほかのお店のどぶ汁も食べ比べてみたくなりました。

味処大森のあんこう料理は冬季限定

味処大森では、例年11月から3月頃まであんこう鍋を提供しています。

ただし、仕入れ状況やその年の営業予定によって、開始日や終了日が変わる可能性があります。

どぶ汁は通常のあんこう鍋とは注文条件が異なる場合もあるため、訪問前の電話確認がおすすめです。

特に確認しておきたいのは、次の点です。

・どぶ汁を提供しているか
・何人前から注文できるか
・予約が必要か
・現在の料金
・希望する日時に席があるか

あんこう料理のシーズン中は予約が集中することがあります。

年末年始や土日祝日に訪れる場合は、早めに予定を決めておいたほうが安心でしょう。

味処大森の2026年店舗情報

店名:味処 大森

住所:茨城県東茨城郡大洗町磯浜町3152-1

電話番号:029-267-4060

営業時間:11:30~14:00、17:00~20:30

最終入店時間:昼13:30、夜19:30

定休日:月曜日・火曜日(祝日の場合は変更されることがあります)

あんこう鍋の提供時期:例年11月~3月頃

駐車場:あり

アクセス:鹿島臨海鉄道大洗鹿島線「大洗駅」から徒歩約15~20分

予約方法:電話で受付

営業時間、定休日、料理の価格や提供内容は変更される可能性があります。

どぶ汁を目的に訪れる場合は、必ず事前に店舗へ確認してください。

本場・大洗で食べるどぶ汁は濃厚だった

今回、味処大森で初めて本格的なあんこうどぶ汁鍋をいただきました。

あんこうの7つ道具が入った鍋へ、炒めたあん肝と出汁を加えて煮込む調理方法は、見ているだけでも楽しめます。

完成したどぶ汁は、あん肝のコクがたっぷり溶け込んだ濃厚な味。

淡泊な身、プルプルとした皮、さまざまな内臓の食感を、1つの鍋で味わうことができました。

最後の雑炊まで食べれば、お腹も体も十分に満たされます。

冬に大洗を訪れるなら、海鮮丼や寿司だけでなく、本場のあんこう料理も外せません。

普通のあんこう鍋では物足りないという方は、予約をしたうえで濃厚などぶ汁に挑戦してみてはいかがでしょうか。

私は、ほかのお店の味も確かめたくなりました。

これは毎年冬になると、大洗へ通わなければならないかもしれません(笑)




4 件のコメント

  • 懐かしいですね!今から20年以上前ですが北茨城で長期出張していた時、初めてあんこう鍋を頂きました!体が温まってとてもおいしかったですね。そうそう大洗が有名なんですが、冬の時期は大洗から北の港町ではどこでも食べられると思いますよ!

    • popeさま

      ずいぶん昔に食べられたのですね(^^
      大洗地方の冬の味覚は何と言っても「あんこう鍋」ですからね!
      この時期は私も本当に食べたくなります。
      もう一度行きたくなりました(笑

  • アンコウのドブ汁・・・山口県の嫁さんの実家で正月によく食べていました・・・
    ほんと・・・水要らず~・・・超濃厚~甘みのあるアンコウのドブ汁・・・インパクト大ですね!
    私は京都なんで、ポン酢で食べるのも好きですが、アンコウのドブ汁思い出の味です!・・・
    ほんと、濃厚鍋でした・・・・
    茨城県の大洗が有名なんですね!

    • 坂田さま

      あんこうどぶ汁鍋ご存じでしたか!
      骨以外全部食べられるって、あんこう凄いですよね(^^
      後味がはっきり残る濃厚な味。
      あーまた食べたくなってきました(笑

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