【2026年版】都会の一人暮らしで後悔した部屋選び5例|賃貸物件の失敗談と注意点

都会で一人暮らしを始めるとき、部屋を選ぶ決め手は何でしょうか。

部屋の広さ?

駅からの距離?

マンションか、それより家賃の安いアパートか。

風呂とトイレは別がいいのか。

ガスは都市ガスか、プロパンガスか。

日当たりは南向きが最強なのか。

考え始めると、条件が次々に出てきます。

そして、すべての希望を満たす物件は、たいてい家賃だけが希望を満たしてくれません。

私は20代前半で一人暮らしを始め、その後、東京都内と横浜市内で何度も引っ越しを経験しました。

ロフト付きの新築アパート、知人から無料で借りたマンション、駅徒歩20分の軽量鉄骨造アパート、猫問題に悩まされた築古マンション、駅徒歩2分の狭いワンルーム。

今振り返ると、ずいぶん個性的な物件を渡り歩いています。

部屋探しでは、間取り図や不動産会社の説明だけでは分からないことがたくさんあります。

実際に住み始めてから、

「そこ、契約する前に教えてほしかったな」

と思うことも少なくありませんでした。

この記事では、私の一人暮らし体験を振り返りながら、都会で賃貸物件を選ぶ際に確認しておきたいポイントを紹介します。

これから東京や横浜などで一人暮らしを始める方の参考になれば幸いです。

それでは、ほぼノンフィクションでどうぞ。




私が一人暮らしで住んだ5つの賃貸物件

これまでに住んだ主な物件を、簡単にまとめると次のとおりです。

物件 主な特徴 住んで分かったこと
ロフト付き1Kアパート 新築・駅徒歩約10分 騒音とロフトの暑さ
無料で借りた2DKマンション 家賃0円・知人所有 無料でも精神的には気楽でない
軽量鉄骨造2Kアパート 駅徒歩約20分・駐車場あり 周辺環境と眺望の大切さ
築古1DKマンション 最上階・南向き・リフォーム済み 暑さ、ガス代、配管、共用部の問題
駅徒歩2分のワンルーム 狭い・3点ユニットバス 狭さは欠点だけではない

