我が家の家庭菜園は、夏がメインです。
毎年育てているのは、主にトマト・キュウリ・ピーマン。
GWが過ぎた頃にそれぞれの苗を植え、毎日の水やりや手入れを続けると、夏にはたくさんの実を収穫できます。
自宅で育てた野菜は、多少形が悪くても妙にかわいく見えるものです。
スーパーに並んでいれば選ばないような曲がったキュウリでさえ、家庭菜園で採れた瞬間から「個性派」に昇格します。
今回は、その中からピーマンのお話です。
収穫せずにそのまま育てていた緑色のピーマンが、少しずつ赤くなり、最後には真っ赤になりました。
「これって食べられるの?」
「赤ピーマンとパプリカは同じもの?」
そんな疑問も調べながら、完熟した赤ピーマンをピザにして食べてみました。
家庭菜園のピーマンがなかなか大きくならない
今年も例年どおり、春を過ぎた頃にピーマンの苗を植えました。
ところが、今年のピーマンは、なかなか実が大きくなりません。
実はなるものの、どれも少し小ぶり。
夏の暑さが厳しかったためなのか、それとも今回植えた品種がもともと小さめなのか、はっきりした原因は分かりません。
大きくなるのを待っていれば、そのうち立派なピーマンになるかもしれない。
そう考え、すぐには収穫せず、そのまま様子を見ることにしました。
ピーマン本人としては、すでに十分育ったつもりだった可能性もあります。
こちらが勝手に「まだいける。もっと大きくなれる」と、熱血指導を続けていただけなのかもしれません。
緑色のピーマンが部分的に赤くなってきた
収穫せずに育て続けていると、ピーマンの表面に変化が現れました。
緑色だった実の一部分が、赤っぽくなってきたのです。
最初は、強い日差しで変色したのかと思いました。
ところが、そのままにしておくと赤い部分が少しずつ広がり、やがて実全体が赤くなっていきます。
そして最終的には、完全に真っ赤になりました。
見た目だけなら、トウガラシか小さなパプリカのようです。
スーパーでいつも見ている緑ピーマンと同じ苗から育ったとは思えないほど、鮮やかな赤色になりました。
家庭菜園を始めるまで、普通の緑ピーマンがここまで真っ赤になるとは知りませんでした。
ピーマンが赤くなった理由は完熟したから
調べてみると、緑色のピーマンは、実はまだ熟しきっていない状態で収穫されたものです。
収穫せずに株につけたまま育て続けると、完熟に近づくにつれて赤い色素が増え、緑色から赤色へ変化します。
つまり、今回のピーマンが赤くなったのは、傷んだり病気になったりしたからではありません。
そのまま育てたことで、完熟した赤ピーマンになったのです。
農林水産省でも、緑ピーマンは未熟な状態で、完熟に近づくと赤くなると説明されています。
ピーマンは緑色で完成だと思っていましたが、本人からすれば、あれはまだ途中だったわけです。
赤くなったピーマンは食べられる?
結論からいうと、完熟して赤くなったピーマンは食べられます。
赤くなったこと自体は腐敗ではなく、自然な成熟による色の変化です。
もちろん、実が腐っている、カビが生えている、異臭がするといった場合は別ですが、きれいに赤く熟したものであれば料理に使えます。
しかも、完熟すると緑ピーマン特有の青臭さや苦味が少なくなり、甘味を感じやすくなります。
ピーマンが苦手な方でも、緑色のものより食べやすいかもしれません。
赤ピーマンとパプリカは同じもの?
