川越(かわごえ)
埼玉県を代表する観光地で、江戸の面影を残すことから「小江戸」と呼ばれている街です。
蔵造りの建物が並ぶ一番街、川越のシンボルとして知られる時の鐘、昔懐かしい菓子屋横丁など、歩いているだけでも観光を楽しめます。
現代の服装で歩いているはずなのに、街並みだけを見ると、少し昔へタイムスリップしたような気分になります。
今回は、そんな川越の小江戸エリアを散策しながら、以前から気になっていた茶そばを食べに行ってきました。
目的のお店は、蔵造りの町並みの中にある「寿庵 蔵のまち店」さんです。
寿庵は明治38年創業の老舗そば店。
旧河越領茶園の抹茶を練り込んだ、色鮮やかな「河越抹茶そば」を味わえます。
この記事では、小江戸川越を散策した様子と、寿庵名物の割子そば五段、味噌田楽、温かいそばを食べた感想を写真付きで紹介します。
あわせて、2026年現在の営業時間、定休日、メニューと料金、駐車場についてもまとめました。
川越の小江戸エリアを散策
まずは、寿庵へ向かいながら川越の街を歩いてみます。



通りには、黒い漆喰の壁や重厚な瓦屋根を持つ蔵造りの建物が並んでいます。
古い建物をそのまま保存しているだけではなく、現在も飲食店や土産物店などとして使われているのが川越の面白いところです。
なんとなく京都の街並みにも似ていますね。
もちろん街の規模や建物の造りは異なりますが、歴史を感じる建物が続く雰囲気には共通するものがあります。

着物姿で散策している観光客も多く、街並みとの相性は抜群です。
普段着で歩いているこちらが、逆に時代設定を間違えているような気さえしてきます。
昔懐かしい菓子屋横丁へ
蔵造りの町並みから少し歩くと、菓子屋横丁があります。

細い通りには、昔懐かしい駄菓子や飴、せんべいなどを扱う店が並んでいます。
川越名物のサツマイモを使ったお菓子も多く、歩いているだけで次々と食べ物が目に入ります。
このあと茶そばを食べる予定なので、ここで満腹になるわけにはいきません。
菓子屋横丁は、食欲と予定表が激しく戦う場所です。
川越は外国人観光客にも人気
散策していて驚いたのが、外国人観光客の多さです。
以前訪れたときよりも、海外から来ている人が明らかに増えているように感じました。
蔵造りの建物、着物、和菓子、抹茶など、日本らしい景色や文化を一度に楽しめるのが人気の理由なのでしょう。
東京から日帰りで訪れやすい点も、川越観光の大きな魅力です。
川越の茶そば店「寿庵 蔵のまち店」へ
街歩きを楽しんだところで、今回の目的である茶そばを食べに行きます。
寿庵 蔵のまち店は、小江戸観光の中心となる一番街商店街にあります。
蔵造りの町並みや時の鐘からも歩いて向かえるため、川越観光の途中に立ち寄りやすい場所です。
通りを歩いていると……
お、ありました。

こちらが「寿庵 蔵のまち店」です。

周囲の蔵造りの街並みに溶け込む、落ち着いた和風の建物です。
観光地にある派手な飲食店というより、昔からこの場所で営業している老舗そば店らしい雰囲気があります。
寿庵 蔵のまち店の基本情報【2026年】
- 店名:寿庵 蔵のまち店
- 住所:埼玉県川越市幸町3-18
- 電話番号:049-226-9725
- 営業時間:11:15~19:00
- 定休日:水曜日
- 駐車場:なし
- 最寄りのバス停:東武バス「一番街」バス停
そばが売り切れた場合は、営業時間内でも営業終了となることがあります。
土日祝日や観光シーズンは混雑しやすいため、確実に食べたい場合は早めの時間に訪れるのがおすすめです。
専用駐車場はありません。
車で訪れる場合は、川越市内のコインパーキングや観光用駐車場を利用しましょう。
明治38年創業の老舗そば店
寿庵は、明治38年に創業した川越の老舗そば店です。
看板メニューは、抹茶をそば粉へ練り込んだ「河越抹茶そば」。
蔵のまち店では、旧河越領茶園の抹茶と、北海道産を中心としたそば粉を使っています。
川越らしい名物を作りたいという思いから生まれた茶そばで、そばの甘みと抹茶のほろ苦さ、すっきりとした喉越しを楽しめるそうです。
川越で抹茶と聞くと、甘いスイーツを想像しがちです。
しかし寿庵では、抹茶をそばとしていただきます。
観光中に甘いものを食べすぎた人にも、ちょうどよい川越グルメです。
寿庵の店内は落ち着いた和の雰囲気
店内へ入ります。
訪問時はテーブル席のほか、小上がりの席も用意されていました。