こうして並べると、不動産の教科書というより、賃貸住宅の障害物競走です。

それぞれ詳しく振り返ってみましょう。

一人暮らしデビューはロフト付きのレオパレス

20代前半になり、そろそろ実家を出て独立しようと考えた私。

当時勤めていた池袋まで通える範囲で、初めての一人暮らし物件を探しました。

今でこそ、賃貸物件はインターネットで探すのが当たり前です。

しかし当時は、今ほどネット環境が整っていませんでした。

アパマンなどの賃貸情報誌を買い、ページをパラパラめくりながら探すのが一般的だったように思います。

私が目を付けたのは、西武池袋線・東久留米駅の近くに建つ新築アパート。

さっそく不動産会社へ連絡し、物件を見に行きました。

現地で初めて、その建物が「敷金・礼金0円」で知られるレオパレスだと分かりました。

間取りは、ロフト付きの1K。

東久留米駅から徒歩約10分で、都心から少し離れているため、周辺にはほどよく自然もあります。

何よりも決め手となったのは、新築だったことです。

誰も使っていない部屋。

誰も使っていないキッチン。

誰も入っていない浴室。

「新築」という言葉には、初めての一人暮らしを3割ほど立派に見せる不思議な力があります。

私はその物件を気に入り、入居を決めました。

私が住んだ物件では生活音がかなり聞こえた

その部屋には2年弱住みました。

今でも声を大にして言いたい、最も印象に残っていることがあります。

とにかく周囲の音がよく聞こえました。

これは、あくまでも私が当時住んだ物件での体験です。

建築時期や構造、部屋の位置によって遮音性は異なるため、すべてのレオパレス物件に当てはまるわけではありません。

ただ、私の部屋では、噂に聞いていた以上に生活音が伝わってきました。

私は1階の角部屋に住んでおり、部屋の壁のすぐ外側には外階段がありました。

夜遅い時間になると、ヒールで階段を上るコツコツという音が聞こえてきます。

その後、ドアを開ける音。

ドアを閉める音。

さらに、ヒールを脱いだらしい音まで聞こえます。

音だけで、上の階の住人が帰宅してから靴を脱ぐまでの動線が分かる。

こちらは頼んでもいないのに、毎晩音声だけの帰宅実況を聞かされていました。

上の階の住人は、たまに友人を招いていたのでしょう。

夜遅くに笑い声や、床をドンドン叩くような音が聞こえてくることもありました。

典型的な騒音問題です。

天井を軽く蹴ったつもりが穴を開けてしまった

当時、私はロフトで寝ていました。

ある晩、上の階の音があまりに気になったため、

「ちょっと静かにしてくれませんか」

という意思を天井越しに伝えるつもりで、足先で軽く天井を蹴りました。

すると……。

天井にポッカリと穴が開きました。

ロフトから天井までの距離感をうまくつかめず、思ったより強く足が当たってしまったようです。

上の階の騒音は、その瞬間にピタッと止まりました。

静かになったという意味では目的を達成しましたが、代償として天井に穴が開いています。

騒音対策としては、費用対効果があまりにも悪い。

修理代は、確か3万円ほどかかりました。

騒音を伝える場合は、管理会社へ連絡しましょう。

天井との直接交渉はおすすめしません。

ロフトは夏になると非常に暑い

入居前は、ロフトに少し憧れがありました。

寝る場所と生活空間を分けられ、部屋を広く使えるように見えたからです。

ところが、夏になると印象が変わります。

暖かい空気は上へ移動するため、床部分よりロフトの温度がかなり高くなりました。

冷房をつけても、下の空間は涼しいのにロフトは暑いまま。

冷たい空気は下で休憩し、暑い空気だけがロフトへ出勤してきます。

寝床として使うなら、エアコンの位置や風向き、サーキュレーターを置けるかなどを確認したほうがよいでしょう。

敷金・礼金0円でも退去時費用は確認が必要

敷金や礼金が0円の物件は、初期費用を抑えやすい点が魅力です。

ただし、敷金・礼金がないからといって、退去時に費用がかからないとは限りません。

基本清掃費、鍵の交換費、短期解約違約金、入居者の故意・過失による修繕費などが設定されている場合があります。

私の元の記事では、入居期間が長くなるほど清掃費が高くなると書いていました。

しかし、2026年現在のレオパレス公式案内では、基本清掃費は主に部屋の面積に応じて設定されています。

契約時期や契約形態によって条件が異なるため、必ず自分の契約書と最新の公式情報を確認してください。

レオパレス21の退去時基本清掃費に関する公式案内

最初の一人暮らしで学んだこと

  • 新築という条件だけで決めない
  • 壁だけでなく床や外階段から伝わる音も確認する
  • ロフトのエアコン位置と夏の暑さを想像する
  • 敷金・礼金以外の初期費用と退去時費用も確認する
  • 騒音問題は天井ではなく管理会社へ相談する




