「羊ヶ丘展望台」という名前なのだから、行けば必ず羊に会えるはず。
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、羊たちは一年中いつでも牧草地に出ているわけではありません。
雪が積もる冬季や、雨、強風など天候が悪い日は、羊小屋で過ごしています。
つまり、羊ヶ丘展望台へ行ったのに羊が見当たらないこともあるのです。
羊に会えるかどうかは運と天候次第。
名前に「羊」が入っているからといって、24時間365日、羊たちが観光客を待ち構えているわけではありません。
それでも、札幌観光で一度は訪れておきたい定番中の定番スポットが、「さっぽろ羊ヶ丘展望台」です。
有名なクラーク博士像、広大な牧草地、札幌市街を見渡す景色など、北海道らしい風景を気軽に楽しめます。
この記事では、羊ヶ丘展望台を実際に訪れたときの様子やクラーク博士像、羊の放牧、場内施設を写真付きで紹介します。
あわせて、2026年現在の入場料、営業時間、駐車場、アクセス、所要時間についてもまとめました。
さっぽろ羊ヶ丘展望台の場所
【さっぽろ羊ヶ丘展望台】北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地
羊ヶ丘展望台は、札幌市中心部から少し離れた豊平区羊ケ丘にあります。
札幌駅から車で向かう場合、公式案内での所要時間は約34分です。
公共交通機関を利用する場合は、地下鉄東豊線「福住駅」から路線バスへ乗り換える方法が分かりやすいでしょう。
福住駅から羊ヶ丘展望台までは、バスで約10~12分です。
ただし、季節や便によっては展望台まで乗り入れず、手前の「福住3条9丁目」が終点になる場合があります。
バスで訪れる場合は、当日の時刻表と終点を確認してください。
料金所のような入場ゲート
車で羊ヶ丘展望台へ向かうと、展望台への坂道へ入る手前にゲートが現れます。
見た目は、高速道路の料金所そのもの。
うっかりしていると、
「この先、有料道路だったの?」
と一瞬戸惑います。
ここは通行料金を払うゲートではなく、羊ヶ丘展望台の入場料金を支払う場所です。
車から降りずに手続きできるため、そのまま入場料を支払って場内へ進みます。
羊ヶ丘展望台の入場料【2026年】
私が訪れた当時、大人の入場料は520円でした。
しかし、入場料金はその後改定されています。
2026年現在の一般料金は、次のとおりです。
- 大人:1,000円
- 小・中学生:500円
- 未就学児:無料
札幌市内在住であることを証明できる場合は、札幌市民料金が適用されます。
- 札幌市民の大人:500円
- 札幌市民の小・中学生:無料
- 札幌市在住の65歳以上:250円
札幌市民料金を利用する場合は、運転免許証など、札幌市内在住を確認できるものが必要です。
入場料の支払いには、現金のほか、各種クレジットカードや電子マネーも利用できます。
私が訪れたころの520円から、ほぼ倍近い料金になりました。
クラーク博士も、物価の上昇を指さしている……わけではありません。
ゲートから展望台までは上り坂
入場ゲートを通過すると、展望台へ向かう緩やかな上り坂が続きます。
「展望台」という名前のとおり、周囲より少し高い場所にあるのですね。
道路の周囲には緑が広がり、札幌市内にいることを忘れそうになります。
札幌中心部のビル街から、それほど遠くない場所とは思えない景色です。
羊ヶ丘展望台の駐車場は無料
坂道を上りきると、広い駐車場へ到着しました。
2026年現在、駐車料金は無料です。
- 自家用車:100台
- 大型バス:16台
駐車場は比較的広く、車で立ち寄りやすい観光スポットです。
ただし、ゴールデンウイーク、夏休み、連休、イベント開催日などは混雑する可能性があります。
駐車料金は無料ですが、車で入場する人も人数分の入場料が必要です。
駐車場の先に見える人影
車を降りて展望台の方向を見ると、駐車スペースの先に人の形をしたシルエットが見えました。
あれは、ひょっとして……。
札幌観光のパンフレットやポスターで、何度も見たことのある人物です。
「少年よ、大志を抱け」で有名なクラーク博士像
羊ヶ丘展望台の象徴ともいえる、クラーク博士像です。
ウィリアム・スミス・クラーク博士は、現在の北海道大学の前身である札幌農学校で、初代教頭を務めた人物です。
札幌農学校で教えた期間は約8か月と短いものでしたが、学生たちへ大きな影響を与えました。
別れの際に残したとされる、
「Boys, be ambitious.(少年よ、大志を抱け)」
という言葉は、現在も広く知られています。
なぜクラーク博士像は羊ヶ丘展望台にある?