木を基調とした昔ながらの店内で、川越の蔵造りの街並みによく合っています。
観光地のにぎやかな通りを歩いたあと、落ち着いてそばを楽しめる空間です。
訪問時は家族で利用しましたが、1人でそばを楽しむ人、夫婦や友人同士で訪れる人など、幅広い客層が利用していました。
寿庵 蔵のまち店のメニュー
訪問時のメニューはこちらです。



写真に写っているメニューと価格は、訪問当時のものです。
2026年現在、公式サイトで案内されている名物の割子そばは、次の料金となっています。
- 割子そば三段(小腹):1,550円
- 割子そば五段(一人前):1,950円
- 割子そば七段(そば好き):2,400円
そのほか、いも天と抹茶アイスが付いた「小江戸姫」、天ざる、月見いも、きのこそば、季節限定の鴨そばなども用意されています。
メニューの内容や価格は変更される場合があるため、注文前に店内の最新メニューを確認してください。
名物の割子そば五段を注文
今回注文したのは、寿庵の名物である茶そばの割子そば五段です。
五段ということは、そばの入った器が5つ。
数字だけを見ると、かなりの量に感じます。
「5皿も食べ切れるかな?」
少し心配になりましたが、1段ごとの量はそれほど多くありません。
2026年現在の公式メニューでも、五段は「一人前」と案内されています。
さらに上には、そば好き向けの七段もあります。
そばへの愛と胃袋に自信がある人は七段。
私は無理をせず、今回は五段でいきます。
茶そばを待つ間に味噌田楽を注文
割子そばが運ばれてくるまでの間に、味噌田楽を注文しました。

こんにゃくの上には、つやのある味噌がたっぷり。
私はこんにゃくが好きなので、こういう素朴な料理には弱いです。
派手さはありませんが、弾力のあるこんにゃくと甘辛い味噌の組み合わせは間違いありません。
茶そばが来る前に食べる一品としても、ちょうどよい量でした。
割子そば五段が登場!見た目も楽しい川越名物
味噌田楽を食べながら待っていると……
来ました。


こちらが、寿庵名物の割子そば五段です。
茶そばの入った丸い器が、5段に重ねられています。
普通のざるそばとは違い、運ばれてきた瞬間から見た目で楽しめる一品です。
せっかくきれいに積み上げられていますが、食べるためには順番に解体していかなければなりません。
少しもったいない気もしますが、眺めているだけではお腹は満たされません。

器を並べてみると、鮮やかな緑色の茶そばがきれいにそろっています。
一般的なそばよりも色が濃く、ひと目で茶そばだと分かりますね。

そばは細めで、つるりとした見た目。
口へ運ぶと喉越しがよく、あとから抹茶のほろ苦さと香りがふわっと感じられます。
抹茶を使っているといっても、甘い味ではありません。
しっかりそばとして楽しめる味わいです。
割子そば五段の量は多い?
注文前は、
「5皿もあるなら、かなり多いのでは?」
と思っていました。
しかし、1段あたりのそばは小ぶりです。
5段すべてを合わせて一般的な1人前ほどなので、大人なら無理なく食べ切れる量だと思います。
大盛り料理のように、食べても食べても減らないということはありません。
むしろ、薬味を替えながら食べていると、あっという間に最後の1段へ到達します。
そばをたくさん食べたい人なら、七段でも十分いけそうです。
ただし、菓子屋横丁で食べ歩きをしたあとに挑戦する場合は、自分のお腹と相談しましょう。
5種類の具材で味を変えながら楽しむ
割子そば五段の魅力は、茶そばが5つの器へ分かれていることだけではありません。
それぞれの段に異なる具材を加え、味を変えながら食べられます。





具材を少しずつ加えることで、同じ茶そばでも違った味わいになります。
最初の1段は、茶そばそのものの香りを確かめるため、薬味を控えめにして食べました。
次の段から具材を替えていくと、食感や風味が変わり、最後まで飽きずに楽しめます。
5段あることには、見た目を豪華にするだけでなく、いろいろな味を試せるという意味もあるようです。
「次はどの具材で食べようか」
と考えながら進めるため、普通のざるそばよりも食事にイベント感があります。
茶そばの味と香りは?
茶そばは鮮やかな緑色ですが、抹茶の味が強すぎるわけではありません。
そばの風味を残しながら、後味にお茶らしい爽やかさとほろ苦さを感じます。
見た目だけを狙った観光地メニューではなく、そばとしてもしっかりおいしい一品でした。
つゆや薬味をたっぷり加える前に、最初は少量のつゆだけで食べてみるのがおすすめです。
河越抹茶そばならではの香りを、より分かりやすく感じられると思います。
温かい月見とろろそばも注文
妻が注文したのは、温かい月見とろろそばです。