知人から無料で借りた横浜市内のマンション

その後、私が勤めていた池袋の会社へ、外部から新しい役員が送り込まれてきました。

その影響で社内は混乱し、最終的には会社が空中分解するような状態になりました。

やがて、その役員が退社して独立することになり、私はその人についていくことにしました。

新しい職場は、横浜市中区の官庁街。

横浜スタジアムや山下公園が近くにある場所です。

東久留米から毎日通うのは大変だろうということで、その人が所有していた横浜市内のマンションを無料で貸してくれることになりました。

バブル期に現金で購入したマンションだったようで、当時は誰も住んでいなかったのです。

「以前の会社と同じ給料は出せない代わりに、マンションを無料で使っていい」

という条件でした。

生まれてから20代前半まで東京で暮らしていた私が、その後ずっと神奈川県民になるきっかけとなった引っ越しです。

横浜市青葉区の2DKマンション

マンションは横浜市青葉区にありました。

最寄りはJR横浜線の十日市場駅で、駅から徒歩15分近くかかったと思います。

駅までの道には坂があり、夏場はなかなか大変でした。

行きは下りでも、帰宅時には上り。

仕事で疲れて帰ってきたところへ、最後に坂道が追試を出してきます。

間取りは2DK。

以前の1Kとは違い、しっかりしたキッチンと独立した洗面所がありました。

誰も住んでいないとはいえ、持ち主が時々利用していたのでしょう。

室内には生活感が残っており、大型テレビ、ソファ、ベランダの鉢植えなどが置かれていました。

私が入居するまでにテレビは運び出されましたが、ソファと鉢植えは残されていました。

少し神経質そうな常駐管理人

このマンションには、管理人が常駐していました。

俳優の宇津井健さんに少し似た、神経質そうな雰囲気の管理人です。

マンションを出入りするたびに、こちらの顔を確認されているように感じました。

たまに上の階から物が落とされると、1階のエレベーター前に注意文が貼り出されます。

その文章が、かなり怒りに満ちていました。

掲示板なのに、文面から声量が聞こえてきそうです。

少々面倒に感じることもありましたが、建物をしっかり見てくれる管理人がいること自体は、防犯や共用部の管理という点でメリットでもあります。

無料で借りても自分の部屋という感覚を持ちにくい

住み始めてしばらくすると、貸主から連絡がありました。

「ソファを別の場所で使うから返してほしい」

もともと私が購入したものではないため、返却すること自体は問題ありません。

さらに会社の資金繰りが悪くなり、貸主はこのマンションを売って運転資金に充てようと考え始めました。

その結果、私が実際に暮らしている部屋へ、購入を検討する人が何度も内見に来るようになりました。

仲介業者と購入希望者が部屋へ入り、室内をあれこれ眺めて帰っていきます。

こちらとしては生活の場ですが、見に来た人にとっては売り物です。

自宅でくつろいでいるはずなのに、ときどき自分まで展示品になったような気分になりました。

無料で借りている身なので、強く断ることもできません。

結局、このマンションには2年近く住みました。

知人や職場の上司から部屋を借りる注意点

無料で住めるという条件は、金銭面だけを見れば非常にありがたいものです。

しかし、知人、特に職場で上の立場にいる人から借りると、仕事と住居の関係が切り離せなくなります。

家に帰っても、貸主との関係が頭から消えません。

貸主がまったく知らない大家さんのほうが、よほど気楽だと感じました。

また、無料で貸してもらう場合は、場所や間取り、設備、周辺環境を自分で選べないこともあります。

私の場合、好みの間取りではなく、帰宅しても落ち着かない感覚がありました。

家賃0円でも、心の家賃は発生する。

そんなことを学んだ物件です。

路線の運行本数も確認しておく

住んでから気付いたのが、最寄り路線の運行本数や混雑状況です。

当時の私には、横浜線の電車本数がそれまで利用していた都内の路線より少なく感じられました。

1本逃すと待ち時間が長くなり、車内も混雑します。

物件情報には「最寄り駅まで徒歩15分」と書かれていても、電車が何分間隔で来るかまでは書かれていません。

通勤時間帯と休日の時刻表、乗り換え回数、終電時刻まで確認しておくと安心です。

無料マンションで学んだこと

  • 家賃だけでなく貸主との関係性も考える
  • 無料でも希望条件を選べないことがある
  • 所有者が売却を考えた場合の扱いを決めておく
  • 駅までの坂道や実際の通勤時間を確認する
  • 路線の運行本数や混雑状況も調べる