北海道大学の構内には、以前からクラーク博士の胸像がありました。
しかし、クラーク博士を目当てに多くの観光客が大学構内へ訪れ、教育や研究へ支障が出るようになったといわれています。
そこで、観光客が記念撮影できる新たなクラーク博士像として、羊ヶ丘展望台に「丘の上のクラーク」が建立されました。
現在の像が完成したのは、1976年4月16日。
北海道大学の開基100年と、アメリカ合衆国建国200年を記念して建立されたものです。
2026年4月16日には、クラーク博士像の建立から50周年を迎えました。
クラーク博士と同じポーズで記念撮影
クラーク博士像の前で写真を撮るなら、博士と同じポーズに挑戦するのがお約束です。
右腕を斜め上へ伸ばし、遠くを指さします。
そして忘れてはいけないポイントが、
「左手を背中へ回す」
こと。
右手ばかりに集中すると、左手が行き場を失い、ただ道を尋ねている人のような写真になってしまいます。
クラーク博士の右手は、単に遠くの景色を指しているのではありません。
公式案内によると、右手を挙げた姿には、遥か彼方にある永遠の真理を指し、そこへ向かって大志を抱いてほしいという思いが込められています。
訪問当時は、クラーク博士像の前で有料の記念写真を撮影してくれるサービスもありました。
2026年現在、公式サイトでは団体写真の申し込みが案内されていますが、個人向け撮影サービスの実施状況は当日に確認してください。
クラーク博士像の後ろには牧草地が広がる
クラーク博士像の後ろには、北海道らしい広々とした牧草地が広がっています。
そして、すぐ近くには羊の群れがいました。
どの羊も地面へ顔を向け、ひたすら牧草を食べています。
観光客が写真を撮っていても、ほとんど気にする様子はありません。
「今ちょっと食事中なので、構わず写真を撮ってください」
とでも言いたげな、見事なまでのマイペースぶりです。
羊ヶ丘展望台に羊がいないこともある
羊ヶ丘展望台では、羊たちが一年中、常に同じ牧草地へ放牧されているわけではありません。
冬季は羊小屋で過ごし、雪解け後から放牧が始まります。
2026年度は、4月14日から羊の放牧が開始されました。
ただし、雨や強風の日は羊の体調を守るため、放牧されない場合があります。
羊が外へ出ていても、広い牧草地の奥にいることもあるため、必ず間近で見られるとは限りません。
羊を目的に訪れる場合は、当日の天候や公式サイトのお知らせを確認しておくと安心です。
羊へ触れたり餌を与えたりできる?
羊たちがいる牧草地へ、観光客が自由に入ることはできません。
羊へ勝手に触れたり、食べ物を与えたりするのも避けましょう。
基本的には柵の外から、のんびり草を食べる姿を観察します。
距離はあっても、クラーク博士像、牧草地、羊の群れが一緒に見える景色は、いかにも北海道らしい風景です。
札幌市街を見渡せる羊ヶ丘展望台
羊ヶ丘展望台は、名前のとおり見晴らしのよい場所です。
牧草地の向こうには札幌市街が広がり、都会と北海道らしい自然を同時に眺められます。
この日は、残念ながらあいにくの空模様。
遠くまでくっきり見渡せる天気ではありませんでしたが、広い空と牧草地だけでも北海道へ来た実感があります。
晴れた日には、札幌市街や遠くの山並みまで眺められます。
春から夏は緑の牧草地、秋は紅葉、冬は一面の雪景色と、季節によって大きく表情が変わるのも魅力です。
石原裕次郎「恋の町札幌」の歌碑
場内には、石原裕次郎さんの大ヒット曲「恋の町札幌」を記念した歌碑もあります。
この歌碑は、1991年6月6日に建立されました。
碑には「恋の町札幌」の譜面と歌詞が刻まれ、その上には石原裕次郎さんと、作詞・作曲を手がけた浜口庫之助さんの像があります。
クラーク博士像と羊だけを見て帰ってしまうと見落としやすいため、場内を少し歩いて探してみてください。
北海道日本ハムファイターズのサインと手形
訪問当時は、北海道日本ハムファイターズの選手や監督、コーチのサインと手形が、屋外の記念碑に展示されていました。