温かいつゆの中に、卵ととろろがのっています。
卵を崩すと、つゆがまろやかな味わいに変化します。
とろろがそばによく絡み、寒い日の川越散策にも合いそうです。
見た目の華やかさなら割子そば、体を温めたいなら温かいそば。
季節や気分に合わせて選べるのもよいですね。
食後はそば湯で締める
割子そばを食べ終えるころ、そば湯が運ばれてきました。

残ったつゆへそば湯を加え、濃さを調整しながらいただきます。
そのままでは濃いつゆも、そば湯で割ると柔らかい味になります。
茶そばを食べ終えたあとに温かいそば湯を飲むと、食事がきれいに締まりますね。
そばを食べた満足感に加えて、少し落ち着く時間でもあります。
昔ながらの手書き伝票
ちなみに、訪問時の伝票は昔ながらの手書き式でした。

最新のタブレット注文やセルフレジとは対照的ですが、寿庵の落ち着いた店内には、この手書き伝票がよく似合います。
蔵造りの街並み、和風の店内、重ねられた割子そば、手書きの伝票。
こうした細かな部分まで含めて、小江戸川越らしい食事を楽しめました。
寿庵 蔵のまち店でよかったところ
川越らしい河越抹茶そばを味わえる
抹茶を使った茶そばは、川越観光の食事として分かりやすい名物です。
スイーツ以外の抹茶グルメを食べたい人にも向いています。
割子そばは見た目も楽しい
5段に重ねられた器は写真映えし、運ばれてきた瞬間から楽しめます。
家族や友人と訪れた場合も、話題になりやすいメニューです。
薬味を替えながら食べられる
それぞれの段で具材を替えられるため、最後まで飽きにくいのが魅力です。
1種類の味で大量のそばを食べるより、いろいろな味を少しずつ楽しみたい人に合っています。
小江戸観光の途中に立ち寄りやすい
蔵造りの町並みや時の鐘から歩いて向かえる場所にあり、観光ルートへ組み込みやすいです。
散策の途中で昼食を取り、そのまま菓子屋横丁などへ向かえます。
老舗らしい落ち着いた雰囲気
派手な演出よりも、昔ながらのそば店らしい雰囲気を楽しめます。
観光で歩き疲れたあと、座ってゆっくり食事をしたいときにもぴったりです。
寿庵 蔵のまち店を利用する際の注意点
- 専用駐車場はない
- 水曜日は定休日
- そばが売り切れると早めに閉店する場合がある
- 土日祝日や観光シーズンは混雑しやすい
- 写真のメニューと価格は訪問当時のもの
- 最新の料金は店内または公式サイトで確認する
川越の一番街周辺は、休日になると歩行者や車で混雑します。
車で訪れる場合は、少し離れた駐車場も候補に入れ、時間に余裕を持って行動すると安心です。
店頭に行列ができている場合は、名前を書いて待つのか、そのまま並ぶのかを確認しましょう。
寿庵 蔵のまち店はこんな人におすすめ
- 川越で茶そばを食べたい人
- 小江戸観光の途中でランチを探している人
- 川越らしい名物料理を味わいたい人
- 見た目も楽しいそばを食べたい人
- 薬味で味を変えながら食べたい人
- 老舗そば店の落ち着いた雰囲気が好きな人
- 菓子屋横丁や時の鐘と一緒に巡りたい人
まとめ|川越で茶そばを食べるなら寿庵
川越の小江戸エリアを散策し、「寿庵 蔵のまち店」で名物の河越抹茶そばをいただきました。
注文した割子そば五段は、鮮やかな緑色の茶そばが5つの器に分けられた、見た目にも楽しい一品です。
5段と聞くと量が多そうに感じますが、全体では一般的な1人前ほど。
複数の具材を使って味を変えられるため、最後まで飽きずに食べられました。
茶そばからは、そばの風味とともに抹茶の爽やかな香りや、ほのかな苦みを感じます。
観光地らしい華やかさがありながら、味もしっかり楽しめるそばでした。
蔵造りの町並みを歩き、老舗の店内で茶そばを食べ、最後はそば湯でひと息。
川越らしい雰囲気を、街歩きと食事の両方から味わえます。
川越観光ではサツマイモのお菓子も魅力的ですが、昼食まで芋だけで押し切る必要はありません。
小江戸散策のランチに、河越抹茶そばという選択肢もおすすめです。
寿庵 蔵のまち店の店舗情報
- 店名:寿庵 蔵のまち店
- 住所:埼玉県川越市幸町3-18
- 電話番号:049-226-9725
- 営業時間:11:15~19:00
- 定休日:水曜日
- 駐車場:なし
- アクセス:東武バス「一番街」バス停から徒歩すぐ
営業時間、定休日、料理の内容、価格は変更される場合があります。
訪問前に公式サイトや店舗で最新情報を確認してください。

コメント