駅徒歩20分の軽量鉄骨造アパート

結局、無料で借りていたマンションは売却されることになり、私は引っ越すことになりました。

感覚としては、ほとんど立ち退きです。

その代わり、今度借りる部屋は会社の社宅扱いにしてもらい、自分で好きな物件を選んでよいことになりました。

その頃には、職場も横浜市中区から東京都大田区の蒲田へ移転していました。

もともと東京都民だった私は、再び東京へ住むことも考えました。

しかし、最終的には横浜市内で物件を探すことにしました。

物件探しの条件は京急線沿線と駐車場

次に物件を探す際の条件は、2つです。

  1. 京急線沿線であること
  2. 駐車場があること

上大岡にある不動産会社へ行き、その日のうちに5件ほど内見しました。

しかし、どの物件も「可はないが、不可はある」という状態。

少々古い。

駅から遠い。

間取りが使いにくい。

駐車場が停めにくい。

物件を見るたびに、希望条件ではなく妥協項目が増えていきます。

そのため、最後に見た物件が急によく見え、その場で決めてしまいました。

内見を続けて疲れてくると、最後の物件に後光が差して見える現象には注意が必要です。

弘明寺駅から徒歩約20分の2K

決めたのは、京急線の弘明寺駅から徒歩約20分の軽量鉄骨造アパートです。

間取りは2K。

和室が6畳、洋室が4.5畳ほどだったと思います。

駅までは遠いものの、アパートの前にバス停がありました。

コンビニまでは徒歩約2分。

そして、アパート前には、なぜか自動販売機がたくさん並んでいました。

飲み物に関しては、駅より近いどころか、ほぼ敷地内です。

アパートの隣は運送会社で、広い駐車スペースがありました。

そのため、窓の前に建物がなく、室内からの見晴らしは良好です。

人懐こい野良猫が部屋まで遊びに来た

隣の運送会社には、とても人懐こい野良猫が住み着いていました。

よく人の後をついてくる猫で、私のアパートにも遊びに来ます。

あるときは、そのまま私の部屋へ入り込んできました。

家賃を払っている私より、よほど堂々と入室してきます。

この頃の猫との関係は平和なものでした。

後に別の物件で、猫をめぐる深刻な問題に直面するとは、この時点では知る由もありません。

弘明寺周辺で生活を楽しめた

弘明寺駅の近くには、広い弘明寺公園があります。

休日にはよく散歩に出かけました。

駅の近くにある温浴施設「みうら湯」へも、よく足を運びました。

新しい友人もでき、駅前の居酒屋「庄や」が行きつけになります。

隣のカラオケ店にもよく行きました。

暮らしているうちに少しずつ周辺の地理が分かり、自分の生活圏ができていきます。

駅徒歩20分という弱点はありましたが、周辺環境には愛着を持っていました。

突然届いたアパート解体と退去の通知

そんな平穏な生活を送っていたある日、見覚えのない不動産会社から封書が届きました。

その会社が、私の住むアパートを買い取ったというのです。

そして、書面には次のような内容が記されていました。

「このアパートを解体する予定なので、○月○日までに退去してください」

今度こそ、正真正銘の立ち退き依頼です。

私は、ここで長く争うよりも、提示された条件を確認して次の部屋を探すほうがよいと判断しました。

それなりの立ち退き料も受け取れる予定だったため、すぐに気持ちを切り替えます。

ただし、2026年現在の一般論としては、貸主や所有者から退去を求められたからといって、普通借家契約の入居者が直ちに退去しなければならないわけではありません。

貸主側から契約を終了させる場合は、借地借家法上の正当事由や事前の申入れなどが問題になります。

立ち退き料も必ず支払われると決まっているものではなく、契約内容や事情によって異なります。

突然退去を求められた場合は、その場で承諾せず、契約書を確認したうえで、不動産会社、自治体の相談窓口、法律の専門家などへ相談しましょう。

賃貸住宅の入居・退去に関する国土交通省の案内

コンビニは近いとやはり便利

私は普段、コンビニを頻繁に使うほうではありません。

それでも、徒歩2分の場所にあると非常に便利でした。

特に友人が遊びに来たとき、酒やつまみが足りなくなった場合に役立ちます。

宴会中に買い忘れへ気付いても、徒歩2分なら誰かが行ってくれます。

徒歩15分だと、全員が聞こえないふりを始めます。

窓からの眺望は想像以上に重要

私は、部屋からの見晴らしをかなり重視します。

自宅を寝るためだけに使う人なら、それほど重要ではないかもしれません。

しかし、部屋で長い時間を過ごす人にとって、窓の外に何が見えるかは居心地に大きく影響します。

窓を開けた正面が隣の建物の壁なのか。

空や遠くの景色が見えるのか。

私にとっては、場合によっては日当たり以上に重要な条件です。

駅徒歩20分のアパートで学んだこと

  • 内見疲れの勢いだけで決めない
  • 駅徒歩だけでなくバス停や買い物環境も確認する
  • コンビニなど日常施設との距離は実際に歩く
  • 窓の外の眺望と将来建物が建つ可能性を確認する
  • 貸主や所有者が変わったときも契約書を確認する