この記念碑は、北海道日本ハムファイターズが札幌を本拠地としたことを記念し、2004年6月に設置されたものです。
記念プレートには、北海道日本ハムファイターズとして初めて迎えた2004年4月2日の開幕戦で、ベンチ入りした選手、監督、コーチのサインと手形40枚が紹介されています。
ただし、屋外の記念碑は経年劣化が目立つようになったため、2019年11月に記念プレートが更新されました。
2026年現在は、オーストリア館1階の管理事務所前廊下に展示されています。
元の写真と同じ屋外の場所を探しても見つからないので、ご注意ください。
お土産や軽食を買えるオーストリア館
こちらは、山小屋のような三角屋根が特徴的な「オーストリア館」です。
オーストリア館は、1972年の札幌オリンピック開催時に建設され、オリンピック終了後に羊ヶ丘展望台へ移設されました。
館内には、お土産売り場、軽食を食べられる休憩スペース、羊ヶ丘ソフトなどがあります。
北海道土産やクラーク博士関連の商品も販売されているので、帰る前に立ち寄ってみましょう。
羊ヶ丘ソフトや北海道らしい軽食
オーストリア館では、ミルク、メロン、メロンミックスなどの羊ヶ丘ソフトを販売しています。
季節によっては、ラベンダーソフトが登場することもあります。
このほか、ジンギスカン弁当、えぞ鹿串焼き、シカまん、ラムまん、羊乳アイスなど、北海道らしい軽食も用意されています。
羊を眺めたあとにラムまんを食べるかどうかは、各自の心へ問いかけてください。
羊ヶ丘レストハウスではジンギスカンを味わえる
しっかり食事をしたい場合は、羊ヶ丘レストハウスがあります。
レストランの各テーブルには、ジンギスカン専用の焼き台が設置されています。
窓の外に広がる景色を眺めながら、北海道名物のジンギスカンを味わえるのが魅力です。
営業時間は、2026年現在、季節によって異なります。
- 5月~9月:11:00~16:00
- 10月~4月:11:00~15:00
- ラストオーダー:閉店30分前
展望台自体の営業時間より短いため、食事を予定している人は時間に注意してください。
さっぽろ雪まつり資料館
場内には、札幌の冬を代表するイベントについて学べる「さっぽろ雪まつり資料館」もあります。
1950年に始まったさっぽろ雪まつりの歴史や、過去に制作された雪像の模型、写真、資料などが展示されています。
夏の札幌旅行でも、雪まつりの雰囲気を少し味わえる施設です。
屋外の景色だけを見て帰る人も多いですが、入場料に含まれているため、時間があれば立ち寄ってみましょう。
クラーク博士記念館
クラーク博士について、もう少し詳しく知りたい人には、クラーク博士記念館がおすすめです。
博士の生涯や札幌農学校との関係、教え子たちへ与えた影響などを紹介しています。
館内にはクラーク博士の木像もあり、フォトスポットとして利用できます。
銅像だけを見て、
「右手を挙げている有名な外国人」
で終わらせたくない人は、こちらも見学しておきましょう。
訪問当時に案内されていた足湯やチャペルについて
私が訪れた当時は、足湯、クラークチャペル、札幌ブランバーチ・チャペルなども場内施設として案内されていました。
しかし、2026年現在の公式施設案内では、足湯やチャペルは一般向けの主な見学施設として掲載されていません。
以前の旅行記事を見て足湯などを目的に訪れる場合は、現在利用できるか事前に確認してください。
羊ヶ丘展望台の所要時間
クラーク博士像と景色を見るだけなら、所要時間は30分ほどです。
各施設を見学したり、食事や買い物を楽しんだりする場合は、1時間から2時間ほど見ておくとよいでしょう。
- クラーク博士像と記念撮影:約15~20分
- 羊や景色を見ながら散策:約30~45分
- 資料館やオーストリア館も見学:約60~90分
- ジンギスカンの食事を含む:約1時間30分~2時間
札幌市内観光の合間に短時間で立ち寄ることも、食事を含めてゆっくり滞在することもできます。
羊ヶ丘展望台を訪れるおすすめの季節