真っ赤になったピーマンを見ると、パプリカにも見えます。
ピーマンもパプリカも、同じナス科トウガラシ属の仲間です。
ただし、一般にパプリカと呼ばれるものは、ピーマンよりも実が大きく、果肉が厚い品種です。
一方、今回の赤ピーマンは、普段緑色で収穫しているピーマンを、そのまま完熟させたもの。
赤くなっても、一般的なパプリカほど肉厚にはなりません。
見た目は似ていますが、「緑ピーマンが熟して赤くなったもの」と「肉厚なパプリカ」では、品種や果肉の厚さが異なるというわけです。
赤いから全員パプリカ、というわけではありません。
人間も赤い服を着たからといって、全員が郵便ポストになるわけではないのと同じです。
完熟した赤ピーマンは栄養も豊富
赤ピーマンは、緑ピーマンより甘味が増すだけでなく、含まれる栄養成分にも違いがあります。
文部科学省の日本食品標準成分表によると、可食部100g当たりの主な数値は次のとおりです。
| 栄養成分 | 青ピーマン | 赤ピーマン | βカロテン | 400μg | 940μg | ビタミンC | 76mg | 170mg | ビタミンE | 0.8mg | 4.3mg |
|---|
食品成分表上では、赤ピーマンのほうがβカロテン、ビタミンC、ビタミンEを多く含んでいます。
緑色の段階でも栄養豊富なピーマンですが、完熟すると見た目だけでなく、中身もパワーアップするようです。
ずっと畑に残っていたのは、収穫を逃れたわけではありません。
栄養を蓄えながら、赤い最終形態へ進化していたのです。
赤ピーマンまで完熟させると株への負担は大きくなる
甘味や栄養を期待して、すべてのピーマンを赤くなるまで育てたくなります。
ただし、赤く完熟するまでには、緑色で収穫する場合より長い時間が必要です。
実を長く株につけておくと、そのぶん株への負担も大きくなり、次の実の成長や収穫量に影響することがあります。
たくさん収穫したい場合は、基本的には緑色のうちに収穫。
赤ピーマンも味わってみたい場合は、株の状態を見ながら、いくつかだけ完熟させる方法がよさそうです。
全部を赤くしようとすると、株にとっては残業続きのような状態になってしまいます。
赤ピーマンと緑ピーマンをピザにトッピング
赤ピーマンはあまり食べた経験がなく、どのように調理するか迷いました。
すると、妻がこの赤ピーマンを使ってピザを作ってくれました。
せっかくなので、赤ピーマンだけでなく、通常の緑ピーマンも一緒にトッピング。
赤と緑が並ぶことで彩りがよくなり、見た目も一気に華やかになります。
家庭菜園で収穫した野菜が料理に使われると、それだけで少し豪華に見えるから不思議です。


実際に食べ比べると、赤ピーマンは緑ピーマンよりも苦味や青臭さが控えめ。
ほんのりとした甘味があり、チーズやトマトソースともよく合います。
緑ピーマンには、いつもの爽やかな苦味と香りがあり、赤と緑では同じピーマンでも味の印象が違いました。
2色を一緒に使うことで、見た目だけでなく、味の違いも楽しめます。
赤ピーマンをピザで食べた感想
完熟した赤ピーマンは、パプリカほど肉厚ではありません。
しかし、緑ピーマンよりも苦味が少なく、ピザのトッピングとして食べやすい味でした。
赤色が加わることで彩りもよくなり、家庭菜園の小ぶりなピーマンでも立派な具材になります。
収穫時期を逃したと思っていましたが、結果として赤ピーマンを味わう貴重な機会になりました。
ただし、このピザを食べていて、改めて強く感じたことがあります。
やっぱりシャウエッセンはうまい。
ここまで赤ピーマンについて語ってきましたが、最後に強烈な存在感を残したのはソーセージでした。
ピーマンの記事なのに、危うく主役を持っていかれるところです。
まとめ|家庭菜園の赤いピーマンは完熟した証し
家庭菜園で収穫せずに育て続けたピーマンが赤くなったのは、実が完熟したためです。
緑ピーマンは未熟な状態で収穫されたもので、株につけたまま育てると、品種によって赤色などへ変化します。
完熟した赤ピーマンの主な特徴は、次のとおりです。
- 赤くなったこと自体は病気や腐敗ではない
- 緑ピーマンより苦味や青臭さが少ない
- 甘味を感じやすい
- βカロテン、ビタミンC、ビタミンEを多く含む
- 一般的なパプリカより果肉が薄い
- 完熟まで育てると株への負担が増える
赤くなったピーマンを見て、捨てようか迷っている方もいるかもしれません。
傷みがなく、きれいに完熟しているものであれば、炒め物やピザ、パスタ、肉詰めなどに利用できます。
たくさん収穫したい場合は緑色のうちに収穫し、味や色の変化を楽しみたい場合は、いくつかだけ赤くなるまで育ててみるのがおすすめです。
家庭菜園だからこそ味わえる、緑ピーマンのその先。
真っ赤に完熟したピーマンを見つけたら、ぜひ一度料理に使ってみてください。













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