急いで決めて失敗した築古の猫マンション

退去期限が決まっていたため、早く新居を見つけなければなりません。

期限があると、不安になります。

不安になると、判断が早くなります。

判断が早くなると、確認項目が減ります。

そして確認項目が減ると、後から記事にできるほど問題が出てきます。

次に選んだのは、前のアパートの隣駅から徒歩15分ほどのマンションでした。

築年数は、確か40年ほど。

4階建てでエレベーターはなく、募集されていたのは4階の角部屋です。

間取りは1DKで、居室は8畳ほどでした。

私はエレベーターがあってもあまり使わないため、階段自体は問題ありません。

室内だけを見るときれいにリフォームされていた

仲介担当者によると、

「建物は古いですが、この部屋にはかなりお金をかけてリフォームしています」

とのことでした。

具体的には、次のような部分が新しくなっていました。

  • 畳をフローリングへ変更
  • 浴室に自動給湯・追い焚き機能を設置
  • トイレに温水洗浄便座を設置
  • キッチンの水栓金具を交換

南向きで日当たりがよく、大きな窓が2つあります。

建物全体は古く、共用部は少し薄暗い。

それでも、室内はきれいに見えました。

「部屋はリフォーム済みだし、日当たりもいい。ここでいいか」

という軽い気持ちで、その場で契約を決めてしまいました。

しかし、内見時に輝いて見えた長所が、入居後には次々と別の顔を見せ始めます。

日当たりが良すぎて夏は猛烈に暑い

最初の問題は、日当たりです。

南向きの角部屋で、2方向に大きな窓があります。

冬なら暖かくて快適でしょう。

しかし、夏は2面から直射日光が入ります。

日当たり良好というより、太陽との距離が近い。

大きな窓を覆うため、性能のよい遮光カーテンを2窓分購入しました。

これだけでも、かなりの出費です。

南向きや角部屋は人気条件ですが、窓の大きさ、断熱性能、屋根から伝わる熱、エアコンの能力まで確認する必要があります。

プロパンガス代が予想以上に高かった

次に驚いたのが、プロパンガス、いわゆるLPガスの料金です。

私の場合、それまで使っていた都市ガスでは、月額3,000~4,000円程度でした。

ところが、プロパンガスの部屋へ引っ越すと、月額6,000円台後半になりました。

もちろん、ガス料金は地域、契約会社、基本料金、使用量、季節によって変わります。

都市ガスよりLPガスのほうが必ずこの金額になるわけではありません。

それでも、賃貸住宅のLPガスは、入居するまで料金を把握しにくいことが長年問題となっていました。

過去には、給湯器やエアコンなどの設備費用をLPガス料金で回収する商慣行も指摘されています。

2025年4月からは、LPガス料金の透明化を目的とした新しいルールが施行され、ガス料金と関係のない設備費用を料金へ上乗せすることなどが規制されました。

ただし、LPガス料金そのものは事業者によって異なります。

「プロパンだから絶対に避ける」ではなく、契約前に基本料金と従量料金を確認して比較することが大切です。

入居を検討している物件がLPガスなら、不動産会社へ料金表の提示を求めましょう。

LPガス料金の新しいルールに関する経済産業省の案内

また、都市ガス用とLPガス用では、ガスコンロなどの機器が異なります。

以前使っていたガス機器を持ち込む場合は、対応するガス種を必ず確認してください。

古い建物は室内だけでなく配管も確認したい

このマンションでは、トイレから常に妙なにおいが上がってきました。

典型的な下水臭とは少し違いましたが、築40年ほどの建物なので、排水管や封水、換気などに問題があったのかもしれません。

キッチンの水道には浄水器を付けていました。

それでも、古い配管を通ってきた水だと思うと、少し不安が残ります。

リフォーム済み物件は、壁紙、床、浴室、トイレなど、目に見える部分がきれいです。

しかし、建物の配管、排水、断熱、共用部まで新品になるわけではありません。

表面は若返っていても、建物全体の年齢まで若返ったわけではないのです。

決定打となった共用部の猫のふん問題

暑さ、ガス代、配管のにおい。

これらの問題で、少しずつ引っ越したい気持ちが強くなっていました。

そして、最後の決定打となったのが猫の問題です。

同じ階に、猫へ餌を与えている住人がいました。

室内で飼っていたわけではなく、部屋の前で餌を与えていたようです。

その結果、複数の猫がマンションへ居着き、共用廊下でふんをするようになりました。

しかも、何日間も片付けられないことがあります。

朝、玄関のドアを開ける。

目の前に猫のふん。

ため息をつきながら出勤する。

仕事を終えて帰宅する。

まだある。

出勤時と帰宅時に同じものが出迎えてくれるとは、ずいぶん律儀です。

私は何度も管理会社へ連絡しました。

しかし、昔から暮らしている高齢の住人も多く、周囲は慣れているのか、あまり気にしていない様子でした。

私にとっては深刻な問題でしたが、契約前には一切説明されていません。

宅地建物取引士の端くれとして、

「入居者へ不利益を与える情報を知りながら説明しなかったのではないか」

と、仲介会社へクレームを入れようとも考えました。

しかし、手続きや交渉を考えると面倒になり、結局やめました。

資格は持っていても、面倒くささに勝てるとは限りません。

私は再び、次の引っ越し先を探すことになりました。

築古マンションで学んだこと

  • 急いでいるときほど即決しない
  • 日当たりは季節と時間帯を変えて考える
  • 最上階や角部屋では夏の暑さも確認する
  • LPガスは契約前に料金表を確認する
  • リフォーム済みでも配管や共用部は古い場合がある
  • 郵便受け、廊下、ごみ置き場、駐輪場も内見する
  • 共用部のにおいや汚れは管理状態を知る手掛かりになる




