伊豆大島には「日本唯一の砂漠」がある!

伊豆大島の月と砂漠ライン




「日本で唯一の砂漠」ってどこにあるかご存知ですか?

多くの方が思いつくのが鳥取砂丘ですが、実は違うんです。

鳥取砂丘は「砂丘」ですが「砂漠」ではありません。

国土地理院の地図に「砂漠」と記されている唯一の場所。

それは・・・

意外な事に伊豆大島なのです。

そして、伊豆大島には「表砂漠」「裏砂漠」があり、今回は「裏砂漠」を散策してきました。

裏砂漠とは一体どんなところなのでしょうか。




伊豆大島は伊豆諸島最大の島で、伊豆諸島の中では本州に最も近い位置にあります。

伊豆大島

伊豆大島へのアクセスは空路と海路があります。

空路は東京の調布飛行場のみの発着。

以前は羽田空港からANA便が出ていましたが、現在は廃止されています。

海路の場合は、竹芝桟橋、横浜桟橋、熱海港、久里浜の4か所から船が出ています。

私たちは竹芝桟橋から船で行くことにしました。

竹芝桟橋の船着き場からレインボーブリッジが見えました。

伊豆大島

船は「東海汽船」のみです。

伊豆大島

写真の船は時速80キロの高速ジェット船。これだと1時間45分程度で大島に着きます。

高速船にもかかわらず、この船はほとんど揺れないんです。

なぜかというと、加速して一定のスピードに達すると、船体が海上に浮かび上がるのです。

すると、海水の抵抗が少なくなり、波の影響をほとんど受けなくなるのですね。

これは船酔いをする人には嬉しいですね。

それでは船に乗り込みましょう。

伊豆大島
伊豆大島行きセブンアイランド号

天候がイマイチですが、せっかくの旅行なのでテンションを上げていきたいと思います。

では、出発!




さて、1時間45分の揺れない船旅を楽しみ、伊豆大島に到着。

過ぎてみたらあっという間の船旅でした。

伊豆大島の港
伊豆大島

伊豆大島の港は「岡田港」「元町港」の2つ。その日の天候や波の状況によって、どちらの港発着になるかが決まります。この日は岡田港でした。

伊豆大島
伊豆大島

港の中には飲食店やお土産屋さんもあります。

伊豆大島

私たちはレンタカーを予約していて、レンタカー屋のおじちゃんが駐車場で私たちを待っていてくれました。

レンタカーを返却する時は、「車に鍵をつけっぱなしにして元の駐車場に停めておいてくれれば良い」とのことです(笑

では、島内ドライブに行きましょう!

伊豆大島
伊豆大島
伊豆大島
伊豆大島

伊豆大島のもう一つの港である「元町港」にも寄ってみました。

伊豆大島
伊豆大島元町港

この日は出港がないので、当然ながら人はほとんどいません。

伊豆大島元町港
伊豆大島元町港

いかにもな景色が広がる港周辺。

伊豆大島

雨がパラパラと降ってきましたが、さらにドライブを続けます。

大島一週道路を走っていると・・・

伊豆大島

あれはもしや・・・

伊豆大島

やっぱりそうだ!あれは地層切断面

これは、繰り返される噴火によってできた大地の年輪です。

実は伊豆大島は火山島で、現在も火山活動中なんですって。




では、そろそろ裏砂漠に向かいましょう。

伊豆大島
伊豆大島

更に車を走らせると海が見えてきました。

伊豆大島
伊豆大島

裏砂漠に行くには、大島一周道路から「月と砂漠ライン」という細い道に入るそうです。

伊豆大島

狭い道ですね。見通しが悪いので対向車に注意しながら進みます。

伊豆大島の月と砂漠ライン

行き止まりで車を駐車。

伊豆大島の月と砂漠ライン
伊豆大島の月と砂漠ライン

ここからは徒歩で向かいます。

伊豆大島の裏砂漠

道が細い上に両側の木が生い茂っていて体に触れるので、雨の日はレインコート等を羽織って行く事をオススメします。

ちょっとだけ道が広くなりました。

伊豆大島の裏砂漠
伊豆大島の裏砂漠

地面が黒いのがおわかりでしょうか。すでに裏砂漠地帯に足を踏み入れているようです。

伊豆大島の裏砂漠

ん?まだ細い道を通るのですね・・・

伊豆大島の裏砂漠

わ!いきなり視界が開けました。

伊豆大島の裏砂漠
伊豆大島の裏砂漠

三原山の麓に広がっている広陵な黒い世界。

それが裏砂漠

伊豆大島の裏砂漠
伊豆大島の裏砂漠

真っ黒な砂に覆われた大地は完全な異世界!

伊豆大島の裏砂漠
伊豆大島の裏砂漠

まるで、他の惑星に来てしまったかのようです。

伊豆大島の裏砂漠

雨のせいか、周りには私たち以外は誰もいませんでした。貸し切り状態の裏砂漠を満喫。

視界不良も重なって、幻想的というか何というか不思議な景色でした。

この裏砂漠について伊豆大島ナビによると・・・

「裏砂漠」は国土地理院が発行する地図に唯一「砂漠」と表記された場所です。
伊豆大島の象徴ともいえる三原山の度重なる噴火によって降り注いだマグマのしぶきが大地を焼き、植物を燃やし、一面黒い世界を作り上げています。
噴火後も風が強く吹きぬける場所であるため、植物が定着しにくく、いわゆる“砂漠”的な光景がひろがっています。
裏砂漠では、さえぎるものが何もないので、風が強く吹く日は容赦なく吹きつけます。
陽射しも強いので、季節や天候に応じて防寒対策や日焼け対策は忘れずに。
また、地面はスコリアという細かい軽石のような火山岩なので、斜面を歩くときは滑らないよう足元に注意しましょう。

とのことです。

「もく星号遭難の地」でもあるのですね。

伊豆大島の裏砂漠

ここで、再び伊豆大島の衛星写真をご覧下さい。

伊豆大島

真ん中にあるのが三原山。

で、その周りの黒い部分、これが砂漠だったのですね。

ということで、伊豆大島の「裏砂漠」をご紹介しました。

日本唯一の砂漠、いかがでしたでしょうか。

伊豆大島に行く機会があったら是非ご自身で体感してみて下さいね。






伊豆大島の月と砂漠ライン

4 件のコメント

  • 知りませんでしたよ!砂丘と砂漠!あの風景は異次元の世界ですね。今回は特に他の観光客がいなかったので荒涼さがアップ!行って見たいです!

    • pope様
      はい、まさに荒涼とした世界でした。
      天候不良で他の人が全くいなかったので、写真を撮りまくってきました(笑)
      今度は晴れている時に行ってみたいです(^^)

  • 地層切断面・・・こういうの好きです・・・何万年もの時代の地面の層、長年の時を感じます
    黒い砂漠ですね!・・・鳥取砂丘確かに砂漠の雰囲気有りますが砂丘なんですね!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    横浜市在住で二児の父。 サラリーマンをしながら不動産収入を得ています。 元祖温泉ソムリエ大家を名乗っていますが、かなりユルい大家です。 【好きな事】旅行、温泉、お笑い、お酒、スノボ、男はつらいよ 【資格】宅建取引士、古家再生投資プランナー、建設業経理士1級、ファイナンシャルプランナー、温泉ソムリエ(笑