羊と緑の牧草地を見るなら春から秋
緑の牧草地で羊が草を食べる、定番の風景を見たいなら、雪解け後から秋がおすすめです。
ただし、雨や強風の日は放牧されない場合があります。
北海道らしい雪景色なら冬
冬は羊の放牧を見られませんが、一面の雪景色を楽しめます。
雪遊びイベントが開催される年もあり、夏とはまったく違う羊ヶ丘展望台を体験できます。
ラベンダーや季節イベントも楽しめる
場内では、春の羊の毛刈り、夏のラベンダー刈り取り、秋の味覚イベント、冬の雪遊びなど、季節ごとの催しが行われています。
イベント内容や開催日は毎年変わるため、訪問前に公式サイトを確認しましょう。
羊ヶ丘展望台でよかったところ
札幌らしい定番写真を撮れる
クラーク博士像と同じポーズで写真を撮れば、誰が見ても札幌旅行だと分かる1枚になります。
北海道らしい広々とした景色
牧草地、羊、札幌市街を一度に見渡せます。
札幌中心部から比較的近いにもかかわらず、北海道らしい開放感を味わえました。
無料駐車場が広い
自家用車100台分の無料駐車場があり、札幌を車で観光している人には利用しやすい場所です。
短時間でも観光できる
主要な見どころがまとまっているため、30分ほどでもクラーク博士像、牧草地、景色を楽しめます。
羊ヶ丘展望台を訪れる際の注意点
- 羊が常に放牧されているわけではない
- 冬季、雨天、強風時は羊を見られない場合がある
- 羊へ勝手に餌を与えない
- 季節によって営業時間が異なる
- 施設ごとに営業時間が異なる
- 公共交通機関は季節によって終点が変わる便がある
- ペットは車内待機を含めて入場できない
- 冬は防寒対策と滑りにくい靴が必要
2027年4月1日からリニューアル休業予定
さっぽろ羊ヶ丘展望台は、施設のリニューアル工事に伴い、2027年4月1日から休業することが発表されています。
現在の施設での最終営業日は、2027年3月31日の予定です。
休業期間やリニューアル後の再開時期など、今後の詳細は公式サイトで確認してください。
昔ながらの羊ヶ丘展望台を見ておきたい人は、休業前に訪れるのもよいでしょう。
まとめ|羊がいなくても札幌観光の定番
札幌を代表する観光地、「さっぽろ羊ヶ丘展望台」を訪れました。
クラーク博士像の前で同じポーズを取り、広大な牧草地と札幌市街を眺める。
これぞ札幌観光の定番です。
運がよければ、牧草地でのんびり草を食べる羊たちにも会えます。
ただし、羊は冬季や悪天候時には放牧されません。
羊ヶ丘展望台へ行けば必ず羊がいる、という保証はないのです。
それでも、クラーク博士像、広々とした景色、雪まつり資料館、オーストリア館など見どころはあります。
羊がいなくても、展望台そのものが消えるわけではありません。
札幌を初めて観光するなら、やはり一度は訪れておきたい場所です。
右手を高く伸ばし、左手は背中へ。
準備ができたら、大志を抱いて記念写真を撮りましょう。
さっぽろ羊ヶ丘展望台の基本情報【2026年】
- 名称:さっぽろ羊ヶ丘展望台
- 住所:北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地
- 電話番号:011-851-3080
- 営業時間(6月~9月):9:00~18:00
- 営業時間(10月~5月):9:00~17:00
- 最終入場:閉場15分前
- 定休日:年中無休
- 一般料金:大人1,000円、小・中学生500円、未就学児無料
- 駐車場:無料・自家用車100台
- 所要時間:約30分~2時間
- ペット:車内待機を含め入場不可
- 休業予定:2027年4月1日から施設リニューアルのため休業
営業時間、入場料金、施設の営業状況、イベント、羊の放牧状況は変更される場合があります。
訪問前に、さっぽろ羊ヶ丘展望台の公式サイトで最新情報を確認してください。

















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