駅徒歩2分・屋根付き駐車場ありの狭いワンルーム

何度か引っ越しを経験するうちに、次の物件へ求める条件が自然と固まってきました。

広い部屋はもういらない

それまで、2DK、2K、1DKと、単身者としては比較的広い部屋に住んできました。

しかし、振り返ってみると、一人で使うには無駄な空間も多かったのです。

部屋でくつろぐ場所は、いつも同じ。

もともと物をため込む性格でもありません。

2部屋あっても、片方は荷物置き場になりがちです。

「立って半畳、寝て1畳でもいいのではないか」

だんだん、部屋に対する要求が修行僧のようになってきました。

風呂・トイレ別という条件も手放した

一人暮らしを始めた当初から、風呂とトイレが別であることだけは譲れない条件でした。

しかし、何度か引っ越すうちに、

「別でなくても、案外どうにかなるのでは?」

と思うようになりました。

そして、次のように決めます。

「次に引っ越すのは結婚するとき。それまでは狭くて安い部屋に住み、家賃を抑えよう」

一方で、どうしても譲れなかったのが駐車場です。

当時はマイカーを所有することにこだわっていた

当時の私は、マイカーを持つことに強いこだわりがありました。

ドライブが好きで、長期連休には車で遠出。

東北、北陸、中国、四国、九州など、さまざまな地域へ出かけました。

冬にはタイヤを履き替え、群馬、新潟、長野へスノーボードにも行きました。

しかし、人の気持ちは変わるものです。

後になって、

「レンタカーやカーシェアでもいいのではないか」

と思うようになり、最終的には車を手放しました。

絶対に譲れない条件も、数年後には本人が手放していることがあります。

部屋探しでは、現在のこだわりが契約期間中ずっと必要なのかも考えたほうがよいでしょう。

駅徒歩2分の狭いワンルームへ

こうした条件で探し、駅から徒歩2分のワンルームマンションに決めました。

屋根付き駐車場のため駐車料金は高めでしたが、部屋が非常に狭く、家賃そのものは安かったです。

結果として、この部屋が独身時代に最も長く住んだ物件となりました。

本当に狭い

部屋の広さは、ビジネスホテルを想像してもらうと分かりやすいでしょう。

ベッド、机、椅子を置くと、ほとんど余白がありません。

まさに、その状態です。

スノーボード板へワックスを塗るスペースを確保するだけでも一苦労でした。

私は空間を確保するため、普通のベッドではなくソファベッドを使用。

服や靴は、1点購入したら1点処分するようにしていました。

収納を油断すると、部屋ではなく持ち物の倉庫に自分が間借りする状態になります。

狭い部屋は掃除が楽

狭いことは欠点ばかりではありません。

床面積が小さいため、掃除機がけはあっという間に終わります。

窓も少ない。

床も少ない。

家具を置く余地も少ない。

掃除する場所そのものが育ちません。

生活動線が短く身支度も早い

寝る場所、洗面、トイレ、着替える場所までの距離が非常に短いため、身支度にかかる時間も短くなりました。

忘れ物に気付いても、数歩で取りに戻れます。

広い家で発生する「別の部屋まで行く」というイベントがありません。

生活動線の短さは、想像以上に便利でした。

3点ユニットバスは意外とすぐ慣れた

3点ユニットバスとは、浴槽、洗面台、トイレが同じ空間にあるタイプです。

入居前は抵抗がありましたが、実際に暮らすとすぐ慣れました。

一人暮らしなので、誰かがお風呂へ入っている間にトイレを使えないという問題もありません。

床を濡らさないようシャワーカーテンを正しく使う。

入浴後は換気する。

トイレットペーパーを濡らさない。

このあたりに慣れれば、私には大きな問題ではありませんでした。

風呂・トイレ別にこだわって家賃を上げるより、駅からの近さを優先したほうが、自分の生活には合っていたようです。

狭いワンルームで学んだこと

  • 一人暮らしに必要な広さは人によって違う
  • 広さより駅からの距離を優先する選択肢もある
  • 3点ユニットバスは実際に使うと慣れる場合がある
  • 狭い部屋は掃除と身支度が楽
  • 収納量と手持ちの荷物を事前に比較する
  • 駐車場など現在のこだわりが将来も必要か考える




都会の一人暮らしで部屋を選ぶ際のチェックポイント

ここまでの失敗と経験を踏まえ、契約前に確認しておきたい項目をまとめます。

家賃以外の毎月の固定費

  • 管理費・共益費
  • 駐車場代・駐輪場代
  • インターネット利用料
  • 保証会社の更新料
  • 火災保険料
  • 都市ガス・LPガス・オール電化の違い

家賃が安くても、駐車場やガス料金が高ければ、毎月の住居費は増えます。

物件同士を比較するときは、家賃だけでなく月額合計で考えましょう。

契約時と退去時にかかる費用

  • 敷金・礼金
  • 仲介手数料
  • 鍵交換費用
  • 保証会社への委託料
  • 消毒・抗菌施工などの費用
  • 退去時清掃費
  • 短期解約違約金
  • 更新料

国土交通省は、契約前に原状回復の範囲や、鍵交換・クリーニング費用に関する特約を確認するよう案内しています。

契約書は文字が多く、読んでいると急に眠気がやってきます。

しかし、その眠気の中に数万円単位の条件が隠れていることがあります。

原状回復をめぐるトラブルとガイドライン

建物と部屋の音

  • 隣室との壁を軽くたたいたときの響き方
  • 上階や共用廊下から聞こえる音
  • 外階段やエレベーターとの位置関係
  • 道路・線路・学校・店舗・配送拠点の音
  • エアコンや給湯器など設備の作動音

できれば、平日の夕方や夜など、住人が帰宅する時間帯にも周辺を確認するのがおすすめです。

日当たりと室温

  • 窓の方角と大きさ
  • 角部屋・最上階かどうか
  • 西日の入り方
  • 断熱性能と窓ガラス
  • エアコンの設置位置と能力
  • ロフトへ冷気が届くか

日当たり良好は魅力ですが、日当たりには「良すぎる」という状態もあります。

冬の内見で暖かい部屋が、夏には天然のオーブンになる可能性も考えておきましょう。

駅から物件まで実際に歩く

徒歩分数だけでなく、次の点も確認します。

  • 坂道や階段
  • 信号や踏切
  • 夜間の明るさ
  • 人通り
  • 雨の日に歩きやすいか
  • バス便と終バス時刻
  • スーパーやコンビニまでの距離

不動産広告の徒歩分数は、信号待ちや坂道、荷物の重さ、真夏の気温までは考慮してくれません。

通勤バッグを持っているつもりで、一度歩いてみるのがおすすめです。

室内だけでなく共用部も見る

  • 郵便受けにチラシがたまっていないか
  • ごみ置き場が荒れていないか
  • 廊下や階段に私物が放置されていないか
  • ペットのふんや異臭がないか
  • 駐輪場が整理されているか
  • 掲示板に騒音などの注意文が大量にないか

きれいにリフォームされた室内へ目を奪われがちですが、共用部には建物の管理状態や住人の暮らし方が表れます。

室内は化粧できますが、共用部は普段の顔が出やすいのです。

引っ越し直後の訪問勧誘と防犯にも注意

私が過去に引っ越した際は、新聞の勧誘やNHKの担当者が比較的早い時期に訪ねてくることがありました。

特に新聞の勧誘は動きが早く、引っ越した当日に来たこともあります。

これは私の当時の体験であり、現在すべての物件へ同じように訪問があるわけではありません。

NHKは2026年現在も、郵便や電話などに加え、受信料に関する案内を訪問で行う場合があると公式サイトで説明しています。

NHKを名乗る訪問者は証明書を携行すると案内されているため、不審に感じた場合はその場で契約や支払いをせず、公式窓口で確認しましょう。

NHKの訪問による案内に関する公式情報

また、新聞などの訪問販売で契約した場合、原則として法定書面を受け取った日から8日以内であれば、クーリング・オフできる場合があります。

訪問販売とクーリング・オフに関する消費者庁の案内

都会の一人暮らしで近所への挨拶は必要?

私は引っ越し先で表札や郵便受けに名前を出し、隣近所へ挨拶したいタイプでした。

しかし、都会の単身向け物件では、表札を出さず、近所付き合いも最小限にする人が少なくありません。

引っ越しの粗品を持って挨拶へ行っても、応答してもらえないこともありました。

以前は少し寂しく感じましたが、防犯やプライバシーを考えれば、慎重になるのも理解できます。

特に一人暮らしでは、性別にかかわらず、名前や生活時間帯を知られたくない人もいます。

挨拶をする場合も、無理にドアを開けてもらおうとせず、相手の反応を尊重したほうがよいでしょう。

オートロックや管理人がいる物件では、そもそも挨拶をしない文化のところもあります。

挨拶するのが正解、しないのが正解というより、建物の雰囲気と防犯を優先して判断する。

これが現実的だと思います。

まとめ|一人暮らしの部屋選びは「住んだ後」を想像する

これまでの引っ越しを振り返り、都会で一人暮らしをする際の部屋選びについて紹介しました。

私が実際に住んで後悔した主なポイントは、次のとおりです。

  • 新築だけを重視し、騒音やロフトの暑さを考えていなかった
  • 無料という条件にひかれ、貸主との関係や自由度を考えなかった
  • 内見疲れから最後の物件をよく見えると感じて即決した
  • 南向き・角部屋の日当たりを長所だけで判断した
  • プロパンガスの料金を契約前に確認しなかった
  • リフォーム済みの室内ばかり見て共用部や配管を確認しなかった
  • 風呂・トイレ別や広さを必要以上に重視していた

一方で、実際に住んだからこそ分かったこともあります。

  • 駅徒歩2分の便利さは部屋の狭さを補ってくれる
  • 3点ユニットバスは一人暮らしなら慣れる場合がある
  • 狭い部屋は掃除や身支度が楽
  • コンビニやバス停が近いと生活しやすい
  • 窓からの眺望は部屋の居心地を大きく左右する

衣・食・住の中でも、「住」は生活の土台となる部分です。

部屋選びに失敗すると、再び引っ越すための初期費用、荷造り、各種手続き、精神的な負担が発生します。

引っ越しは、段ボールへ荷物を詰める前から、すでに体力を奪ってきます。

もちろん、実際に住まなければ分からないこともあります。

それでも、契約前に周辺を歩き、共用部を見て、契約書を読み、料金や設備を確認すれば、防げる失敗は少なくありません。

物件の間取り図を見るときは、家具の配置だけでなく、そこで暑がっている自分、坂道を上っている自分、騒音に悩んでいる自分まで想像してみてください。

少々悲観的なくらいが、部屋探しではちょうどよいのかもしれません。

この記事が、これから都会で一人暮らしを始める方の部屋選びに役立てば幸いです。




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ABOUTこの記事をかいた人

横浜市在住、旅行・温泉・グルメが好きで、実際に訪れた場所を写真多めで紹介しています。温泉ソムリエ。家族旅行から一人旅、ご当地グルメ・珍グルメまで、実体験だからこそ分かる情報をお届けしています。